iZotopeのElementsシリーズの全製品が、84%OFFのセールになっています(各129ドル→20ドル)。
iZotope Elementsシリーズには、4つの製品があります。
有料で購入したiZotope社製品を持っていると、上位版やバンドル製品へクロスグレードやアップグレードする際に(お得な)踏み台になってくれます。
(ちなみに無料配布の製品は原則的にアップグレード等の踏み台にはなりません)。
以下にセールになっている「iZotope Elementsシリーズ」製品群についてメモしておきます。
Ozone Elements:マスタリング総合ツール
Ozone Elementsは、iZotope社が誇る定番マスタリング総合ツールOzone 9の入門版的な位置づけになります。
(iZotope社が開発しているメジャーなソフトウェア Ozone、Neutron、Nectar、RXの4製品の入門版「Elementsシリーズ」の一つです。)
Step One DTM School自由が丘教室さまによる紹介動画(4分14秒):
DAW LESSONさまによるワンバージョン前のV8の解説動画(16分):
Ozone Elementsのセール情報
通常価格:129ドル
2022年1月セール特価:20ドル(84%OFF)
2022年2月1日:10ドル(94%OFF)
Nectar Elements:ボーカル処理ツール
「Nectar Elements」は、「Nectar 3」の弟版です。Nectar 3の各エンジンの刷新も受け継いでいます。
(新しくリリースされたばかりの「Nectar 3」。先代の「Nectar 2」と比較すると各機能が刷新されています。)
Nectar Elements は、ボーカルに、プロフェッショナル・ミキシングエンジニアの明瞭さを与え、磨きをかけます。
新機能の「ボーカルアシスタント」を使用すれば、ボーカルサウンドを分析し、それに適応した設定を自動で施します。(ボーカルアシスタントは、iZotope社が開発している機械学習による最先端の技術です。)
この機能により、わずか数クリックでボーカルを際立たせることができます。
iZotope Nectar Elementsの簡単な紹介動画(2分40秒):
Vocal Assistantが取り込んだボーカルを分析し、そのサウンドに合ったカスタムプリセットを生成します。
モダンミュージックやダイアログなどの3つのMixingモードからボーカルスタイルを選択することが出来ます。
Nectar Elementsが自動的に心地の良い周波数域を検知し、最適な量のコンプレッションとリバーブを追加、更に耳障りな子音韻を減らし、選択したモードに沿って音色を調整します。
ADSRサウンドのNectar Elementsのざっと見動画(9分):
Nectar Elementsの機能
ボーカルアシスタント機能
機械学習の最新の進歩を活用して、Vocal Assistantはボーカルを聞きとり、サウンドに固有のカスタムプリセットを作成します。
現代の音楽から対話まで、あらゆるスタイルのボーカルをカバーする3つの異なるミキシングモードから選択することができます。
Nectar Elementsは、共振周波数を自動的に検出し、適切な量のコンプ(圧縮)とリバーブを選択し、問題のある歯擦音を減らし、選択したターゲットに合わせて音色を調整します。
3つのバイブモード
3つの異なるVibeモード(Modern、Vintage、またはDialogue)から選択し、Nectar Elementsにどのようなサウンドが必要かを伝えます。
ロックミックスをカットするアグレッシブなリードボーカル、ジャズアレンジメント用の温かいバックグラウンドボーカル、またはポッドキャスト用の美しい対話を取得します。
どんなスタイルで作業していても、Nectar Elementsは常に何をすべきかを知っています。
スケーリングコントロール
ターゲットに基づいて強度を調整する6つの調整可能なスライダーを使用して、独自のプリセットをカスタマイズします。
Dynamics、Tone、Spaceなどの実用的なコントロールを使用すると、ボーカルを制御しながらサウンドを調整できます。
Nectar Elementsのセール情報
通常価格:129ドル
2022年1月セール特価:20ドル(84%OFF)
2022年2月1日:10ドル(94%OFF)
RX Elements:オーディオ修復の定番ツール
「RX Elements」iZotope社が誇るオーディオの修復、ノイズ除去系のプラグインの最新版です。
Elements版でも「RX」は結構頼りになる製品です。
上位版のRX StandardやAdvancedとの大きな違いは、オーディオ修復機能、ノイズ除去機能の種類が上位版よりはだいぶ少ないことと「ミュージックリバランス機能」が付いていないことです。
とは言え、RX Elementsにも基本的な機能はそこそこ備わっているので、「ノイズ除去」用としては重宝します。
もちろん機械学習によるオーディオ修復の自動化機能「リペアアシスタント」機能も搭載されています。
また、このRX Elementsを持っていると(特にセール時を狙うと)上位版やバンドル製品へコスパの良い価格でアップグレードすることができます。
そして現在もお得なアップグレードセールが開催されています(記事の最後にメモしておきます)。
デモ動画
【日本語】一個前のRX 7 Elementsの紹介動画(3分):
