記事内に広告が含まれる場合があります

[メモ] Wavesのライセンスに関する注意事項

昨日のWaves Gold Bundle祭りで初めてWaves製品を購入された方もいるかもしれません。

今回はそのような方のために、Waves製品を使っていく上で、避けては通れない「ライセンス管理について注意しなければならないこと」を箇条書きしました。良かったら参考にしてください。

*記事中の表示される場合がある「セール終了予定日」は目安です(海外サイトは終了日がかなりアバウトで予定より早く切り上げたり、また延長したりする場合があります)。

広告

アカウント作成と製品登録

初めてWavesプラグインを購入したら、まずはWavesのサイトに行って、アカウントを作成し、購入した製品の登録をする必要があります。

アカウント作成と製品登録の方法は、Wavesの代理店であるメディアインテグレーションのサイトにて(図解付きで)とても詳しく解説されていますので、その通りにやっていけば問題ないと思います。

Waves製品のご利用手順:アカウント作成・製品登録(日本語):
http://www.minet.jp/support/waves/waves-registration/

  

WUP (Waves Update Plan)

ライセンスを登録日からWUP (Waves Update Plan)が開始されます。WUPの有効期限は一年です。

WUP (Waves Update Plan)については、以下の記事が詳しく解説されているます。

WUP (Waves Update Plan)とはなんですか?:
http://www.minet.jp/support/waves/waves-wup-waves-update-plan/

【Waves】格安セールとWUPとアップグレードについての備忘録【損しない為に】:http://satsuki-takuya.hatenablog.com/entry/2017/09/27/190000

 

WUPは更新しなくても「プラグイン自体のライセンス」は失効しません。更新しない場合、WUPの権利のみが失効します。

 

WUP失効後は、Wavesのサポートは受けられなくなります。また、バージョンのアップデートに制限がかかります(上記記事参照)。

また後述しますが、ライセンスを他者に譲渡、売却したい場合もWUPが有効な状態である必要があります。

 

私も、すでにWUPが失効したプラグインを所有していますが、いまのところは更新していません。(する予定もありません。)

 

Waves Central

Wavesのプラグインは、Waves Centralというアプリケーションで一括管理されます。

Waves Centralを使って、ユーザーが所有するWavesのプラグインの「アクティベート(オーソライズ、認証とも言う)」や「アップデート」、「(PCやUSBメモリからWavesクラウドの間の)ライセンスの移行」などを行うことが出来ます。

 

Waves Centralのダウンロードとインストール方法は、同じくWaves代理店のメディアインテグレーションのサイトが詳しいので参考されるとよいと思います。

Waves Central使用方法(日本語):
http://www.minet.jp/support/waves/waves-central-overview/

 

Wavesプラグイン・ライセンスのアクティベート先は、

「コンピューター」

「USBメモリ」

のどちらか一つを選ぶことが出来ます。

 

上記メディアインテグレーションのサイトでは、コンピューターのトラブルを考慮して、USBメモリにライセンスをアクティベートすることを勧めています。

 

しかし、個人的には、コンピューター(Mac)にアクティベートしています。

私は、DAWソフトとWaves製品をノート型PC(MacBook Pro)で使用してます。

私のMacBook Pro(2015年モデル)にはUSBポートが2つしかありません。そのポートが1個塞がれるのはイヤなので。。

 

また、「運用上、USBの抜き差しが多くなって、USBメモリの故障の可能性が高まるんじゃないかな?」とも考えているので、USBメモリのアクティベーションは選択していません。

(加えて、旅行中にも使用しているので、USBメモリは紛失しやすいのでNGです。)

  

とはいえ、複数のコンピューターでDTMをやっている場合は、USBメモリのアクティベートの方が便利なのは確かです。

USBメモリにアクティベートした場合は、(Wavesのプラグインを使用したい)コンピューターに「アクティベートされたUSBメモリ」を接続すれば、即Wavesのプラグインを使用することが出来ます。

 

USBの抜き差しが少なくて済むデスクトップ型のPCなら、USBメモリのアクティベートでも良いのかも知れません。

この辺は各自、ご自分環境を考慮しながら、利便性と安全性を秤にかけて、選択する必要があると思います。

 

Wavesはライセンスの柔軟性が低い

Wavesはライセンスの取り扱いに関して厳しく、1ライセンスあたり同時に使用できるのは一つのコンピューターのみです。

 

また、万が一、(アクティベートしていた)USBメモリが壊れてしまったり、(アクティベートしていた)PCが故障して再起不能になった場合、ライセンスの復旧は可能ですが、この措置は年に1回のみ有効です。

(厳し過ぎ。。ここがWavesの嫌なところの一つ。) 

 

