Mautovolume (再掲)
MeldaProductionのMAutoVolumeは、ボーカルや楽器演奏で(生録時等で)発生するソロ音源の音量のムラ(不快な強弱)を綺麗に補正してくれるプラグインです。
(個人的にはなくてはならないツールです。)
この手のプラグインで有名なWavesのVocal Riderと双璧のツールですが、MAutoVolumeの方が用途的には幅広いです。
Wavesの場合は、ボーカル用とBass用で製品が分かれていますが(Vocal RiderとBass Rider)、MAutoVolumeは、ボーカル以外の楽器でも器用に補正する能力があります。
ただし、MAutoVolumeはVocalRiderのようにオートメーションを書く機能がありません。(以前はあったのですが、新しいバージョンでは、オートメーションを直接書く機能が意図的に排除されました。)
(MeldaProductionの中の人の話だと、オートメーションと連携させるのは正確性に欠けるからだそうです。)
とはいえ、以下のような方法で、音量のムラを簡単に補正できます。
MAutoVolumeのテストをしてみた
MAutoVolumeの能力を試すために、ボーカルのループ・トラックに、わざといびつなボリューム(音量)のオートメーションを書いて、音量のばらつきのあるトラックを作ります。
音量のオートメーションを書いて、トラック内の音量を意図的にチグハグにさせました。
その状態でバウンスさせ新たなトラック作りました。そして、そのチグハグな音量のトラック名を「Bypass」としました。
次に、「MAutoVolume」にて、そのトラックの音量を均一化させる(簡単な)実験をしてみます。
取りあえずトラック「Bypass」に、MAutoVolumeを挿して、
Sensitivityを87%、Lock-Aheadを17%ほどに調整してみました。
調整にかかった時間は30秒ほど。(超適当。。)
元のチグハグな音量のトラック(「Bypass」)と比較するために、MAutoVolumeで調整したトラックを再度バウンスして「MAutov」と言うトラックを作ってみました。
それでは、完成したオーディオトラックを見てみましょう。
元のトラックのファイル「Bypass」(音量にばらつきのあるトラック)
MAutoVolumeで修正したトラック「MAutov」
まだ微調整の余地はありそうですが、かなり音量のばらつきが抑えられたと思います。
超簡単。むっちゃ便利っす。
MAutoVolume解説動画
MAutoVolumeのより詳しい解説は、おなじみChandler Guitar先生の解説動画をご覧ください。(私の説明より100倍分かりやすいです。。)
また、以下のビデオでは、MAutovolumeを使ってボーカルの “S”の音と破裂音を減らす方法を紹介しています。 もちろん、同様の問題を抱えるボーカル以外の他の楽器でも使用することが可能です。(ディエッサー的な使い方が出来る。)
MAutoVolumeのセール情報
通常価格:60ドル
*2020年5月4日 追記:セール復活中で27ドルで購入できます。