Propellerheadのフラッグシップシンセ「EUROPA」
Propellerhead社(拠点:スウェーデン)のウェーブテーブルシンセ「EUROPA」が、今月の31日までセールになっていますが、試用版を試した方はいらっしゃるでしょうか?
試用版をダウンロードして、マシンにインストールするのは、時間と手間がかかるので結構面倒な作業ですよね。
しかし、EUROPAのサイトでは、そのような作業を一切スルーして、EUROPAを試用してみることが可能になっています。
Web上で、シンセのEUROPAを起動させて、サウンドを確かめることが出来ます。
気軽に試せて面白いですよ。
Web上でのシンセの起動までに若干時間がかかるのと、シンセの音を出す時にちょっとプチプチしたノイズが入ってしまうしまうことがありますが、おおむね不都合なく試用することが可能になっています。
Web版のEUROPAが起動したら、画面下部にある鍵盤をクリックすると音が鳴りだします。
一度、マウスで鍵盤をクリックすると、その後はキーボードのA〜Lを押すとが鳴るようになります。
加えて、画面上部の「EUROPA」マークの左隣にあるプルダウン式の音源選択メニューをクリックすると、様々なデモ用の音源を切り替えていくことが可能です。
お好みで、画面左側のある設定パネルのAuto Chordにチェックを入れてみたり(私は3〜4Notesにして演奏してみました)、ARPEGGIATORにもチェックを入れて演奏してみるのも楽しいかと思います。
「Europa」は、Propellerhead Reason 10に新たに追加された強力なシンセサイザー。
Reason10のフラッグシップ・シンセとして開発されています。
そして面白いことに、他のDAWでも使用可能なプラグイン版「Europa by Reason」が登場し、(Mac、Windows用の)VST兼AUのプラグインとしての販売もスタートしています。
現在、セールに登場しているのも、EuropaのVST・AU版の「Europa by Reason」。
このEuropa、非常に魅力的なシンセに仕上がっています。
ウェーブテーブルシンセの王者「Serum」に対するPropellerhead社の本気のチャレンジを感じさせます。(しかもEuropaはCPUフレンドリーです。)
「Propellerhead Europa」 概要
ウェーブテーブルシンセ
AU / VSTで使用可能
3つのスペクトル波形エンジン
30以上のウェーブテーブル
24種類のフィルタ
500以上のプリセット
4つのエンベロープ
3つのLFO
*VST・AU版は、UIの拡大縮小が可能です。
また、最近のアップデートで、WAVなどのオーディオサンプルやカスタムウェーブテーブルを読みこんで使用することが可能になりました。
Europaは、設計が新しいだけあって、競合他社のシンセをよく研究して開発されていると思います。シンセ初心者にも使いやすく、簡単に恰好良い音が出せるので重宝しています。Propellerheadの技術力は半端ないです。
UIが明快で使いやすです。
シンセ初心者から中級者の方に特におすすめです。プリセット使用のワークフローから脱却しやすいと思います。
太いベースから繊細なリードまで幅広く使えます。減算シンセ、ウェーブテーブルなどオシレーターの選択も豊富。フィルターも通常のモノと、スペクトラルフィルターと2機搭載しています。文句なしの良シンセ。
マイナス点は、新しいシンセなのでプリセットがまだまだ少ないことです。(サードパーティ製のプリセットは徐々に出てきているがまだ少ない。)
人によっては、Serumを狙っていた方でも、「Europaでも良いんじゃないかな」と思われる方もいらっしゃると思います。
最新シンセですがこれといったバグにも遭遇せずとても安定しています。この辺の作り込みの良さは、さすがPropellerhead。
Europa by Reasonのクリスマスセール情報
EUROPAの通常価格は149ドル。
Mac、Windowsで、AU、VSTが使えるDAWで使用出来ます。
良い音で、操作性抜群。UIも拡大可能。(私のメインシンセの一つです。)
通常価格:149ドル
セール 特価:99ドル(50ドルOFF)+£3.91(約550円)のポイント付き