iZotope Neutron AdvancedとElementsの比較レビュー

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iZotope Neutron Advanced ミキシングプラグイン (アイゾトープ) 国内正規品

2018年7月1日追記:

このレビューは、2017年8月31日に作成したものです。

当時のNeutronは、バージョン1です。

現在は、バージョン2になっています。

仕様が若干異なる部分があります。ご了承ください。

 

 

米国のiZotope社が開発したNeutron

AIにより、トラックに最適なミックスを自動で施してくれる、いま話題のチャンネルストリップ用プラグインです。

何日か前にそのNeutronの廉価版バージョン「Nutron Elements」の3日間限定セールがありました。

予定外でしたが、あまりにも安かったので購入してみました。最近やっと触る時間が出来たので軽くレビューらしきものをしてみたいと思います。

購入金額は、たしか3千円ちょっとくらいで過去最安値だったと思います。

 

2017年11月22日追記:ブラックフライデー中の現在、セール再開しています。

日本のアマゾンでも期間限定で3,219円セールはじまりました。この価格で買えるならかなりお買い得ではないかと思います。

海外販売サイトでクレカを使って買う不安と面倒を考えたら、こっちで買うのも楽なのでありかと思います。(数百円ほどプラスすればいいだけなので。)

iZotope Neutron Elements ミキシングプラグイン (アイゾトープ) 国内正規品

 

 

ついでに、上位機種のNeutron Advancedの試供版もインストールして両者を使い比べて見ました。

相当適当なやっつけ比較ですので、たいして参考にならないかもしれませんが、自分の備忘録もかねて公開しておきます。お暇な方はお付き合いください。

 

まずは、Logic Pro Xの付属の音源などで、両者のトラックアシスタントが提示する出音の比較をしてみます。

 

Neutronでは、自動ミックス機能を「トラックアシスタント」と呼んでいます。
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Neutron通常版とElements版の違い:音の比較

以下の3つの結果を順に載せておきましたので、良かったらご自分の耳で比較してみてください。

  • Neutronを通していない素の状態のトラック
  • Neutron通常版(Advanced)のトラックアシスタントを通したもの
  • Elements版のトラックアシスタントを通したもの

 

*Neutron以外のプラグインは刺していません。

*Neutronのトラックアシスタントが提示した状態から一切手を加えていません。

 

 

ギター(Logic付属音源)

オリジナル(プラグインなし)

 

 

 

Neutron-Advanced

 

 

 

Neutron-Elements

 

 

EQ 

Neutron Advanced

通常版(Advancedとスタンダード)は、ダイナミックEQとリミッター、そして目玉機能のマスキングメーターが標準装備されています。

EQ内の①、③、⑦のポイントのうちホームベースを逆にしたような印になっている7番がDynamic EQ。

 

 

Neutron Elements

エレメント版はダイナミックEQ(*1)なし!(これは残念。)

マスキングメーター、リミッターも省かれています

トラックアシスタントの自動検出機能は、通常版と比べ大人しい音だなぁと感じました。(色々な音源で試しましたが、どれもそんな感じの傾向でした。)

  

*1 「ダイナミックEQとは何か?」に対する分かりやすい解説はこちらのYoutube動画(69 Recording さん)が詳しく解説されています。

ダイナミックイコライザー TDR NOVAの紹介

   

コンプレッサー

Neutron Advanced

Advanced版(スタンダード版も)は、マルチバンドのコンプレッサーが2機装備されています。Elementsは1機のみ。この辺も地味に音の迫力の差になって現れているようです。

Neutron Advancedの一機目のコンプレッサー

 

Neutron Advancedの2個目のコンプレッサー

 

 

 Neutron Elements

Elements版のコンプレッサーは一機のみ。そしてシングルバンドのみ。

Neutron Elementsのコンプレッサーは一機のみ。

 

 

エキサイター

Neutron Advanced 

通常版は、マルチバンドのエキサイター。

  

 

Neutron Elements 

エキサイターも、かなり機能が省かれています。(Elementsはシングルバンドのみになっています。)

 

 

おまけの比較

Yamaha-ピアノ(Logic付属音源)

 

オリジナル Yamaha-Pinano

    

 

Neutron-Advanced Yamaha-Piano

 

 

Neutron-Elements Yamaha-Piano

 

  

 

House-ピアノ(Korg M1)

 

オリジナル House-Piano(プラグインなし)

 

 

Neutron-Advanced house-piano

 

 

Neutron-Elements House-piano

ノイズが入っちゃってますね。 (オリジナルが一番マシかな。。)

  

 

Advanced

 

Elements

 

Advanced

 

Advanced

 

 

Elements

   

 

  

キック (LogicのUltra Beat)

 

オリジナル(プラグインなし)

 

Neutron-Advanced

 

 

Neutron-Elements

 

   

 

ラテン・パーカッション(LogicのDrumer)

 

オリジナル(プラグインなし)

 

 

Neutron-Advanced Latin

 

 

Neutron-Elements Latin

 

 

 

かなり適当な比較で申し訳ありません。。

備考 

通常版とElements版では、トラックアシスタントの結果自体にかなりの差異があることがわかりました。

Neutron通常版(Advanced)のトラックアシスタントが提示する音は、元の音からかなり変化していますね。

一言で言うと「元気できらびやかな音」って感じ。

それに比べて、Elementsの音は大人しく感じます。

オリジナルのソースとの相性もあると思いますが、私は通常版の方がどちらかというと好みです。

 

