Melda Production『MVintageRotary』は、ヴィンテージサウンド簡単に作成できるアンプシミュレーター系のプラグインです。
『MVintageRotary』様々なサウンド・楽器に独特なビンテージ感を演出できるFXプラグイン
ざっと見紹介動画(1:21・自動翻訳の日本語字幕可能):
MVintageRotaryは、伝説的なLeslie 122回転スピーカーキャビネットのサウンドを再現したプラグインです。(VST・AU)
ギター、シンセ、ボーカルなど様々なサウンドに、グッと来るヴィンテージな味付けが欲しい時に適したツールです。
「ロータリー・スピーカー・キャビネット」とは?
ロータリー・スピーカーは、内部で回転するドラムウーハーとホーンツイーターがドップラー効果を生み出すスピーカーです。
電子的ではない機械的な構造により生み出される倍音やトレモロなどのビブラートエフェクトがサウンドに深みと暖かさを与えます。
大きい方のスピーカーは回転ドラムに収まり、小さい方のスピーカーは回転する一対のホーンで構成されています。この構造が生み出す効果で、その回転速度に応じて、心地良いトレモロやコーラス感を作ることができます。
特にオルガンの音と一緒に使用することが多いエフェクターですが、ギター、シンセ、ボーカルなど様々なサウンドに心地良い変化を与えることができます。
紹介動画(3分・日本語自動翻訳字幕可能):
『MVintageRotary』について
「MVintageRotary」は、以前このサイトでも紹介した同じくMelda Production製のプラグイン「MRotary」の弟分的な存在です。
ちなみに人気はこちら(MVintageRotary)の方があるようです。
「兄機のMRotaryと比べて価格が半分以下」と手頃であること、Melada製品にしてはシンプルで扱いやすいのが理由かと思われます。
MRotary(兄)とMVintageRotary(弟)の大きな違いは、以下のようになります。
⬇️
MRotary(兄)とMVintageRotary(弟)の違い
スピーカーキャビネットの選択の自由度
- MRotary(兄)◎ 多数
- MVintageRotary(弟)△ 3つのみ
搭載EQ
- MRotary(兄)MdynamicEQ
- MVintageRotary(弟)通常の3バンドのEQ+「カラー」
「AMPアルゴリズム」を搭載した3種類のアンプ・ディストーション・コンポーネント
- MRotary(兄)◎
- MVintageRotary(弟)◎
2つプラグインの大きな違いは、EDITモードの有無です
MVintageRotaryは、兄機のMRotaryとは違い、複雑なEDITモード画面が省かれています。
したがって、MRotaryと違いメインコントロールのすべてが一つのインターフェース内に収まっているので、アクセス的には楽ちんです。
兄機のMRotaryはEDITモードが搭載されているので、ロータリースピーカーの内部などを自分でデザインすることが可能になっています。
一方、MVintageRotary(弟)は、そのような複数な機能は省かれ、キャビネットはMeladaによって開発された3機を厳選し、EQもシンプルになっています。
MVintageRotaryのEQ
ベース
Bassは低音周波数の減衰または増幅を制御します。
範囲:-12.00 dB〜+ 12.00 dB、デフォルトは0.00 dB
ミッド
中域は中間周波数の減衰または増幅を制御します。
範囲:-12.00 dB〜+ 12.00 dB、デフォルトは0.00 dB
ハイ
高音は、高周波数の減衰または増幅を制御します。
範囲:-12.00 dB〜+ 12.00 dB、デフォルトは0.00 dB
カラー
カラーは、イコライザーがどの周波数に焦点を合わせるかを制御します。 色が濃いほど中音域に集中しますが、色が濃いほど低音と高音に集中します。
範囲:0.00〜100.0%、デフォルトは50.0%
AMP (アンプ/ディストーション コンポーネント)
MVintageRotaryには、Meladaのディストーションアルゴリズム「AMP」も搭載されています。
オーバーサンプリング・ボタン
オーバーサンプリングは統合オーバーサンプラーを起動します。
これは、より高いサンプリングレートで歪みを実行し、エイリアシングを回避します。エイリアシングは、より高いドライブ値で特に顕著です。
ただし、これによりCPU要件が大幅に増加することに注意してください。
タイプ
Typeはサウンドのキャラクターを定義し、基本的にディストーションの量と汚れ具合をコントロールします。
ドライブ
Driveは入力ゲインをコントロールして歪み量を調整します。 歪みは一般に音量を上げる可能性があるので、それを補うためにメインプラグインゲインを使うことができます。
範囲:0.00%〜100.0%、デフォルトは20.0%
キャラクター
