AudioThingは、「Type A」(ヴィンテージ・エンハンサー)のアップデートをリリースしました。
それに伴い、記念セールを開催しています。
これ良い意味で結構特殊なエンハンサーですよ。。
AudioThing 「Type A」(ヴィンテージ強化プラグイン)をv1.1にアップデートで記念特価セール実施中
Type A。面白いエフェクター(エンハンサー・気持良いサウンド増強プラグイン)です。
基本的には、60年代の(ヴィンテージ)テープエンコーダのエミュレーションなのですが、結構特殊。
テープエンコーダは、元々はテープへの録音時と再生時のノイズを低減させるための技術として開発されました。
この技術には2つ段階が存在します。レコーディングのエンコード段階と再生のデコード段階。
エンコード:データを他の形式へ変換すること
デコード :エンコードされたデータを元の形式へ戻すこと
このテープエンコーダの働きは、副次的にサウンドの心地よい歪みを演出する効果を持ちます。この作用により、テープエンコーダは、しばしばエンハンサーとして転用されるようになります。
一方、Type Aでは、こんなことが出来ます。(これがType Aの売りでもあります。)
上記の画像のように、全ての音の成分をエンコーダ内に通してしまうのではなく、下の画像のように美味しい高周波成分のみを、通さないようにすることが可能なのです。
この機能により、高周波成分には歪みを発生させずに、(最初の画像で示したような)典型的なテープエンコーダのエンハンサーと比較して、より快適で自然なエンハンス効果をもたらします。
トラックに存在感とエアー感を自然なカタチで追加することできるようなるのです。(ダイナミックEQに近い働き。)
もうちょっと詳しく
Type Aは、有名なビンテージテープエンコーダーに触発されたプラグインです。
オリジナルのユニットはテープレコーディング(エンコードステージ)とプレイバック(デコードステージ)のためのノイズリダクションシステムとして設計されています。
この「タイプA」は、エンハンサーとして誤用されることが多いエンコード段をエミュレートし、アーティファクトを発生させたり高調波成分を変更することなく信号の上端を動的に増加させます。
その結果、自然な方法で存在感と空気をあらゆるトラックに追加するダイナミックEQに似た効果を得ることが出来ます。
特徴
- ビンテージエンハンサー
- 4バンドマルチバンドコンプレッサー
- 調整可能ユニットノイズ
- 最大16倍のオーバーサンプリング
- サイズ変更可能なウィンドウ
- ランダマイザー付きプリセットシステム
- フォーマット:VST、VST3、AU、およびAAX(32/64ビット)
- プラットフォーム:OSX、Windows
テープレコーディングによって発生するノイズの量を制限するために、初期のノイズリダクションシステムはマルチバンドコンパンダー(コンプレッサー/エキスパンダー)と呼ばれるものを使用しました。
ユニットは、エンコード段階(テープへの記録)の間に高周波数を動的に強調するので、デコード段階(テープからの再生)の間、信号は典型的なテープノイズと共に減衰される。
タイプAはエンコードステージのみをエミュレートします。
入力信号は4つのバンドに分割され(最も高いバンドが重なり合って)、動的に圧縮されてから直接信号と合計されます。
各バンドの圧縮量はバンドの音量に反比例します。
静かな音は明るくなり、大きな音はほとんど変わりません。
これにより、新たな高調波成分や歪みを生成することなく明るさと空気が加わり、通常のエキサイターと比べてより快適で自然なエンハンス効果が得られます。
また、面白い機能として、バイパスボタンの横にある歯車アイコンをクリックすると、2番目のパネルを表示/非表示にできます。
各つまみ(ノブ)の機能は、
- 各バンドの音量
- コンプレッサーのアタックとリリース
- ノイズ量
- VUメーターソースセレクター
と結構シンプルです。
v1.1での変更点
- 追加:オンライン承認フォーム。
- 改善:オーバーサンプラー。
- 改善:ノイズプロファイル
- 改善:Retina / HiDPIディスプレイのサポート。
- 改善:ドロップダウンパネルは、ユーザーの選択に応じて開閉したままになります。
- 修正:Wavelab / Cubaseのランダムレンダリングのバグ。
- 修正:High Sierra(APFS)プリセットを持つMACがスクランブルされていた。
- 修正済み:Pro Toolsのノイズを回避します。
*プラグインはVST / VST3、AUおよびAAXフォーマットで利用可能です。
セール情報
通常59ドル
セール特価:39ドル