したがって、アクティベート用のUSBメモリは信頼あるメーカーのものを使うとか、各自自衛する必要があります。

 

一方、PCやMacにライセンスをアクティベートする場合は、システム、ハードともに安定した状態をキープするように心がけた方が良いでしょう。

 

また、何かの都合でコンピューターのシステムを初期化するときは、ライセンスをMy License Cloud(Wavesのサーバ上)に戻すようにしましょう。(ライセンスの移動は、Waves Centralを使って簡単に行うことが出来ます。)

 

ライセンスがコンピューターに紐付けされた状態で初期化してしまうと、ライセンスが元に戻せなくなる場合があります。

(通常、Waves Centralは「PCの固有の識別番号」を記録しているはずなので、初期化してしまっても問題は発生しない場合の方が多いです。しかし、私は念のために、PCの初期化時はライセンスをMy License Cloudに戻すようにしています。)

   

そしてもっと重要なのは、PCの修理に出す場合です。

修理来出すときは、その前に、必ずライセンスをMy License Cloudに戻しましょう。

コンピューターを修理に出すと、マザーボードを交換してしまう可能性があります。そうするとPCの識別番号が変わってしまう恐れがあります。

 

ライセンスをMy License Cloudに戻していない状態(PCにライセンスを紐付けした状態)で、PCの識別番号が変わってしまうと、ライセンスは元に戻せません。

 

ただし、

万が一、誤ってライセンスを紛失した場合は、(前述の通り、一年に一回限り可能な)ライセンスのリカバリー(復旧)措置をリクエストすることが出来ます。

出来れば、そうならないよう、事前に注意しておくのが得策です。

 「ライセンスのリカバリーのリクエスト」は最終手段と思っておきましょう。

 

  

ちなみに、HDDやSSDなどの故障なら、それらを交換すれば、Waves Central上でライセンスが復活する可能性は高いです。PCの識別番号は変わらないので。

 

また、マシンの調子が悪いと感じたら、可能な限り「ライセンスをMy License Cloudにいったん戻す。」

その後、マシンを修理などして正常に戻すか、マシンを新調するなどしてから、ライセンスをマシンに戻すようにする方が安心して使っていけるでしょう。

 

調子の優れないマシンを騙し騙し使わざるえない時は、「USBメモリにライセンスをアクティベートして使用する」ことも考えた方が良いでしょう。

 

ライセンスの譲渡について

少し話は変わりますが、もしWavesのプラグインを使わなくなり、ライセンスを譲渡や売却したくなった場合の諸注意についても書いておきます。

端的に言いますと、Waves製品のライセンス譲渡、売却は、あまり現実的ではありません。

 

以下のWavesの該当ページにライセンスの譲渡に関するルールが記載されています。(英文)

 上記リンク重要箇所の抜粋

Make sure that each license being transferred has been updated to version 9 or higher in your Waves Account and that it’s covered by the Waves Update Plan.

* WUP (Waves Update Plan) の有効な状態でしかライセンスの譲渡は出来ません。期限が切れている場合は、WUPに再加入する必要があります。

Transfer fees are 5% of the full, regular list price of the products being transferred (minimum $10, maximum $150 per transfer request).
意訳:
ライセンス移行手数料は、移行しようしているWavess製品の完全な通常の定価(通常価格。これがバカ高い)の5%です。
(ただし、最低10ドル、最大$ 150(移行リクエストの一件ごと))。
制約が多過ぎて売っても手元にお金は残らなそう。(高額なバンドル製品だと話は違ってくるかも知れませんが。。)
 

   


 

思いつくまま箇条書きになってしまいましたが、ライセンスの注意事項はこんな感じです。

プラグインの品質は非常に高いWavesですが、ライセンスの縛りに関しては厳しいので、事前にこの辺の事情を知っておくとあとあと焦らなくて済むと思います。 

[amazonjs asin=”B07662ZD8J” locale=”JP” title=”【Amazon.co.jp限定】 audio-technica オーディオテクニカ プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M50xGM ガンメタリックグレー”]

 

[amazonjs asin=”B00HVLUR18″ locale=”JP” title=”audio-technica プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M20x”]

追記   

Wavesのv9とv10のプラグインの混在については、解説をアップしたので良かったら参考にしてください。
Waves WUP切れのV9とV10と並行して利用する方法(v9のプラグインが認識されない場合の対処法)
Wavesのバージョンが最近v10に上がリましたが、WUPが失効してv9のまま使っていく人も多いと思います。 そこで特に面倒になるのが、新しい「v10のプラグイン」も使いつつ、WUPが失効した「v9のままのプラグイン」も平行して使っていきたい場合です。   私の環境(Logic Pro X、Mac ...