【日本語】RXのエントリーモデルでAIノイズ除去(日本語字幕付き):
【日本語】OBS動画配信で音声に「Voice De-noise」を使う方法(2分):
RX Elementsの概要
RX Elementsはオーディオリペアの世界への完璧な入門書で、小規模なスタジオを悩ませているダイアログや音楽制作のノイズ、クリッピング、クリック、ハムなどの問題を除去するために不可欠なプラグインとモジュールを提供します。
プラグインとしても利用可能なiZotopeの最高のリペアモジュールを4つ搭載しています。
この中には、完全に刷新された「De-humモジュール」が含まれています。
ハム音の検出精度が向上し、微調整用の新しいパラメータコントロールが追加されています。
また、画期的なリペア・アシスタントを搭載したスタンドアロンの「オーディオ・エディター」や、直感的な「スペクトログラム・エディター」(水平スクロール機能付き)もこのRX Elementsに搭載されています。
ホームレコーディングの世界を始めたばかりの方や、問題のあるプロダクションオーディオを素早く修正したい方には、このRX Elementsは最適なソリューションになります。
予算の限られているホームミュージシャンやポッドキャスターに最適です
- スペクトル編集機能を備えたスタンドアロンRX オーディオエディターを同梱
- Repair Assistantでオーディオの修復ソリューションを即座に手に入れることができます
- 新しく改良され、再設計されたDe-humプラグインで、バズやグラウンディングの問題を除去
- Voice De-noiseプラグインで不要なバックグラウンドノイズを除去
- De-clickプラグインでクリック音やポップ音を除去
- De-clipプラグインでクリップしたオーディオテイクを修正
- 水平スクロールを含むワークフローの強化
- RX Audio Editorのオーディオタブの制限を拡大し、一度に32ファイルまで可能に
- Spectrogram表示の水平スクロール
- AAX、AU、VSTフォーマットの4つのモジュールプラグインなど、さらに多くの機能を追加
- インテリジェント・プロセッシング機能を備えたスタンドアロン・エディター
RX Elementsには、プラグインスイートだけでなく、「スタンドアロンのエディタ」も用意されています。
美しくて有益なビジュアル化、機械学習によるインテリジェントな修復、便利なオーディオツールが揃っています。
Repair Assistantは、オーディオを分析し、ノイズ、クリック、ポップなどを自動的に検出してくれます。
異なる処理の提案を提供したり、異なる強度レベルでリアルタイムに結果を試聴したりすることもできます。
さらに深く掘り下げたい方のために、AUとVSTをサポートする4つのパワフルなオーディオリペアプロセッサとフェード、ゲイン、ステレオ、フェーズコントロールなどのユーティリティにアクセスできます。
小規模スタジオ向けの業界をリードするリペアツール
録音を台無しにしてしまう問題を解決するための、iZotopeの最も重要な4つのツールを搭載しています。
「De-hum」「Voice De-noise」「De-clip」「De-click」
- 改良された「De-hum」で、グランドハムやその他のトーンノイズを除去できます。
- 「Voice De-noise」でルームノイズやアンプのヒス音などの環境的な問題を軽減します。
- マイクプリアンプのクリッピングに起因する歪みを「De-clip」で修正し、クリック音やポップ音などのアーチファクトを「De-click」で処理します。
RX Elementsを使えば、高品質なプロダクションオーディオが手の届くところにあります。
RX Elementsの機能
NEW – 32オーディオタブの制限
ポストプロダクションでオーディオを編集する場合、時間はとても貴重です。
より多くの作業に素早く取り組めるようにするために、RXでは、従来の16タブの制限を倍にして、RX Audio Editor内で最大32のファイルを表示して編集できるようになりました。
新機能 「水平スクロール」
直感的なSpectrogram Displayに水平スクロールが搭載されました。トラックパッドやマウスのスクロールジェスチャーとカーソルを使って、X軸を横切ってオーディオをスクロールしたり、高速で編集したりすることができます。
Repair Assistant(自動の修理アシスタント機能)
iZotopeの支援オーディオ技術の最新の進歩を代表するRepair Assistantは、ノイズ、クリッピング、クリックなどを検出できる画期的なインテリジェントオーディオ修復ツールです。
一般的なオーディオの問題をこれまで以上に素早く解決できます。
音楽、セリフ、その他の素材の種類を選択するだけで、RX Elementsがオーディオファイルの問題箇所を分析して診断します。
修理アシスタントは、3つの異なる強度(ライト、ミディアム、ヘビー)で処理を提案し、最適な結果を得るのに役立ちます。
さまざまな提案を確認して試聴し、レンダリングを実行して、あとはRX Elementsにお任せください
RX Audio Editor スタンドアロンアプリケーション
水平方向にスクロール可能なスペクトログラムビューでオーディオの問題を目視で確認し、使い慣れた画像編集ツールを使って問題を修正します。
改良された「De-hum」
グランドループハムとラインノイズを除去します。
Voice De-noise(音声ノイズ除去)
