iZotope社の看板ソフトウエア『RX 10』。
RX 10は、ダメージを受けたノイズの多いオーディオを元の状態に戻す「オーディオのクリーンアップ」と「オーディオ修復」のための総合ツールです。
数多くの制作現場(アルバム、映画、テレビ番組など)で使用されています。
通常の音楽制作者ならオーディオ修復ツールは、このソフトウエアを選んでおけばまずは間違いないと思います。
2024年5月15日:
「iZotope RX 11 イントロセール」で最大64%OFFの特価セールになっています。
(先日まで行われていた「RX 10のセール」より条件が良くなっています。)
iZotope RX 11 イントロセール
*特に『RX 11 Standard』の条件の緩いクロスグレード版が安くなっています(303ドル→152ドル)(条件:有料で購入したiZotope製品を持っていればOK。持っていなければ「RX 11 Elements」との同時購入でもOK)。
*また、最上位のフル機能版『RX 11 Advanced』も安くなっています。こちらもクロスグレード版がお得です。
*セール終了予定日:
- 日本時間:6/14(金)16〜18時頃までの予定です。
- 英国時間:6/14(金)7〜9時頃までの予定です。
詳細記事:
iZotope『RX 10』
【日本語】紹介動画(2分):
iZotope「RX 10」は、一流のポストプロダクションエンジニアに信頼され続けてきたオーディオ修復機能の総合ソフトウエアの最新版です。
アシスタント機能を用いて「オーディオ修復」と「分離」を簡単に行うことができます。
それ以外にも、音楽制作とポストプロダクションに役立つ最先端の機能が詰まっています。
通常の音楽制作者ならオーディオ修復ツールは、このソフトウエアを選んでおけばまずは間違いないと思います。
録音したオーディオをプロフェッショナルなリリースに向けて迅速かつ確実に準備することができる超定番的な製品です。
Dolby Atmos 7.1.2マルチチャンネルに対応し、音声のナビゲート、欠落した周波数の再合成など、さまざまな機能を搭載しています。
*また、このRX10からプラグンとしても使用が可能になっています。
各新機能詳細については、後述する「RX 10の新機能」で説明します。
デモ動画
ざっと見紹介動画(1:32・自動翻訳の日本語字幕可能):
新機能解説動画(5:25・自動翻訳の日本語字幕可能):
ジョシュア・キャスパー氏による解説動画(6分・自動翻訳の日本語字幕可能):
解説動画(6分・自動翻訳の日本語字幕可能):「IZOTOPE RX10を入手する前に知っておくべき8つのこと」
紹介&レビュー動画(11:13・自動翻訳の日本語字幕可能):
機能解説動画(20分・自動翻訳の日本語字幕可能):
iZotope社による長編使い方解説動画(58分・自動翻訳の日本語字幕可能):
【日本語】Sleepfeaksさまによる紹介動画(9:14):(先代のRX9)
『RX 10』の詳細
RX 10 Advancedは、様々なオーディオ修復機能を備えた総合ソフトウエアです。
プロフェッショナルなリリースに向けてオーディオを迅速かつ確実に準備する必要がある一流のポストプロダクションエンジニアに信頼されててきました。
Dolby Atmos 7.1.2までのマルチチャンネルをサポートするDe-Humの新しいダイナミック適応モードにより、不要なハムを除去する時間を短縮することができるようになりました。
クリアなオーディオのためのスマートなソリューション
物事は壊れるものです。
オーディオも同じです。
録音されたサウンドが完璧であることは稀であり、実際、本当にひどい状態であることがよくあります。
だからこそ、ポストプロダクション、音楽、コンテンツ制作において、録音を復元&クリーンアップ、改善してくれる(受賞歴のある)オーディオ修復ソフトウエアであるRXが必要なのです。
「RX 10」は、数十年にわたるiZotopeの研究を基に開発されてきました。
iZotopeがこれまでに作った中で最も直感的でインテリジェントなバージョンです。
オーディオキャプチャとプロダクションの問題の分析から処理ソリューションの提供まで、RXは編集ワークフローをスピードアップし、かつては修復不可能だった質の悪いオーディオテイクを救い出し、確実にクリアなサウンドクオリティを提供します。
ポッドキャストの編集でも、フルバンドのレコーディングでも、大ヒット映画の制作でも、RX 10を使えば、録音したオーディオの魅力を最大限に引き出して、視聴者を魅了することができます。
RX 10の新機能
機械学習によるRepair Assistant(修復アシスタント機能)プラグイン
RXのアシスタントにおまかせしてしまいましょう。
オーディオの修理が初めての方や時間を節約したい方は、新しくなった「Repair Assistant Plugin」をお試しください。
機械学習のテクノロジーを用いて、DAWを離れずにオーディオの問題をすばやく見つけて修理します。
このアシスタント機能は、特定の問題を自動的に認識し、使いやすいダイヤルで好みに合わせて変更できる修理チェーンをインテリジェントに提案してくてます。
