「Ali, Muthu & Ah Hock Kopitiam」マレー料理の美味い店@中華街, クアラルンプール
最近、久々にクアラルンプール界隈をぶらぶら旅していました。
ちょっと遅めの昼ご飯を食べに、滞在しているホテルから中華系のおばあちゃんが切り盛りしている行きつけの広東風麺料理屋へ向かいました。RapidKL線に乗り、中華街の最寄り駅「Pasar Seni」で下車。
その店は、観光客と物売り達でごった返す忙しい中華街の中心からは少し外れた通りにあり、中華街エリアにしては静かな場所。
とことこと、炎天下の中を日差しを避けながら店々の軒先を歩いて、その麺屋まで約7分。
しかし、、
あれ? なくなってる・・。
麺屋ではなく何かよく分からん中華料理屋になっている。しかも閉まっているし。
参ったなぁ・・
店の前でぼう然と立ち尽くしていると、その店の傍らに佇んでいた中華系のおばさんと目が合う。
「今は閉まっているのよ。」と、おばさん。
取りあえず、この辺に他にうまい店がないかと、そのおばさんにたずねてみる。
すると、この店の並びの20mほど先を指さして、あそこのマレー料理がオススメだとおっしゃる。
おお、すぐそこじゃん。
おばさんに礼を言い、その店まで歩く。
ここか。
店名は、「Ali, Muthu & Ah Hock Kopitiam」
中華街の外れの辺鄙な場所です。
中華街だが、マレー料理。うーん、面白いじゃないか。
店構え。
漢字の看板がお出迎え。ん? マレーっぽくはないよな。
昼時はとうに過ぎているが結構込んでいる。
座れた。
さて、何があるのかな?
ご飯物は、ナシレマ、ナシゴレンとスタンダードだな。
麺ものもミーゴレン、ラクサと、これらもマレー系料理店の定番メニュー。
あとは、ロティ、福建麺、海難鶏飯。(中華もちょっとあるのね。)
うーん・・どうしたものか?と、いつものように5分ほど迷っていると、さっきのおばさんが、目の前に!
「ナシレマ・アヤム(鳥の唐揚げとココナッツミルクで炊いたご飯のセット)がこの店の名物よ。」
とメニューを指さして教えてくれた。(親切が身にしみる。)
そして、そのおばさまは厨房に軽く挨拶して、風のように去っていった・・。
うん。では、そのナシレマ・アヤムをひとつ頂こう!
お値段は 、12.1RM(マレーシアリンギット。約330円)。お昼ご飯にしては(首都のKLらしく)そこそこしますねぇ。
ペナンなら6〜10RMくらいだよなぁ。(しかし今はリンギットがお安いので全く問題ナッシング!)
それと、ええっと飲み物は、ハズレの少ないテ・アイス(マレー風アイスミルクティー)にしよう。
でも、「Can you make it without sugar!」とか「NO SWEET one, Please!」(砂糖抜きにしてね)。
そう言わないとお砂糖たっぷりの甘々のやつが出てきます。
(多少甘い方が良い場合は「Less sweet」と言うと良く通じます。)
頼んで5分とかからずにやって来た。
チキンの外側が超クリスピーでサクサク。マレー料理にありがちな、油ギトギトのドぎつい濃い味付けでなく、意外とあっさり系で日本人の自分にも合います。
同じくココナッツミルクで炊いたご飯も、ココナッツの風味はしっかり出ているが、これまたあっさりしていて食べやすい。
マレー料理の付け合わせでは定番の小魚(イカンビリス)とピーナッツを揚げたものは、他の店と変わらず塩っぱめ。だけど、これは個人的には結構好き。
そして、写真左側の赤黒い液体。これは、マレー風の辛子味噌のサンバル。
この味噌は店それぞれの特色が出るところです。これもマレー料理にありがちな油ギッシュなドぎつさはほとんど感じさせない、上品なサンバルです。美味しい。
(私にとってサンバルはこってり過ぎるので、全部食べきれずに普通は残すのですが、これは完食しました。)
唯一、飲み物のテ・アイスは、ミルクが植物油から作ったクリープ系な感じであまり好きではなかったです。
ナシレマは名物と言われるだけあって中々のものでした。
今度からKLでナシレマが食べたくなったら迷わずここに来ると思います。オススメです。
(しかし、こんなものばかり食べていたら、肥満まっしぐらでしょうね。マレーシアの主要な3民族であるマレー系、中華系、インド系と、どの民族も肥満傾向の人がやたらと目立ちます。)
おばさん、ありがとう。 ごちそうさまでした。