ボーカルとダイアログ用に細かく調整されており、冷蔵庫のハム音、エアコンの音、アンプのヒスなどの不要な定常状態のノイズや発生するバックグラウンドノイズを低減します。
De-clip
デジタルとアナログのクリッピングアーチファクトを修復して、歪んだオーディオを復元します。
De-click
新しい低レイテンシーのDe-clickアルゴリズムで、ビニールクリックやマウスノイズをクリーンアップし、クリッキーなベースギターを柔らかくすることができます。
管理人メモ:
iZotope Elementsシリーズは、高級志向のiZotopeにしては手頃な価格が魅力的ですが、機能制限がキツくて使いどころに困る場面があると思います。
(Elementsシリーズは、基本的に入門版(ダイジェスト版)的な位置づけです。)
(Elementsの隠れた大きな価値は、上位グレードへの優待アップグレード製品が格安で買える「クロスグレード用の弾」になることです。持っていると、あとあとかなり美味しい。)
なのですが、RX Elementsだけは(失礼..)、この価格にしては中々使えるので評判が良いです。
RX Elementsにも、オーディオ修復用の自動アシスタント機能「Repair Assistant」が付いています。ワンクリックのお手軽機能です。
RX Standard以上のバージョンから付いている「ミュージックリバランス機能」(ボーカルなどの特定の音のみを抜きだす機能)はRX Elementsには付いていませんが、オーディオ修復は中々イケてます。
簡易的なオーディオ修復用のソフトが欲しい方はRX Elementsの購入を検討してみても良いかもしれません。(ただし定価じゃなく今回のように定期的にセールで安くなっているとき。)
Elementsで機能が足りたくなってきたら、(特にセール時を狙うと)上位版のRX StandardやAdvancedへ、コスパの良い価格で優待価格でアップグレードすることができるのも良い点です。
RX Elementsのセールページ
通常価格:129ドル
2022年1月セール特価:20ドル(84%OFF)
2022年2月1日:10ドル(94%OFF)
Neutron 3 Elements:ミキシング総合ツール
簡易版のNeutron ElementsにもNeutronの中核機能であるAIによる『トラックアシスタント』機能がついています。
ミックスする現代的な方法
Neutron 3は、21世紀にミックスワークフローをもたらすように設計されています。
このまったく新しいNeutron Elementsには、1つのプラグインよりも少ないコストで素晴らしいミックスを実現する4つの強力なツールが含まれています。
129ドルで、Neutronが提供するすべてのツールを体感し、プラグインコレクションに本格的なパワーを追加する最も簡単な方法です。
比類のない品質とスピードをミックスにもたらす最も簡単でインテリジェントな方法です。
Neutron 3は、オーディオの最新の進歩をパッケージ化してユーザーに提供します。したがって、あなたは自分の音楽制作に集中できます。
1つの価格で4つのプラグイン
Neutron Elementsには、優れたサウンドへのこだわりを持って構築されたEQ、コンプレッサー、トランジェントシェーパー、およびエキサイターが含まれています。
何百もの専門的に設計されたプリセットから選べばOK。また、ユーザー自身がマニュアルで使用することも可能です。。
聞く機械学習
Neutronは、オーディオを聴くことができ、好みに合わせてカスタムプリセットを提案できるミキシングプラグインの最初のコレクションです。強度を選択するだけで、トラックアシスタントは楽器を識別し、10秒以内に聞こえる信号を補完するシグナルチェーンの設定を提案します。
音声に触れる
サイズ変更可能で、美しく、かつてない速さ。分析ツールに飛び込み、ミキシングエクスペリエンスを強化し、機械ではなく人間向けに作成されたプラグインコントロールで結果を取得します。
特徴
- 優れたミックスのための4つの最新ツール:コンプレッサー、エキサイター、トランジェントシェーパー、EQ-ソフトサチュレーションモード
- トラックアシスタントはオーディオを聞き、聞こえるものに基づいてカスタムプリセットを作成します。
- 知性を備えたEQ:EQ Learnは、注意が必要な周波数を自動検出します。
- 美しくスムーズな視覚化とサイズ変更可能なインターフェースにより、あなたは一歩踏み込んで制御することができます。
Neutron Elementsのセールページ
通常価格:129ドル
2022年1月 セール特価:20ドル(84%OFF)
2022年2月1日:10ドル(94%OFF)
iZotope製品のシステム要件
オペレーティングシステム
- Mac. OS X 10.11.6 (El Capitan) – macOS 10.15 (64ビット)
- Windows. Windows 7 (64ビット) (最新のサービスパック) – Windows 10 (64ビット)
プラグインのフォーマット
AU、AAX、VST2、VST3(すべてのフォーマットは64ビットのみです)。
サポートされているホスト
Ableton Live 9-10、Cubase 9.5、Digital Performer 9、FL Studio 12、Logic Pro X、Nuendo 8、Pro Tools 10-12、Reaper 5、Reason 10、Studio One 3-4