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新しい即戦力シンセ「KHORDS」良いです

 

 

Loopmastersから新しくリリースされたシンセ「KHORDS」。

英国のサウンドライブラリー販売大手企業:Loopmasters社。音楽制作業界の時流を読む持ち前のセンスの良さで、最近はシンセなどのソフトウェア開発にも力を入れています。

この「KHORS」もLoopmastersらしいプラグインに仕上がっています。

自分も早速使い始めています。

 

これ、シンセなのですが、オシレーターから音作りをするものではなく、サンプルをベースにしたシンセ・プラグインです。

 

 

ヴォーカルサウンドも搭載されています。ポン出しでそのまま使える完成度の高いサウンドが目白押し。カッコいい!   

   

KHORDSには、通常のシンセに備わっているオシレータがついていません。

音作りはオシレーター以外の各機能で行います。

サンプルのスタート位置の変更やストレッチ、ADSR、2つのサンプルの間のレイヤリング、フィルタ、LFO、FX(コーラス、ディレイ、リバーブ)などを駆使して音作りをしていきます。これはこれで面白い。

  

ベースになっているサンプルの質は間違いなくハイレベル。その量も非常に豊富です。

通常のシンセと比べると、拍子抜けするほど簡単に完成度の高いサウンドを作り上げることができます。

   

ジャンル的には、House、Garage、Hip-Hop、R&B、渋めのEDMにフィットした現代的なサウンド。

単純比較は出来ませんが、この辺のジャンルなら、reFXのNexusのエキパンではなくこっちでも良いんじゃないかなと思いました。

  

シンプルだけど効率的で多彩なサウンド。演奏するのも楽しいインストゥルメントです。

  

一方、欠点。

サンプルベースなので、プリセットをそのまま使うと他の使用者と音がかぶる可能性があること。(プリセットの出来が良いのでそのまま使いたくなるんです。。)

もちろんFXやフィルタなどの各機能で自分好みの音に近づけることは可能ですが、一から(オシレーターを使って)音作りをする通常のシンセと比べるとオリジナリティの点では優位性はありません。

この辺はreFX社のシンセ「Nexus」と近いかも。

    

  

ファクトリープリセットが凄い数。

      

ベースになるサンプル音源の数が多くて選ぶのが結構大変。。(350種類)

    ⬇️

(オシレーター的な役割を担う)ベースになるサウンド・サンプルの数は350種類と膨大です。選ぶのが面倒かも。。その場合に便利なのが、ランダムボタン。
このボタンを押すとランダムにベースサンプルが選択されます。

    

 

コードフィルタのフィルタタイプの種類も色々と選択可能です。

   

フィルターLFOの型も選べます。

   

UI最下部は、MODホイール使用時のサウンド設定とFXのセクション。

   

   

サウンドは文句なしにハイクオリティ

 

ローファイ系の渋い音も得意。90年代のバイブレーションにソリッドでリッチさが加わり、しっかり現代的サウンドに仕上がっています。

    

 

音作りのフローは、シンプル。

 

350種類のサンプルが搭載されているコードレイヤーセクションから好みのモノを選ぶ

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サンプルのスタート位置を決める。

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次に、ストレッチとADSR。
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フィルタで音を加工。(フィルターエンベロープとフィルターLFO付き。)
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最後にFX(Chords、Delay、Reverb)で整える。

 

または、単純に膨大な量のファクトリープリセットから使用を始めるのも楽しいと思います。  

 

DJやミュージシャン向きな即戦力シンセだと感じます。

(じっくり音作りをしていくサウンドデザイナー向きではないです。)

 

 

セール情報

 

通常価格:99ドル

リリースセール特価:69ドル

    
 
 
サウンドデザイナーではないプロデューサー、作曲家、DJ、DTMerな方々には、かなりおすすめです。