iZotope Neutron Elements(廉価版)でマスキングメーターを使う方法

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iZotope Neutron Advanced ミキシングプラグイン (アイゾトープ) 国内正規品

米国のiZotope社が開発したNeutron。AI(人工知能)によってトラックに最適なミックスを自動で施してくれる、いま話題のチャンネルストリップ用プラグインです。

そのNeutron自慢のAIによる自動ミックス機能は、「トラックアシスタント」と呼ばれています。

 

前回の記事では、上級版「Advanced」のトラックアシスタント機能と、廉価版「Elements」のトラックアシスタント機能の比較をやりました。

興味のある方は前回の記事をチェックしてみてください。

iZotope Neutron AdvancedとElementsの比較レビュー
米国のiZotope社が開発したNeutron。 AIにより、トラックに最適なミックスを自動で施してくれる、いま話題の...

 


 

AdvancedとElements両方とも、トラックアシスタント機能が利用出来ます。

前回の記事で、(同じトラックアシスタントと言う名前が付いてはいますが、)その2つバージョンのトラックアシスタントの間にはかなりの差があることがわかりました。

そして、トラックアシスタント以外にも、2つのグレードの間には、(いくつかの)大きな違いが存在しています。

違いは結構色々あるのですが、そのなかでも一番大きな違いは、「マスキングメーター」の有無です。

 

(Neutron Advanced版とStandard版のみに搭載されている)マスキングメーターとは、トラック間の周波数帯域の衝突・干渉(音のかぶり)を視覚化させる機能です。Neutronの中核機能の一つ。

 

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この価格なら超お買い得かと思います。

 

本来ならば、今回は、Elements版には省かれているそのマスキングメーターの代替案として、Voxengo社のフリーで使えるマルチアナライザー「SPAN」を紹介しようと思っていましたが、Elementsでも(抜け穴的?に)Advancedのマスキングメーターが使用出来ることがわかりました。

(詳しい方には「何を今更?」的なことかもしれませんが、)今回はその方法を読者の皆様とシェアしたいと思います。

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iZotope Neutron Elementsでマスキングメーターを使う方法

 まずは、下の画像を見てみてください。

この画像は、以下の状態です。

 

左側:(Neutron Advancedに付属する)Neutron EQをトラックA(ドラムのキック音)に刺しています。

右側:Neutron ElementsをトラックB(ベース音)に刺しています。

 


 

画像左側:Neutron EQの左端にある(黄色い枠で囲った)赤い棒状のラインが、マスキングしている部分を表しています。

 

だいたい50Hz~80Hzの間で、トラックA音がトラックBの音とかぶり合い、お互いの音が不明瞭になっている状態です。

この場合、トラックAもしくはBの該当の周波数域帯をEQで調整してあげると、両者の衝突を回避する(または和らげる)ことが出来ます。

 

話はちょっと変わりますが、上記の画像を見てピンと来た方もいらっしゃると思います。

そうです。このNeutron EQ、私が使用しているのはデモ版です。

そして、(これは内緒ですが・・)デモの期間は過ぎてしまっています。

しかし、一応使えているのです。。

 

ちなみに、Neutronは、デモ期間を過ぎると機能制限がかかります。

 

どんな制限かと言いますと、、

Neutronを刺しているトラックのみ、20秒(くらい)ごとに、音が一瞬止まります。

(私の環境(Logic)では、Neutronをバイパスさえしていれば、Neutronを刺しっぱなしでも音は止まらないようです。)

 

と言うことは、音が一瞬止まるだけでマスキングメーター自体は、(一応は)使えてしまうと言うことですね。。(iZotope様、太っ腹!)

 

しかし、音が20秒ごとに止まると言うことは、Neutron EQのマスキングメーターを見つつ、「音を聞きながら」の微調整は難しい。

なので、より良い使い方としては、Neutron EQのマスキングメーターを「目視」で利用する方法です。

   

やり方は?

