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MacのメインブラウザをFirefoxからSRWARE Ironに変更(暫定的に)

今回も前回に続きMacのメインブラウザ探しの旅です。最近大注目のブラウザVivaldiとChrome派生でプライバシー強化をうたっているSRWARE Ironを紹介します。

Vivaldi

 

Chromeは、セキュリティの面でFirefoxに並ぶの安全性の高いブラウザだといわれています。アップデートも頻繁に行われています。しかし、プライバシの方面の事情で個人的にはあまり使いたくないブラウザです。

そこで白羽の矢が立ったのがVivaldiでした。

VivaldiはChromeをベースにしながらも独自路線で、個人情報の送信機能などはカットされているようです。

ちなみにVivaldiの開発者は元OperaのCEOだった人ですね。(そう言えば、operaは最近中国の奇虎360(Qihoo 360)に買収されましたね。)

 

で、Vivaldi、一週間ほど使用させていただきました。

感想は、、「うーん、まだまだ発展途上。」って感じです。

 

2018年10月11日追記:大分良い感じになってきました。

  

Vivaldiの困ったところ

その1
2017年7月月24日 追記:下記の不具合は解消されています。
 

ローマ字入力後、かなキーで後変換出来ないのが辛い。

Macだとテキストをローマ字打ちした後、その箇所を選択してかなキーを押すとちゃんと「かな」で変換し直してくてくれます。

たとえばこんな感じ。

「aiueo」 ⬅これを選択してかなキーを押すと一発で、➡「あいうえお」に変換されます。これ、かなり便利です。

ただし、FirefoxやSafariならね。。

そう、このVivaldiでは不可なのです! できません!

(*Vivaldiは、それ以外にも色々と日本語入力関連の不安定が指摘されているようです。)

 

 

その2
2018年6月6日追記:できるようになっています!

ツールバーの拡張機能アイコンの並べ替えができない。これも地味に操作性を損ねます。

オリジナルのChromeの方はできるのにね。

 

その3

ブックマークツールバー内のフォルダに入れてあるブックマークの編集や並べ替えが直接はできない。

ブックマークツールバー上のフォルダに収納されているブックマークは右クリックで編集できない。
それらのブックマークの並べ替えも出来ない。
編集したい場合はブックマークマネージャーを開かないといけない。

FirefoxやChromeならブックマークを右クリックで各編集用のコンテクストメニューが出てきますが、Vivaldiではできません。

 

ブックマークツールバー上のブックマークは編集できます。

しかしフォルダ単位でブックマークツールバーに入れてあるブックマークの編集は、ブックマークマネージャーを開かないと編集できません。

これも地味に不便ですね。

(しかし、これ、Safariも出来ません。。)

2018年10月11日追記:まだこれはできるようになっていません。

  

その4

何がトリガーになっているのかさっぱりわかりませんが、長時間使用していると適当な場所をフォースクリックすると辞書アプリが起動してしまう。イラッとしちゃう。

(これは今使っているSRWARE Ironでもなりますね。。)

2018年10月11日 追記:上記の不具合はIronでは出ないようになりましたが、Vivaldiでは相変わらず出てきます。

 

その5
2017年7月24日追記:下記の不具合は解消されています。

日本語入力時、文字の下の部分に表示される変換箇所選択バーが、ちゃんと機能していない。現在どの部分を変換しているのかさっぱりわからない。

(これも今使っているSRWARE Ironにも同様にある不具合です。)

   

その6

FirefoxよりはCPUの発熱は少ないが、Safariと比べると若干ホットかも。

Safariではアイドル状態でCPU Proximityの温度が30度前後。20度台の時も多い。Vivaldiは30度台後半。ちなみにFirefoxはアイドル状態での大体40度台後半です。また、次に紹介するSRWARE IronはVivaldiとあまりかわらず、アイドル状態で30度台半ばから40度台前半の時が多いようです)。

* HWMonitorで計測しました。

 

Vivaldiの良いところ

検索時にサジェスト(検索候補)が出るのを抑制できる。

SafariやChrome、Ironではアドレスバーを使った検索時に、強制的にブックマークや履歴をサジェストしてきます。そして、その機能をオフに出来ないというキ◎ガイ仕様です。

かたやVivaldiは、プライバシーに関する部分はしっかりしてちゃんとしているようです。さすがです。このウザいサジェスト機能をオフに出来るオプションが用意されています。素晴らしい!

 

VivaldiはChrome派生のブラウザだが、プライバシー保護関連の機能はしっかりしている。

 

この機能があるだけでVivaldiは捨てがたい。とりあえずVivaldiもメイン候補としてサブで様子見していきます。

(メジャーなブラウザではVivaldiとFirefoxだけアドレスバーのサジェストを停止できます。)

  

マウスジェスチャ機能が標準装備されている

これは後から拡張機能を入れればいいだけですし、そこまでキャッチーなことではないですね。

 

キーボードショートカットもカスタマイズ可能

ここはVivaldiの本領発揮なところです。

相当細かく様々な機能とキーボードショートカットを結びつけることができます。

Bettertouchtoolの使用者なら、そのキーボードショートカットとトラックパッドジェスチャを関連付けたりして、わくわくできる機能かと思います。

 