このプラグインは、従来のRepair Assistantの単なるアップグレードではなく、一から作り直されたものです。
RX 10の「Repair Assistant(修復アシスタント機能)」を用いた会話のAIバックグラウンド・ノイズ除去機能のデモ(1:42・自動翻訳の日本語字幕可能):
『テキストナビゲーション』と『複数話者検出』機能
解説動画(4:38・自動翻訳の日本語字幕可能):
『テキストナビゲーション』機能
(*この機能は、現時点では英語のみで利用可能です。)
長いダイアログファイルを探すのは時間がかかるものです。
新この新しい「テキストナビゲーション機能」を使えば、聞いた音を目で確認することができます。
(要するに話している言葉を文章化してくれる画期的な機能です。)
この機能は話し言葉を分析し、対応するオーディオと同期したスペクトログラムの上にテキストを表示します。
このため、オーディオファイル内の特定の単語を検索したり、テキストを使用して録音を選択、編集したりすることができるようになりました。
Multiple Speaker Detection(複数話者検出機能)
Multiple Speaker Detectionは、誰が話しているのか、話し手を判別してくれる機能です。
1つのオーディオトラックに複数の話し手がいる場合、その話し手を検出することができます。
この「Multiple Speaker Detection(複数話者検出機能)」を使えば、各音声に関連する音声セクションを検索してタグ付けすることができ、ファイル内のナビゲーションにかかる時間を短縮することができます。
特に、スピーカーごとに異なる処理が必要な場合に非常に便利です。
ダイナミックアダプティブモード(De-Hum)
ノイズに適応
新しい「De-Hum」の「Dynamic Adaptive Mode」で、不要なハム音を除去する時間を短縮できます。
オーディオのノイズプロファイルを学習する時間をかけることなく、ハムやバズをその場で取り除くことができます。
電磁波の干渉や、ピッチが変化する複雑なノイズを、品質を犠牲にすることなく自動的に除去できるようになりました。
解説動画(1:46・自動翻訳の日本語字幕可能):
アップグレードされた「スペクトルリカバリ機能」
高音(と低音)を狙う
携帯電話やスタジオ用でない機材などで録音されたオーディオは、高音と低音が不足しガチでしょう。
この「Spectral Recovery」は、あなたの作品にマッチするように、「薄い音」のオーディオに生命力を与えることができます。
この新バージョンでは、再合成された高音域の品質が向上し、不足している低音域も追加できるようになりました。
初めての方でも安心して使用できます
こんなにシンプルでいいの?
とはいえ、RXは複雑です。
そこでiZotopeは、ソフトウェアの使い方を説明するインタラクティブなツアーガイド「ファースト・タイム・ユーザー・エクスペリエンス」を追加しました。
RXが初めての方でも、最新バージョンに追いつきたい方でも、iZotopeのツアーに参加すれば大丈夫です。
その他の機能強化
周波数領域でも機能するようになった選択フェザリングで、よりスムーズな編集が可能になりました。
システム要件
オペレーティングシステム:
- Mac: macOS Catalina (10.15.7) – macOS Ventura (13.5)(Apple Silicon Macサポート)
- Windows: Windows 10 – Windows 11
プラグイン形式:
AU、AAX、AAX Audiosuite、VST3、AU ARA (Spectral Editor ARA & Music Rebalance ARA)*。
- すべてのプラグイン形式は 64 ビットのみです。 VST2 はサポートされなくなりました。
サポートされているホスト (DAW および NLES):
- Logic Pro 10.6.3 – 10.7.x
- Pro Tools 2021 – 2022
- Ableton Live 11
- Cubase 11 – 12
- Nuendo 12
- Studio One 5
- Reaper 6
- FL Studio 20
- Audition CC 2022
- Premiere Pro CC 2022
AU および VST2 プラグインを RX オーディオ エディターでホスト可能です。
注: VST2 プラグイン ホスティングは廃止され、将来の RX 10 パッチで VST3 プラグイン ホスティングに置き換えられます。
『RX 10』の3つのグレードの機能比較
*RX 10は、先代のRX 9と同様に3つのグレードが展開されています。
- Elements(エントリー版)
- Standard(標準版)
- Advanced(上位版)
価格と機能のバランスが優れている「標準版のRX Standard」が一番人気。
上位版の「RX Advanced」は、ポストプロダクションなどのプロ仕様版です。
Elements (エントリー版) | Standard (標準版) | Advanced (上位版) | |
