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タイランド サムイ島・パンガン島のパーティーについて 〔Digtal DJ Tips:Phil先生のお話〕

今回は、タイ南部のリゾートアイランド「サムイ島(コサムイ)とパンガン島(コパンガン)」についてのお話です。

この二つの島は、東南アジア随一のパーティースポットです。

こんなところです。

以前私は、この動画の0:37頃に映った大きな木の近くに一軒家を借り長逗留していました。 まだ手付かずの自然が残る美しい場所です。

しかし今回の本題は、タイの美しい自然やビーチのお話ではなく、DJTechToolsと並ぶ英語圏では著名なDJ関連情報サイト「Digital DJ Tips」の創設者:Phil Morse氏のビデオブログ。

Philさんは、現在タイ南部を旅していらっしゃるようです。

そして先日、コサムイで一番大きなビーチ(恐らくチャウウェンビーチ)の大晦日のパーティーを見てきたそうです。

今回はその「パーティー事情」に関するレポート動画を紹介します。(3分間の短いお話のみ。)

彼の話の内容をまとめると、、以下のような感じでした。(括弧内はわたしの注釈です。)

サムイ島の宿泊施設は、今にも壊れそうなボロいバーに併設されたバックパッカーが泊まる安宿から5つ星の高級ホテルまで、この時期は何倍も価格が上昇している。

(年末年始は、タイ南部のビーチリゾートは年一番のハイシーズンにあたります。)

あちこちで異なる大晦日のイベントが開催されている。

(ビーチに面した数多くのバーでは、違う音楽がかかっています。統一感は全くない。)

DJインストラクターとしての視点からこれらの状況を観察してみた。(Phil氏はDJ教育を20年やっている。)

一言で言うと、ショックを受けるほど酷い有り様だった。

プレイは、ゴミのようなループとディストーデッド。

“DJ”と呼ばれるやつらは、ステージ上のマイクを持った男のカウントダウンの叫びと音楽を交互にミックス(笑)。。

ホントに酷いミキシング。ただデカイ音量が鳴り響く。。

しかし、ここで思った。これは興味深いことだと。

お客たちは、このイベントのチケットに大金(一人170ドルくらい)を払っている。それにも関わらず、音楽は本当に酷かった。

ここのDJたちのスキルは本当に低いので、ある意味参入のチャンスといえるだろう。

(この辺からPhil氏興奮気味。)

マジで糞な音楽。極悪ともいえるミックス。

さらに酷いことにDJはクラウドの方に注意を全く向けていない。

全くその場にふさわしくないミックス。

ホントに酷い!

なので、ここでDJとして成功することはそんなに難しいことじゃないはずだよ! 

(超適当な意訳ですが、それほど外れてはいないと思います。。)

下の動画は、パンガン島の月に一度のフルムーンパーティーの様子(お隣のサムイ島からもシャトルボートで夜中ひっきりなしにお客さんがやってきます。)

かなり酷い有り様です。。(全部見る必要はありません。。)

わたしも、青春時代 (笑) をこのあたりで過ごしてきたので、色々思うところはあります。。

これでも音響設備などのハードのレベルは上がってきたと思うのですが、音楽やお客さんのレベルなどの「ソフト面」は逆に悪くなっているように感じています。

(まあ、一部のアンダーグラウンドなパーティーを除けば、音楽、DJのレベルなどは、昔から酷いものでしたが。。)

すでにサムイ島やパンガン島は、タイランドのメジャーな観光地になっているので拝金主義が非常に強いですし、 経営者は酒が売れれば良いわけで。。

ハイシーズン以外(冬の時期と夏休みの時期以外)は、結構閑散としているので、そのハイシーズンに一気に資金回収しようとします。まるでハイエナのようです。そこには、「文化」もへったくりもありません。

インドのゴアやスペインのイビザ島と並ぶヒッピー・パラダイス(ピッピーカルチャーの揺りかご)と言われたのはもう遥か昔のこと。そのゴアもイビザも今じゃ立派な「観光地」ですが。。

「ヒッピー的な時代」だった頃の客層が良かったとは言いませんが、今ほど画一的ではなかったかなぁと思います。

いや、わたしもこの辺に通うようになった頃はすでに「本当のヒッピー時代」は終わったあとでした。(歳がバレるのでいつ頃かは触れませんが、結構前です。。)その頃も「昔はもっと面白かったんだ」と本物のヒッピー世代の方々がおっしゃっていたのを聞いた記憶があります。