ただし、Vivaldiでは、Mac純正のキーボードショートカットが使用できません。

例えば、AutomatorとBettertouchtoolを組み合わせて、ブラウザ用に(Google翻訳検索などの)キーボードショートカットを自作しているのですが、Vivaldiでは認識してくれません。(個人的には結構不便ですが、普通に使用している方にはあまり関係ないとは思います。)

   

タブ関連の設定が豊富

クリックで拡大ページに飛べます。

FirefoxのTab Mix plusほど込み入ったのことはできませんが、そこそこ便利です。

 

2018年10月11日追記:

この機能のおかげで、Safariから移住してきました。 

Safariで便利に使っていた拡張機能「Tab Option」がSafari V12から使用できなくなってしまったので。。

Vivaldiはデフォルトの機能で同じようなことが出来ます。

  

  

ブラウザのテーマが色々変えられる

 

ブラウザにおしゃれさも求めている方には良いかもしれませんね。

 

2018年10月11日追記 

私がVivaldiで使用している拡張機能

     

Vivaldiの設定で注意する場所

 

  

 

SRWARE Iron

そして最後に紹介するのが、Chrome派生のブラウザ「SRWARE Iron」です。

私の新しいメインブラウザです。(ただしまだまだ暫定的にです。)

 

実は数年前、デスクトップでWindows 7をメインで使用していた頃、Firefoxのサブで使っていました。その頃はポータブル版を使用していました。

当時のChrome自体、Firefoxほどはカスタマイズ性に優れているとは思えなかったのでイマイチ好きになれませんでしたが、久しぶりに戻ってきました。

 

先に指摘したVivaldiの困ったところ「その1」の「ローマ字入力後、かなキーで後変換出来ない」は、Ironで問題ありません。ちゃんとできます

これだけでもかなりうれしい。

2018年6月17日追記:バージョン: 66.0.3450.0では「ローマ字入力後、かなキーで後変換」は、再び出来なくなっています。

 

2018年4月23日追記:v65では上記の不具合が再発しています。urlバーでは再変換可能ですが、wordpressのブログの編集画面などでは、再変換は不可です。一方、前述のVivaldiの現在のバージョン(1.14.1077.60)では再変換可能になっています。

 

また、Vivaldiの困ったところ「その2」の「ツールバーの拡張機能アイコンの並べ替えができない」ところもIronでは問題なく変更可能です。

  

そして、ここが大事なところですが、CPUの温度があまり上がらない)。

今のところはYoutubeを鑑賞していてもファンがけたたましく回ることはありません。

 

* ただしSafariと比較してしまうとCPUの温度は若干高めです。(あくまでFirefoxやVivaldiと比べて低めということです。)

 

 

プライバシーの保護の点ではまあまあ優れている

SRWARE IronはChromeベースなのですが、Googleへの個人情報の通信機能を削除したブラウザです。(それ以外はほぼChromeそのままなようです。)

ただし、そのIronのプライバシー保護の部分がどこまで信用できるかはわかりませんが、、。

 

私のようにChromeを使いたくない場合、いまのところ(そこそこまともといわれている)Chrome派生ブラウザで選択できるのはIronくらいでしょう。

 

SRWARE Ironの短所

SRWARE Ironの一番の欠点は、

他のChrome派生ブラウザ全てに言えることですが、本家のChromeよりセキュリティアップデートのスピードが遅いことです。

またIronは、プライバシー保護を優先しているので自動アップデート機能が省かれています。

アップデートが必要な場合は、自分でSRWAREのサイトに行って新しいバージョンのIronを取りに行かなければなりません。

Ironは、セキュリティ情報等にアンテナをはり、アップデートの管理も自分でできる人向けのブラウザといえるでしょう。

 

そして、もう一つの欠点は、(これは本家のChromeにも当てはまりますが、)メモリの消費量が多い事です。

16GBのメモリを積んでいるMacBook Pro 15インチモデルでもすぐ使い切ってしまい、SSDにスワップします。 

私の使い方では、タブの数は20以上開く事はまずないですし、クッキーやキャッシュをあまり溜めないので、使っていて動作が緩慢に感じる事は今のところはないですが、FirefoxやSafariと比べるとちょっと戸惑ってしまうメモリの消費量ですね。

 

MacBook Airなどのメモリをあまり多く積んでないマシンを使用しているなら、動作が軽快なSafariを使うのが妥当な選択ではないかと思います。(前回の記事で述べたSafariの課題がクリアになりしだい、個人的にはSafariに移行するつもりでいます。)

  

SRWARE Ironはメモリの消費量以外は、(今のところは)おおむね満足できるブラウザだと感じています。とりあえずはIronをメインブラウザにしていこうと思います。

あ、それと、前述のアドレスバーで検索時に問答無用でブックマークと履歴をサジェストしてくる変態仕様なのは勘弁して欲しい点です。

 

以上、Vivaldi、SRWARE Iron、そして前回紹介したSafari、これら3つの本命ブラウザ以外にも、SeaMonkey、Brave、Fireox ESR、Firefox開発者版などをテストしてみましたが、 どのブラウザも、帯に短したすきに長しって感じでもどかしい。Firefoxが改善してくれるのが一番なんですが、今までの流れを見てきた限りでは、ほとんど期待は出来ないと思っています。