2019年6月26日 追記: セール復活中
Loopmastersから去年リリースされた新しいシンセ「KHORDS」。セールが帰ってきました。これ、凄く簡単に使える良シンセですよ。
シンプルな操作性とサンプルベースの完成度の高いサウンド。DJやミュージシャン向きな即戦力シンセ。
英国のサウンドライブラリー販売最大手の一角:Loopmasters社製。
音楽制作業界の時流を読む持ち前のセンスの良さで、最近はシンセなどのソフトウェア開発にも力を入れています。
この「KHORS」もLoopmastersらしいプラグインに仕上がっています。
自分も早速使い始めています。
これ、シンセなのですが、オシレーターから音作りをするものではなく、サンプルをベースにしたシンセ・プラグインです。
イントロダクション動画が上がっているでチェックしてみましょう。
Deep House系の渋い音。90年代のバイブレーションにソリッドでリッチさが加わり、しっかり現代的サウンドに仕上がっています。(いわゆるオールドスクール系サウンドが超得意なシンセです。)
そして、このKHORDS、サンプルベースのシンセなんですね。
おなじみJoshua Casper氏の解説動画。
音作りのフローは、350種類のサンプルから好みのモノを選ぶ → サンプルのスタート位置を決める。次に、ストレッチ → コードフィルタで音を加工。(フィルターエンベロープとフィルターLFO付き。)最後にFX(Chords、Delay、Reverb)で整える。非常にシンプルな操作性。
Loopmasters KHORDSについて
ヴォーカルサウンドも搭載されています。ポン出しでそのまま使える完成度の高いサウンドが目白押し。カッコいい!
KHORDSには、通常のシンセに備わっているオシレータがついていません。
音作りはオシレーター以外の各機能で行います。
サンプルのスタート位置の変更やストレッチ、ADSR、2つのサンプルの間のレイヤリング、フィルタ、LFO、FX(コーラス、ディレイ、リバーブ)などを駆使して音作りをしていきます。これはこれで面白い。
ベースになっているサンプルの質は間違いなくハイレベル。その量も非常に豊富です。
通常のシンセと比べると、拍子抜けするほど簡単に完成度の高いサウンドを作り上げることができます。
ジャンル的には、House、Garage、Hip-Hop、R&B、渋めのEDMにフィットした現代的なサウンド。
単純比較は出来ませんが、この辺のジャンルなら、reFXのNexusのエキパンではなくこっちでも良いんじゃないかなと思いました。
シンプルだけど効率的で多彩なサウンド。演奏するのも楽しいインストゥルメントです。
一方、欠点。
サンプルベースなので、プリセットをそのまま使うと他の使用者と音がかぶる可能性があること。(プリセットの出来が良いのでそのまま使いたくなるんです。。)
もちろんFXやフィルタなどの各機能で自分好みの音に近づけることは可能ですが、一から(オシレーターを使って)音作りをする通常のシンセと比べるとオリジナリティの点では優位性はありません。
この辺はreFX社のシンセ「Nexus」と近いかも。
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サウンドは文句なしにハイクオリティ
ローファイ系の渋い音も得意。90年代のバイブレーションにソリッドでリッチさが加わり、しっかり現代的サウンドに仕上がっています。
音作りのフローは、シンプル。
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または、単純に膨大な量のファクトリープリセットから使用を始めるのも楽しいと思います。
DJやミュージシャン向きな即戦力シンセだと感じます。
(一方、じっくり音作りをしていくサウンドデザイナー向きではないです。)
musicradarさんのレビュー
https://www.musicradar.com/reviews/loopmasters-khords
長所:
- 素晴らしいサンプルライブラリー。
- 和音(コード)のレイヤーのアプローチの働きが非常に良い。
- 4つの簡単なmodホイールアサインメント。
- 550の確実な「コードサンプリング」サウンドは、本当に感動的なプリセットです。
短所:
- サンプルインポート機能はありません。
- モジュレーションがあまりはありません。