「SD Sample Library」と「HD Sample Library」の違い
最近、WavesのGoldバンドルも、v9からv10にバージョンアップされて新しくなりました。
それに伴い、Waves CentralでGold Bundleの「v10」をインストールしようとすると、「SD Sample Library」と「HD Sample Library」という二つのライブラリーが表示されます。
これは、Goldに新たに追加されたピアノ音源「Electric Grand 80 Piano」のサンプル・ライブラリーです。
Goldだけではなく、いくつかのWavesの音源、例えば、Electric200やGrand Rapsodyなどでも、同じくインストール時に、「SD Sample Library」と「HD Sample Library」という二つのライブラリーが表示されます。
SD、HDどちらも同じサンプル音源ですが、解像度が違います。
HDサンプルライブラリはロスレス(FLAC)で、SDサンプルライブラリはロッシー(OGG)です。
基本的にはHDかSDどちらか好きな方を選んで、コンピューターにインストールすればよいと思います。
ストレージに余裕があるなら、両方インストールしてしまっても構いませんが、HDとSDの音源は同時には使用できません。
両方インストールしている場合は、初期の音源起動時にどちらのサンプルを使うか選択する必要があります。
選択後でも、両方インストールしている場合は、プラグインのサンプルフォルダ選択ボタンで、それらを切り替えることは可能です。
例えば、「Electric Grand 80 Piano」の音源ライブラリーでは、
SD Sample Library(0.49GB)
HD Sample Library(2.75GB)
と、両者の間には、容量的に大きな違いがあります。
その容量の違いは、音質の違いとなって現れます。
以下に、Wavesのピアノ音源「Grand Rapsody」のHDとSDの各サンプルの音質を比較した動画があります。良質なヘッドホンかスピーカーで聴き比べてみると面白いと思いますよ。
低音域ではそれほどの違いは感じませんが、「中音域の密度」と「高音域の伸びと空気感」、「全体的な明瞭感」、などに違いが感じられたのではないでしょうか?
とは言え、私のくそ耳では「歴然としたものすごい差がある!」と言えるほどではありませんでした。
もし、お使いのコンピューターのストレージが(アクセス速度が比較的低速な)HDDなら、「SD サンプル・ライブラリ」の方が、起動とプリセットサウンドの切り替えが早いのでストレスを感じにくいのではないかと思います。
一方、お使いのコンピューターのストレージが(アクセス速度が高速な)SSDなら、(データ量の多い)「HD サンプル・ライブラリ」を使用しても、サクサクとプリセットのサウンドを切り替えることが出来るはずです。
したがって、SSDならより高品質な「HD サンプル・ライブラリ」の選択で良いと思います。
ただし、データ容量はSDサンプルの約5倍強あるので、ストレージのの容量はその分食います。
その一方で、SDサンプルに目を移すと、HDサンプルの5分の1の容量で、ここまで高音質を実現しているのは素晴らしいことです。
* 私はSSD搭載のコンピューターを使用しているので、「HD サンプル・ライブラリ」を使っています。
Gold v10には「Eddie Kramer Drum Channel」も追加されました
Gold Bundleはv10から新たに「Eddie Kramer Drum Channel」も追加されようになりました。
Eddie Kramer氏直伝の絶妙なコンプレッサーとEQで、かなり簡単に各ドラムキットの音作りが出来るようになっています。
これもうれしい!
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