2020年9月30日 新しい記事あります:
現在、Devious Machines社のTextureと言うFXプラグインをデモ中です。
結論から言うとこれヤバいです。目から鱗なプラグインです。
もしかしたら、このTEXTUREは今後の開発の流れいかんでは、エフェクトプロセッサー版のSERUM的なポジションになっていく予感がしています。。
恐らく導入してしまいそうです。。
Devious Machines TEXTUREとは
『Texture』。簡単に言うとエフェクトプロセッサーです。また異形のシンセです。
取りあえず並のプラグインじゃありません。他のエフェクトプラグインを駆逐する潜在能力がある製品です。
後ほど、私のつたない言葉でも説明してみますが、、
まずは、以下の6分強ほどのデモ動画をご覧になって見てください。その方が理解が早いと思います。
上記のデモンストレーション動画では、Textureを使ってサンプルやループをシェイピングしてトランスフォームする方法を説明しています。キックやハットなどが見る見るうちにカッコいい音になっていくのがわかると思います。
*この記事の下の方に、Plugin Boutique社のJoshua Casper氏によるより詳しい解説動画も載せておきます。(そちらの動画の方が体系的に理解しやすいかも知れません。)
好きな音源をシンセのように変化させるのが楽しい
Textureの使い方は、自由です。どんな音源にも適用が可能です。
例えば、ドラムのキックやハット、シンセリード、はたまたボーカル音源などにTextureを挿します。使う音源は何でも良いです。
(シンセ音源でもWAV音源でも、なんなら、詩の朗読でも。どんな音源でも遊べます。)
音源にTextureを挿し音源を再生すると、自動的にその音源のシグナルがTextureの中に入ります。
すると、音源がシグナル化(信号化され)、Texture内部にあるに「素材」を共鳴させます。
『元の音源』+『その音源のメロディ・リズムに呼応した「素材」』がミックスされ不思議な音が鳴ります。
また、数多くあるプリセットを使えば瞬時にして、そのミックスされた音に独特の変化を加えることが出来ます。
上記画像のDynamicセクションでは、リミッターとゲート(エンベーロープシェープ)が横線上に表示され、それらを上下に動かすことにより、エフェクトのかかり具合を簡単に調節できます。
メインのウインドウ内では、元の音源から取り込まれたシグナルが波形化されて表示されるので、リミッターとゲートのスライダーでFXのかかり具合の調整が面白いようにはかどります。
UIの全体像とモジュレーションセクション
その融合した音をフィルターやエンベロープ、LFO、カラーなどの各機能を使って、調整または再構築可能です。
UI右端真ん中にあるMIXノブ(WET/DRY機能)を使えば、元の音源とTextureの「素材」の割合を調節することできます。
加えて、元の音源用と、Textureの素材用とで別々にEQが用意されているので、より複雑な音作り可能です。本当に様々な音作りが出来ます。
素材は楽器ごとに(現在のバージョンで)340種類以上内蔵されています。今後アップデート増える可能性も。
内部ではかなり複雑なことをやっているはずのプラグインなのですが、使い方は数あるエフェクトプラグインの中でも簡単なほうだと思います。インターフェイスが非常にスッキリしていて、操作性良くは抜群に使いやすいです。
私もまた触り始めて2日ほどですが、使い方は殆ど理解できました。
視認性も良いので、自分が今何をやっているのかすぐわかる。なので、ピンポイントに自分の狙った音を作りやすい。
なんかシンセみたいなエフェクターですが、作れる音の幅が広いです。
最後に非常に良いなぁと思ったのが、CPU負荷が高くないことです。私のMacBook Pro 15(2015年モデル)で複数で使用しまくっても我がMacは涼しい顔をしています。
改良して欲しい点
現在340個用意されている「Texture側の素材サンプル」だけじゃなく、ユーザーが用意した素材(Texture)も読みこめると最高じゃないかなと思いました。(もっと作れる音の幅が広がるので。)
海外掲示板のGearslutzでもそのような要望が上がっていて、開発者のBazRush氏が回答を寄せていました。(まだどのようなカタチになるかはわかりませんが) 実はすでに現在改良版を開発中らしいです。
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上記の要望は既に実現しています。
追記:Texture 1.5の新機能
- ユーザー自身のサンプルをインポートして、4つのサンプリングタイプで操作出来るようになりました
- 既存のオーディオを使用してサンプルの再生をトリガーおよびシーケンスが可能に
- 開始時間、終了時間、ループなどのよく知られたサンプラーコントロール機能
- ランダムモードを含むきめ細かい合成でサウンドを変換
- インポートしたオーディオ素材の再ピッチ、圧縮、色の変更が可能に
- ブラウザ、DAW、その他の場所からドラッグアンドドロップ出来るようになりました
- トリガーパラメータを使用して独自のサンプルの再生動作を定義します
- サンプリングとトリガーを簡単に微調整するための拡張コントロールセット機能を搭載
- オンボードEQからのより詳細なオーディオ解析機能
Textureは、新しいデベロッパーの新作プラグイン。なのですが完成度はかかなり高いです。
なぜかなぁと思っていたら、Devious Machines社の主要メンバーは、BigKick、StereoSavage、Radioの開発者だった人でした。
Devious Machinesは、Jim CredlandとDom Smartによって率いられています。
JimはBigKick, StereoSavage and Radioの開発者であり、2000年代にダンスやポップミュージックに取り組んでいましたが、そのうちのいくつかはかなり成功しました。
Domはデザイナー、 music producer、Broken Robotのレーベルマネージャーで完璧主義者です。 彼はコンピューターゲームの開発に15年を費やしました。もしあなたが多くのゲームをプレイしたことがあれば、すでに彼の仕事を聞いたことがあります。 彼は優れたC ++も書いています。
なるほど腑に落ちました。
より詳しいDevious Machines TEXTUREの解説動画
Plugin BoutiqueのJoshua Casper氏の解説動画です。この2つの動画を見ればTEXTUREの概要と使用方法はほぼOKかと思います。(12分と13分程の動画です。)
Textureのセールが復活しています