---|---|---|---|
スタンドアロン オーディオ エディタ | ● | ● | |
【New】テキスト ナビゲーション | ● | ● | |
【New】複数話者の検出 | ● | ||
【New】修復アシスタント プラグイン* | ● | ● | ● |
【New】選択フェザリング | ● | ● | |
【New】ハム除去動的適応モード* | ● | ● | |
【New】初めてのユーザー エクスペリエンス | ● | ● | |
【New】スペクトル回復 | ● | ||
クリック解除* | ● | ● | ● |
アンビエンスマッチ** | ● | ||
スペクトル エディター | ● | ● | |
ダイアログアイソレート** | ● | ||
動的ハム除去* | ● | ● | ● |
選択を復元 | ● | ● | |
拡張可能な履歴リスト | ● | ● | |
デクリップ* | ● | ● | ● |
音楽の再調整*** | ● | ● | |
音声ノイズ除去* | ● | ● | ● |
ギターノイズ除去* | ● | ● | |
静的ハム除去* | ● | ● | ● |
ブレスコントロール* | ● | ● | |
修理アシスタント | ● | ● | |
ブリード除去 | ● | ● | |
リバーブ除去* | ● | ● | ● |
クラックル除去* | ● | ● | |
De-ess* | ● | ● | |
De-plosive* | ● | ● | |
Mouth De-click* | ● | ● | |
Interpolate(補間) | ● | ● | |
受信モニター | ● | ● | |
スペクトルノイズ除去* | ● | ● | |
RXコネクト | ● | ● | |
バッチ プロセッサ | ● | ● | |
Dialogue Contour(対話の輪郭) | ● | ||
スペクトル修復 | ● | ● | |
ラウドネスコントロール | ● | ● | |
ワウ&フラッター | ● | ||
リバーブ除去ダイアログ | ● | ||
De-rustle** | ● | ||
De-wind | ● | ||
Center Extract | ● | ||
Deconstruct(分解) | ● | ||
モジュールチェーン | ● | ● | |
サードパーティのプラグイン ホスティング | ● | ● | |
Find similar(似たものを探す) | ● | ● | |
フェード | ● | ● | |
モジュール リスト フィルタ | ● | ● | |
ゲイン | ● | ● | |
ミキシング | ● | ● | |
ノーマライズ | ● | ● | |
シグナル・ジェネレーター | ● | ● | |
コンポジット・ビュー | ● | ● | |
スペクトログラム | ● | ● | |
記録と監視 | ● | ● | |
フェーズ | ● | ● | |
可変時間 | ● | ● | |
可変ピッチ | ● | ● | |
EQ | ● | ● | |
ディザ | ● | ● | |
Azimuth(方位角) | ● | ||
インスタントプロセス | ● | ● | |
リサンプル | ● | ● | |
EQマッチ | ● | ||
サラウンド対応 | ● | ||
レベラー | ● | ● |
* = プラグインとして利用可能
** = Pro Tools AudioSuite として利用可能
*** = Pro Tools AudioSuite として、また Logic Pro X では ARA 2.0 プラグインとして利用可能
**セール情報**
管理人メモ
「RX 10」には以下の3種類のグレードがあります。
- iZotope RX 10 Standard(標準バージョン)
- iZotope RX 10 Advanced(上位バージョン)
- iZotope RX 10 Elements(機能が限定された手頃な価格のエントリー・バージョン)
通常のミュージシャン、音楽制作者には、Standardが人気です(価格と性能のバランスが良くお勧めです)。
一方で、ポストプロダクションに携わる方や、高度なオーディオ修復を行いたい方は、万能なAdvancedを検討されると良いと思います。ただし、両者の価格差は2倍以上があります。
2024年4月9日:
「iZotope Reapair RX 11 Pre-Sale」で最大62%OFFの特価セールになっています。
特に、有料で購入したiZotope製品をお持ちの方向けのクロスグレードセールが今期セールの目玉になっています。
また、このセール期間中に「RX 10シリーズ」や「RX 10が入っているバンドル」を購入すると、次期バージョンの「RX 11」無料で入手することができます。
iZotope Reapair RX 11 Pre-Sale
*特に『RX 10 Standard』の条件の緩いクロスグレード版が安くなっています(399ドル→156ドル)(条件:有料で購入したiZotope製品を持っていればOK)。
*また、最上位のフル機能版『RX 10 Advanced』も安くなっています。
