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MacBook ProとDAW使用時のCPU温度上昇問題解決方法(Arturia Vコレなど)

 

私のメインマシンはMacBook Pro 15インチ(2015年モデル・iGPU)です。今となっては大したスペックではありません。(CPUは2014年頃の旧世代のHaswell Refresh。)

 

とは言え腐っても通常電圧のCorei7 4コア(Core i7-4770HQ)

DAWやDJ用途に、そこそこ快適に使用出来ています。

しかしここ最近、ちょっと問題を感じていることも確かです。

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旧型のMacBook ProではLogicも低解像度で使用した方が良いのかもしれない

私のMacBook Pro(2015年モデル)で、一番のネックになっているのがGPUとRetinaディスプレイの組み合わせ。ここが足を引っ張りやすい。(特に、一番広い解像度にした時に問題が起きやすい。)

 

Retina液晶では、一番右側の「スペースを拡大」を選択して表示範囲を大きくする(より細かい解像度の表示にする)と問題が発生しやすい。しかし、表示する項目が多岐にわたるDAWの使用は、表示範囲は極力大きくして使いたい。

 

私のMacBookのGPU(グラフィクス)はiGPUと言ってCPUに内蔵されているものです。

一方、現在販売中のMacBook Pro 15インチモデルは全てdGPU(グラフィクスが別に載せられているモデル)になっています。(MacBook Pro 13インチモデルは相変わらずiGPU。)

 

メインDAWのLogicは、Retinaに最適化されているので、私のMacBookの非力なグラフィックス性能でも殆ど問題ないのですが、サブで使っているPropellerhead ReasonとTracktion Waveformでは、Retina液晶だとCPUの温度が70度を軽く越えてしまいます。(LogicほどはRetinaに最適化されていない。)

 

そこで、ReasonとWaveformは、アプリの情報の設定で「低解像度で開く」に設定しています。

(Finderでアプリケーションフォルダに行き、該当のアプリを表示させ、右クリック。右クリックして表示されるコンテキストメニューの「情報を見る」を選択すると下記の画像のように、該当アプリの情報が表示されます。)

 

丸枠で囲った部分。「低解像度で開く」にチェックを入れるだけで該当のアプリは低解像で表示されるようになる。GPUへの負担が減る可能性が高い。

 

これだけの設定で劇的にCPUが爆走しなくなりました。MacBookのRetinaディスプレイで「低解像度で開く」の状態で使用すると、ややぼやけた表示になりますが、すぐ慣れました。(そこまで見にくい感じもしないですし。)

なにより、CPUの温度が上がってファンががまわりっぱなしになるよりは、マシンの健康的にも私の精神衛生的も良いです。

 

参考記事:

Propellerhead Reason10とMac間の問題について(高温問題やHigh Sierraとの相性)
Propellerhead Reasonについての考察メモ。 Propellerhead Reason10とMacBook Proの相性 Reason10の「High Sierraで使用時の不具合」と「MacBook Proの発熱」      Reasonはネット接続によるリアルタイム認証が可能なの...

   

ReasonとWaveformに関してはこれでほぼ解決。

 

〔実はこの問題、(一部のMacでは)Bitwigでも起きているようです。しかし、残念ながらBitwigでは「低解像度で開く」を選択出来ません。〕

   


    

一方、先に述べた通りLogicの場合は、Retinaの高解像度のキレイな表示でもきちんと最適化されているようで、「低解像度で開く」に設定した状態と比べても、CPU温度は殆ど変わりません。

なので、Logicの場合は、Retinaの高解像で快適に使用してきました。

 

 

 

Arturia V Collection 6とMacBook Pro Retinaのと相性があまり良くない

 

しかし、ここ最近問題が発生。。

外部音源のシンセ「Arturia V Collection 6(通称:Vコレ)」を導入し始めてからです。

 

(私の環境では)Vコレの中でも、DX7とCMI、Buchla Easelあたりの負荷が高め。

特にDX7は、CPU温度が見る見るうちに上がって行きます。

 

コレはなんとかならないかなぁと思い、I/Oバッファサイズを上限いっぱいの1024にしてみたり、他のプラグインを軽いものに差し替えてみたりと色々試行錯誤してみましたが、いっこうに改善しない。

 

ふと、上記の解像度の件を思いだし、久しぶりにLogicも「低解像度で開く」で立ち上げて見ました。

その状態でDX7を使ってみると、あら不思議。CPUが大人しくなりました。。

 

やはり、Vコレはグラフィクス系統にも負担がかかりやすいプラグインだったようです。

しかしながら、DX7は「DAW内部のCPU負荷(マシンのCPU自体への負荷とはまた違う)」は大きいので、ムチャをすると音が途切れることが多々あります(これはまた別の問題)。

   

TGPROでMacBookの各温度を測定してみる

⬇️

高解像度の状態

通常の解像度でVコレのDX7を使用時。起動した直後だが、すでにCPUの最高温度が77度になっている。ファンの回転率が上がり冷却段階に入っているが中々温度は下がらない。

 

低解像度の状態

Logicを「低解像度で開く」に設定した状態。表示はややぼやけるが、CPUの温度は60度代前半に踏みとどまっている。やはり効果は抜群。

 

TGPROについて:

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こんな結果が出てしまったので、これからVコレを多用した作業をする時は、Logicは低解像度で使用していこうかなと思っています。

 

しかし、Logicを低解像度で使用した場合は、ReasonとWaveformを低解像度で使用した場合と比較して、表示の「ぼやけ感」若干強い印象です。(まあ、なんとか慣れることは出来そうなレベルですが。。)

このぼやけは、ややしんどいかも。。

2018年12月26日追記:結構慣れてきました。やはり効果てきめんです。Macが高音になりにくくなっています。

   

 

〔おまけ〕MacとFirefoxのCPU温度上昇問題

 

そして、このMacのRetina問題。実はDAWだけではなく、他のアプリケーションでも発生しています。

特に酷いことになっているのがFirefoxです。

 

私のメインブラウザは長年Firefoxでししたが、1年ちょっと前から(V56かV57くらいから)、CPUの負荷が異常に高くなり、CPUの温度も75度を軽く越えるようになってしまいました。特にYouTubeなどの動画観賞時が酷い状態。

海外の掲示板等でもこの件は散々指摘されているのですがいっこうに治る気配がありません。

しかし、この不具合Windowsでは殆ど聞かれないようです。

 

そして、この問題の本質は、(MacのRetina液晶使用時の)高解像度表示とFirefoxの内部プログラムとの相性にあるようです。

(MacBookのRetina液晶使用時に)Firefoxを使用する場合、解像度を一番右の「スペースを拡大」を選択するとCPUの温度が上昇しやすい。

 

現時点での、この問題の唯一の解決方法は、Firefoxを上記のDTMの方法と同様にFirefoxを「低解像度で開く」に設定することです。もしくは、上記の画像のように、Macの解像度自体を「デフォルト」にして使うことです。

個人的には、Firefoxを「低解像度で開く」で使用すると、文字等の表示の「ぼやけ」が許容範囲を越えてしまっているので、(私のMacBook Proでは)Firefoxの使用を諦めています。

現在は、Safariと(Chrome派生の)Braveをメインブラウザにしています。