とはいえ、トラックアシスタントの提案は、たたき台に過ぎないので、ここから自分の好みに調整していくことは十分可能ですし、また、その必要があるでしょう。

癖の強さは通常版のトラックアシスタントの方が大きいと思います。(オリジナルの状態をガッツリ変化させてしまうことが多いので。)そう考えると、優しい変化に留まることの多いElementsのトラックアシスタントも使い方によっては悪くないかもしれません。

   

ところで、通常版のNeutronと(機能制限がキツめな)Elements版の大きな違いは以下の通りです。

通常版のNeutron(スタンダード)とElements版の違い

1.ElementsのEQは、ダイナミックEQがない

2.Elementsの各機能は、Advancedには付いているリミッターが省かれている

3.ElementsのEQは、マスキングメーターが省かれている

4.通常版では2機あるマルチバンドのコンプレッサーが、Elements版ではシングルバンドの1機のみ

5.Elementsは、エキサイターとトランジェントシェイパーがマルチバンドではなくシングルバンド

6.Elementsは、プリセット数が500から200に減らされている

 

Neutronの売りの部分のかなりの機能が省かれていることがわかると思います。

少々厳しい言い方になってしまいますが、「Elements版はセール時以外、それほど買う価値はないのではないか」と感じます(*)

 

(*)Elements版も定価は結構します。日本の代理の定価が¥13,800 (税抜)セール時にその半額以下で買えるなら全然ありだと思います。個人的には買って良かったプラグインです。

   

AdvancedやStanderdの通常版とのコンプレッサーの数の違いや、(コンプレッサー、エキサイター、トランジェントシェイパーが)マルチバンドではなくシングルバンドであること、リミッターがないこと、Neutronがトラックアシスタント稼働時に参考にするプリセットの数が半減していることなどが、トラックアシスタントの結果の差に影響を及ぼしていると想像出来ます。

 

Elements版のEQ(やコンプレッサー、エキサイター)も、使いやすく質の高いものなのですが、通常版の方を使ってしまうと色々と制限を感じてしまうのも事実です。

特にダイナミックEQとマスキングメーターがないのは残念。

トラック同士の干渉をほぼオートマチックに解消出来てしまうマスキングメーターは、ミックス初心者にこそ欲しい機能だと感じます。

追記:Elementsでもマスキングメーターを使う裏技あり!
米国のiZotope社が開発したNeutron。AI(人工知能)によってトラックに最適なミックスを自動で施してくれる、いま話...

 

 

ちなみに、最上位版の「Advanced」と通常版の「スタンダード」の違いは、、

Advanced版とスタンダード版の違い

 

1.Advanced版は、EQ、コンプレッサー、エキサイター、トランジェントシェイパーの各機能を、個別のプラグインとして動作させることができます。

 

2.Advanced版のみサラウンドがサポートされています。

 

Neutronは結構重いプラグインなので、各機能が個別で立ち上げられるのは、Advanced版の大きな利点。

個人的には、NeutronのEQやコンプなどの各機能が気に入っているのなら、比較的負荷が軽い個別の機能が単独で使えるAdvanced版にした方が良いと思いました。

将来トラックアシスタントが必要なくなっても、高品質なNeutronの各機能が個別にストレス無く使えるのはポイントが高いと思います。

  

   

私は元々、次のセールあたりにNeutronのスタンダード版を購入する予定でしたが、とりあえずは購入を見送ることにしました。

Elementsを買ったのもその理由の一つですが、Neutronを使うならAdvanced版じゃないと、その本来の力を十分に発揮出来ないと悟ったことが大きいです。

しかし、そのAdvanced版は高すぎる。

 

そしてAdvanced版を買うなら、いっそうのことOzone7などとセットになったMusic Production バンドル2 を購入した方がお得になります。

しかし私は、iZotope製品と一蓮托生するつもりはないですし、その深い沼に足を踏み入れて行く気概もありません。。

Elements版でも、トラックアシスタントは使えますし、EQ、コンプ、エキサイター、トランジェントシェイパーも装備されているので、チャンネルストリップの総合プラグインとしては便利に使えます。

特にNeutron Elementsのトラックアシスタントは、まだまだミックスが得意とはいえない私にとって、ミックス調整のスタートラインを決めてくれるのでとても有益です。

  

次回:

米国のiZotope社が開発したNeutron。AI(人工知能)によってトラックに最適なミックスを自動で施してくれる、いま話...

iZotopeのElementsシリーズに関する新しい記事書きました。良かったら参考にしてみてください。

現在、DAWミュージシャンにはおなじみのJJR Shopにて、iZotope Elements Suiteが67.15ドルの特価セー...
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コメント

  1. たかまる より:

    非常に参考になりました!マスキングメーターが欲しかったので、Elementsはやめておきます。

  2. NooBooM より:

    OzoneとNeutronが気になっていたので勉強になりました。
    途中で使われているM1 House Pianoはプリセットでしょうか?
    良いな!と思ってVSTのバンクを探しても見つからなかったので…

    • sawayaka trip より:

      NooBooM様コメント反映遅くなってすみません。
      恐らくAkismetによってNooBooM様コメントがスパム扱いとなっておりました。

      ところで、「M1 House Piano」ですが、こちらはKorg M1のプリセットです。
      記事中の「M1 House Piano」を用いたセクションに画像を貼り付けておきました。良かったらご覧ください。