*セール終了予定日:
- 日本時間: 5/15(水)16〜18時頃までの予定です。
- 英国時間: 5/15(水)7〜9時頃までの予定です。
スタンダード(標準)バージョン『RX10 Standard』のセール
*価格と機能のバランスが優れた一番人気のスタンダード・バージョン。
*クロスグレード/アップグレードが特にお得になっています。(*手順を踏めば誰でも購入が可能です。)
どなたでも購入が可能な「通常版」
*アップグレードなどの条件の縛りがない、どなたでも購入が可能な「通常版」です。
*恐らく最安タイ。
通常価格: 399ドル
セール特価:211ドル(47%OFF)
*購入地点の設定により価格が若干変化します(詳細記事)。
ADSR
通常価格: 399ドル
*主なセール価格の推移:
- 2022年9月:399ドル→299ドル
- 2022年11月:399ドル→299ドル(Black Friday2022)
- 2022年12月:399ドル→299ドル
- 2023年2月:399ドル→199.5ドル
- 2023年4月:399ドル→199ドル
- 2023年5月:399ドル→199.5ドル
- 2023年11-12月:399ドル→199ドル(Black Friday2023)
- 2024年2月:399ドル→211ドル
『RX 10 Standard』有料で購入したiZotope製品を持っていればOKの条件の緩いクロスグレード版
*このクロスグレード版には購入条件があります。
条件は(なんでも良いので)有料購入したiZotope製品を所有していることです。
通常価格: 399ドル
セール特価:156ドル(60%OFF!)
*購入地点の設定により価格が若干変化します(詳細記事)。
*上記の製品を購入時に有料製品が無料でプレゼントされます(詳細記事)。
*主なセール価格の推移:
- 2022年9月:399ドル→149ドル
- 2022年11月:399ドル→149ドル(Black Friday2022)
- 2022年12月:399ドル→149ドル
- 2023年1月:399ドル→111.75ドル
- 2023年2月:399ドル→159ドル
- 2023年4月:399ドル→99ドル
- 2023年5月:399ドル→99ドル
- 2023年11月:399ドル→99ドル(Black Friday2023)
- 2024年2月:399ドル→169ドル
「RX Elements」から『RX 10 Standard』へのアップグレード
RXシリーズの入門版「RX Elements*」または過去に販売されていた「Plug-in Pack」のをいずれかをお持ちの方向けのアップグレード版です。
*RX Elementsのバージョンは問わず。
通常価格:269ドル
セール特価:150ドル(44%OFF)
*購入地点の設定により価格が若干変化します(詳細記事)。
*上記の製品を購入時に有料製品が無料でプレゼントされます(詳細記事)。
*主なセール価格の推移:
- 2022年9月:269ドル→129ドル
- 2022年11月:269ドル→129ドル(Black Friday2022)
- 2022年11月:269ドル→129ドル
- 2023年1月:269ドル→201.75ドル
- 2023年2月:269ドル→201.75ドル
- 2023年5月:269ドル→134.5ドル
アップグレード『RX 10 Standard Upgrade from any previous version of RX Standard, RX Advanced, or RX Post Production Suite』
*このクロスグレード版には購入条件があります。
以下の製品のどれかを所有している必要があります。
- 過去バージョンの「RX Standard(V1〜V9)」
- 過去バージョンの「RX Advanced(V1〜V9)」
- 過去バージョンの「RX Post Production Suite」
通常価格: 199ドル → セール特価:150ドル
*購入地点の設定により価格が若干変化します(詳細記事)。
*上記の製品を購入時に有料製品が無料でプレゼントされます(詳細記事)。
*主なセール価格の推移:
- 2022年9月:199ドル→99ドル
- 2023年2月:199ドル→149.25ドル
- 2023年4月:199ドル→79ドル
- 2023年5月:199ドル→99ドル
- 2023年11-1月:199ドル→79ドル
「RX Loudness Control」から『RX 10 Standard』へのアップグレード
以下の製品お持ちの方向けのアップグレード版です。
- RX Loudness Control
通常価格:420ドル
セール特価:156ドル(62%OFF)
*購入地点の設定により価格が若干変化します(詳細記事)。
*上記の製品を購入時に有料製品が無料でプレゼントされます(詳細記事)。
最上位バージョン『RX 10 Advanced』
*「RX 10 Advanced」は、RX 10の全機能入りの最上位版です。ポストプロダクションなどの専門的なタスクもしっかりとカバーしています。