キャラクターは高調波(ハーモニクス)の分布をコントロールします。
範囲:0.00〜100.0%、デフォルトは50.0%
Plugin toolbar(プラグインツールバー)
MeldaProductionのプラグインではおなじみの(プラグインUI右端にある)「Plugin toolbar」も搭載されています。このセクションにも様々な便利機能が詰まっています。
これにより、以下の機能が使えます。
- リミッター
- MS処理も可能なチャンネルモード機能
- AGC(オートゲインコントロール):自動音量調整機能
- A~Hまであるプリセットセレクター
- モーフィング機能
- 設定のコピー&ペースト機能
- UNDO機能
ランダマイズエンジン
沢山のUIから選択できます
システム要件
Windows
- Windows 8 / 10 / 11 (64ビット)
- VST / VST3 / AAX 互換ホスト (64 ビット)
- SSE2 をサポートする Intel/AMD プロセッサー
Mac OS X
- macOS 10.14 以降 (64 ビット)
- VST / VST3 / AU / AAX 互換ホスト
- SSE2 をサポートする Intel/AMD/M1 プロセッサー
- ネイティブ Apple Silicon ARM CPU サポート
レビュー記事リンク
musicradar社のレビューに触れるとMVintageRotaryのより深い理解が得られると思います。
伝説のレスリーの素晴らしいモデル。 あなたがす創造するより多くの魅力的なビンテージ感と多くの用途を持つプラグインです。
長所
- 本物のサウンド
- 使いやすい
- 高度な機能がたくさんあります
- 説得力のあるディストーションエフェクト
- ミッド/サイドオペレーションサポート
短所
- 限られたマイクポジションオプション
- キャブモデルの違いに関する明確な情報はありません
全体的なゲイン、幅(キャビネットを捉えるために使用される2つの仮想マイクロフォン間の距離)、ドラムとホーンの出力間のバランス、そしてキャビネット自体の動的および吸収特性を調整するためのコントロールがあります。
ダイナミクスコントロールを100%に設定すると、実際のキャビネットのように動作します。
設定を低くすると、トレモロ効果のダイナミックレンジが徐々に狭くなります。一方、吸収コントロールは、キャビネットを吸収材で満たして音を消し去る効果をシミュレートします。
SlowとFastの間で回転速度を切り替えるための巨大なスイッチがあります。その下には、サウンドのトーンをさらに整形するための3バンドEQがあります。低い設定で低周波数と高周波数。
その他の設定では、ドラムやホーンの動きを反転させたり、ステレオではなくシングルチャンネル出力に切り替えたり、高速と低速のスピンレートや加速時間を調整することができます。
注目すべき機能の1つは、ドラムとホーンの回転速度をプロジェクトのテンポに同期させることができることです – 明らかに本物のレスリーのオプションではありません!
レスリーのエミュレーションではあまり表現されていない重要な領域は、アンプによってもたらされるディストーションです。
MVintageRotaryでは、3つの異なるアンプタイプ(ビンテージ1、ビンテージ2、モダン)を選択でき、それぞれに調整可能なドライブとキャラクターのパラメーターがあります。
これらは、微妙なものから攻撃的なものまで、オーバードライブされたトーンの範囲を提供します。
MVintageRotaryのサウンドは本当に本物に忠実です。
そして、それはどんな種類の音楽製作者のツールボックスへの不可欠なプラグインなりえるでしょう。
MVintageRotaryの真価は、オルガンの質を高める能力だけではありません。
それはまた、他のいかなる種類のサウンドにも、もたらすことができる独特の風味を持っています。
*MVintageRotaryのセール情報
*MeldaProductionの製品は一度購入すると一生涯バージョンアップグレード無料です。
通常価格:54ドル
セール特価:24ドル(55%OFF)2024年7/1夕方まで
*購入地点の設定により価格が若干変化します(詳細記事)。
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ADSR
通常価格:59ドル
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- 2021年9月:59ドル→29.5ドル(ADSR)
- 2021年9月:59ドル→27ドル(PB)
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- 2022年9月:59ドル→27ドル(PB)
- 2022年11月:59ドル→27ドル(PB)
- 2023年3月:59ドル→27ドル(PB)