とはいえ、まだその頃は、様々な音楽と、多種多様な変人たちの巣窟でした。いまは超絶コマーシャルなEDMとヒップホップが絶頂を極めています。

いったいあの変人たちはどこへ行ってしまったんだろう? そう考えると自分も歳を取ったんだなぁと。。


ちょいとネガティブな話になってしまいましたが、音楽と戯れたり、リゾート遊びをするには、いまでも素晴らしく楽しい場所であることに変わりはありません。

Phil先生の言うように、志の高いDJたちがこの地にぞくぞくとやって来て、島の音楽のレベルを底上げして行く未来があれば、多様性が生まれて、より楽しくなっていくことでしょう。

なのですが、南国に来るとみんな日々を楽しく過ごせればいいやって感じで、何かをなそうと努力する人は少数派。

そういう意味でも、意外とチャンスはあちこちに転がっています。

そして、サムイ、パンガンは、パーティーや音楽制作のロケーションとしては最高です。

人里離れたジャングルの中の一軒家を借りれば、そこそこの大きな音量で音楽制作が出来ます。小鳥のさえずりで、朝、目を覚ます生活です。

一軒家でも、一ヶ月 4、5万円台くらいからレンタル可能です。

(もっと安い家賃のところもありますが、4、5万円くらいが普通の日本の方が許容できる最低ラインかと思います。10万円以上出すとまあまあラグジュアリーな家を借りられるでしょう。)

もちろん敷金礼金はかかりません。ただし、保証金(問題無ければ後から返ってくる)を取るところは結構多いです。

通常は、冷蔵庫やガスコンロ、ベッド、エアコン、TV、WIFI、ホットシャワーなどの生活必需品は完備されています。

結構広いし大体キッチン付き。庭付きの家もアリ。ビーチフロントやシービューだと高くなる傾向。大型スーパーもあるので、自炊も可能。(ちょっと高いけど日本食材も揃っていますよ。)すでにネット環境も整ってきています。

ジムニーなどの自動車や125ccなどのバイクもレンタル可能です。

バイクは、一日200B〜(700円)。一ヶ月以上の長期間だと、交渉によってはもっと安くできるはずです。

レンタルハウスの一例

(技術とセンスを持て余している)日本のDJや音楽家の皆さんがもっと大勢、機材片手にタイのビーチを訪れてみて欲しいと思います。DJのイベントだけでなく、ライブセッションなども盛んです。

飛び込みでもなんとかなるかもしれません・・。というか殆どのDJやミュージシャンも、最初は飛び込みです。

そして、ハッと息を飲むような美しい瞬間をそこかしこで体験することが出来るはずです。

オススメの場所

 このエリアでは案外マトモなパーティーをやっている「Guy’s Bar」。

こちらが、このリゾートの裏の側面でしょう。上記に紹介したフルムーンパーティーの猥雑さとは全く異なる世界があります。

Guy’s Barは、ハードティエン(ティエン・ビーチ/ Koh Pangan)にあるのですが、行くのがちょっと大変。

通常はロングテイルボートで向かうことになります。わたしはこれが大嫌いでして。。特に夜の利用と波が強い日の利用は危ないのでおすすめしません。

その他注意事項:

交通事故、海水浴中の水難、狂犬病、破傷風、性病などの伝染病・感染症、ドラッグのオーバードーズ、強盗、詐欺、殺人、婦女暴行など、わりと危険は多いです。拳銃・違法薬物が蔓延していることにも、一応注意してください。。

(特にバイクの運転による致命的な交通事故が多発しています。くれぐれも気をつけてください!)

睡眠薬強盗なんてのもあります。

(パーティーの最中などに、知らない人から勧められる飲み物、食べ物(キャンディなど)は口を付けないようにするのが身のためですよ。加えて、自分の飲み物でも、一旦目を離してしまった場合は、気を付けた方が良いと思います。)

しかし、(その分?)「生きている実感」を強く感じさせてくれる場所の一つです。(このあたり、タイでは有名なパワースポットだそうです。)

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