 

トラック「A」と「B」のマスキングをチェックして修正していく場合を例に解説していきます。

 

先に述べたようにNeutron Advancedに付属するEQ「Neutron EQ」のデモ版を、Neutron Elementsとともに使います。

 

今回は、トラックA(キックの音)に、デモ状態のNeutron Advanced版のNeutron EQを刺しておきます。

そして、トラックB(ベースの音)に、購入済みのNeutron Elementsを刺します。

 

次に、トラックBのNeutron Elementsのトラックアシスタントボタンをクリックし、トラックの分析を開始します。(トラックの分析したい時は、トラックを再生しないと分析が出来ないので注意しましょう。)

 

 

トラックの分析が済むと、Neutron Elementsの左上のあたりにトラックの名称が自動で付与されます。(下の画像3の右側、矢印で示した黄色い囲い部分)

今回は「Bass1」となっていますね。 

画像3

 

 (AdvancedやElementsの)Neutronで、トラックアシスタントをトラックに施すと、そのトラックの音源の種類を自動で判別します。今回(上の画像3の右側)のNeutron Elementsのトラックアシスタントは、トラックBが「ベース」(Bass1)であると的確に判別しています。

 

 

次に、トラックAの方の「Neutron EQ」の『Masking』セクションに目を移します。

マスキング対象に、トラックBのElementsのEQ(下の画像では「Bass1」)が選択出来るようになっていることがわかります。(下の画像4)

画像4

 

上記の画像4を見て、またまたピンと来た方もいらっしゃると思います。

そうです。Neutron EQはNeutron ElementsのEQの情報が読み込めるのです!

したがって、Neutron EQのマスキングメーターを見ながらNeutron ElementsのEQを調整していけば、楽々マスキングを解消することが可能です。

または、(トラックBのElementsのEQの状態がNeutron EQの下側に表示されるので、)直接Neutron EQのトラックB(Elements)の表示をいじれば、それでもOK。そうすれば、Elements側のEQも同時に同じように動いてくれます。

 

マスキングの調整は簡単で、Neutron EQのマスキングメーター(上の画像3の一番左側の黄色い囲い部分)を目で見ながら、もう片方のトラックB(Elements側)のEQを調整して、赤い棒状のマスキング警告が出ない状態まで持っていく。

そして仕上げに、Neutron EQをトラックから外すかバイパスして、自分の耳で微調整する。

この方法が楽な調整のやり方かと思います。

 

*トラック「A」側の音も適切に調整したい場合は、Neutron EQの前に好みのEQを刺して、そちらで調整することになります。

ここがちょっと面倒なところですね。

AdvancedやStandard版なら、そうした面倒がなく、Neutronの一つの画面で、A,B両方のトラックのEQの調節が可能です。

 

マスキングメーター

 

 すごい。ここまでNeutron Elementsでも出来てしまうとは。。

  

Neutron AdvancedやStandard版では可能だがElementsでは出来ないこと

と、ここまでNeutron Elementsを便利に使うためのTIPSを書いてきましたが、

金銭的に余裕のある方は、通常版のNeutronを利用するのが正解かと思います。その方が、圧倒的に簡単ですし、機能も豊富です。

 

Neutron AdvancedやStandard版では可能だがElementsでは出来ないこと

 

1.ダイナミックEQとリミッターが利用出来ない

2.コンプレッサー、エキサイター、トランジェントシェイパーがマルチバンドでは利用出来ない

   

本質的には、両者の間の相違点は、この2つに絞られてくると思います。しかし、この2つも細やかな調整が必要な方にとっては、非常に価値のある機能でしょう。

 

詳しくは前回の記事を参照してください:通常版のNeutronとElements版の違い
   
 
私は、Elementsを購入したので、とりあえず当分はこの方法で楽しんでいこうと思っています。しかしセールで安くなったらAdvanced版を買っちゃうかもしれません。。
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