Macが高温になりがちなとき、どのような対策をしていますか?
私はTGPROというシェアウェアを使っています。かれこれ3年の付合いになります。
2022年9月2日 現在、半額セールのキャンペーン中です。
TG PRO
ちまたでは、良くメンテナンスされているソフトウェアとして評価が高いソフトです。
私も3年ほど使用し続けています。
先に結論から言ってしまうと、TG PROが、Mac用ファンコントロール・アプリ(ソフト)の中で、ベストチョイスと言ってしまって良いと思います。非常に完成度の高いファンコントロールです。
無料のソフトで感じていたストレス(ファンの制御がイマイチうまくいかないこと)からしっかりと開放されました。
TG PROは、カナダの首都オタワ市が拠点のソフトウェアデベロッパー「Tunabelly Software」が開発している完成度の高いファンコントロール・アプリケーションです。
まず最初に言っておきます。このTG PRO、20ドルします。
(2022年9月2日 現在:半額セール中です!)
最初はかなり強気な価格設定だなぁと思いましたよ。。
とは言っても、一度買ってしまえば末長く使っていけるので、無料のアプリで日々我慢するのを考えれば、十分に価値のあるアプリだと思うようになりました。
TG PROは、使ってみるとかゆいところにしっかり手が届く。
他の無料のFancontrolのような「ファンが回り過ぎて無理している感」をほとんど感じない。
なので、無理なく無駄なくキッチリMacを冷やしてくれる。
(Mac内部の冷却ファンは消耗品なので、これは凄く重要なことです。)
また、ACアダプタに繋いでいる時と、バッテリー駆動の時とでファンの制御を別の設定にすることも可能です。
私の場合は、
ACアダプタに繋いでいる時:TG PROのファンコントロールを使って、Macが冷えやすいようにする。
バッテリー駆動の時:Mac純正のファン制御にして、バッテリーの消耗を抑える。
このようにしています。
TGPROのセール情報
2022年9月2日:半額セール中です。
通常価格:20ドル
セール特価:10ドル(50%OFF)
*セール期間不明
TG PROのマニュアル
TG PROは、設定方法が多岐にわたります。
その分、自分のMacの状態に応じた細やかな微調整が可能です。そのおかげで、以前に使用していた無料ソフト(Darman Fancontrol)で感じていた「ファンが回り過ぎて困る場面」がなくなりました。
TG PROの設定箇所はかなり多いのですが、アプリ自体がスッキリとまとまっているので、操作に迷うことはないと思います。
このTG PRO、これといった欠点は見当たらないのですが、あえて上げるとすれば、有料アプリであることくらいです。
しかし、フリーのDarman Fancontrolと比べると分かると思いますが、ファンが無駄に回り過ぎない分、マシンに優しいと思います。
TGPROのサイトには詳細なマニュアルがあります。マニュアルページにはGoogleの自動翻訳機能が付いているので読みやすいと思います。
上記のマニュアルで十分かとは思いますが、一応、以下に簡単な解説をメモしておきます。
*MacBook Pro 2017年以降のモデルとAppleシリコンのMacの所有者の方は、以下の目次にある『重要な追記(T2チップとAppleシリコン内蔵のマシンを使用の方へ)』の項目もチェックしてください。
TG PROの使用方法メモ
TG PROをインストールすると以下の画像のように、メニューバーにTG PROのコンテンツが表示されます。
(メニューバーの表示方法は、ユーザーの好みに細かく変更できます。方法は後で解説します。)
メニューバー上のTGPROのアイコンをクリックしてみましょう。
⬇
ステータスメニューが表示されます。
特に、②の「ファンコントロールの操作方法の選択」が最重要。
「System」「Manual」「Auto Boost」の3つから選択。
- 「System」:システム(OS)のファンコントロールを使う。(ようするにTGPROでは何もしない。通常の状態。)
- 「Manual」:一時的に手動でファンの回転率を操作するときに使う。(普段使うことはないと思いますが、Macが異様に熱くなったときに緊急的に使用する感じでしょうか。)
- 「Auto Boost」:TGPROでユーザーが作成した「ルール(しきい値)」にしたがってファンが回転するようにする。(通常はこれを使います。)
TG PROの環境設定を開いてみましょう
上記画像の③の「Preferences…」をクリックで環境設定を開くことができます。
Applicationタブ
① チェックでMac起動時からTGPROを起動させる。
②「Normal」は、Dockとメニューバー上、両方にTGPROのアイコンを表示させる。
「Background」は、メニューバーのみに表示させる。(私は、Dock表示はいらないのでこちらの方を選択。)
③ 温度の検知時間の間隔。通常はデフォルトのままで問題ないかと思いますが、マシンの負担を考えるなら、より右側にレバーを持っていった方が負荷は軽くなるでしょう。ただしMac内部が急に高温になった場合にファンの対応が遅れます。
④ メインウインドウを任意のホットキーで表示することができる。
⑤ ログ関連機能。ログのコンソールへの出力。( 通常はそのままで。)
⑥ デベロッパーへの匿名の情報提供。(お好みで。)
メニューバー上のアイコンの設定
①メニューバー上に表示させる情報
- 「Temperature」(第一温度)
- 「Second Temperature」(第二温度)
- 「Fan RPM」(ファンの回転率)
「Temperature」と「Second Temperature」は、ユーザーが表示したい温度センサーを選べる。
私の場合は、
「Temperature」(第一温度)に、Macの搭載されている全てのセンサーの最高値を表示。
「Second Temperature」(第二温度)には、「CPU Proximity」(CPUに隣接するセンサーの温度)を表示。
「Fan RPM」(ファンの回転率)は、右と左にある2つのファンの回転率の平均値を表示。
② Stacking Order
「Horizontal」で、上記の3つの情報を水平に並べて表示。(フォントが大きめで見やすい。)
「Vertical」で、上記の3つの情報を積み上げて表示。(こちらの方が表示フォントは小さくなる。したがってが表示スペースが節約できる。私はこちらを選択しています。)
③ 追加オプション
「Use Small Font」:チェックで、小さいフォントで表示。
* ②のStacking Orderで「Horizontal」を選択した場合のみ選択可能。
「Use shorter title」:チェックで、温度やファン回転率の表示に「℃」や「RPM」を表示しないで数字のみにする。
「Use red/orange/black colors for temperatures」: 温度状態によって、情報を赤、オレンジ、黒と色を付けて表示。(色の区分は後述します。)
「Show Applicaton icon」:メニューバーにアプリのアイコンを表示するかどうか。
私の設定はこんな感じ。
Temperature
① 温度の表示方法 「摂氏」か「華氏」か。
通常は摂氏の「Celsius」を選択で良いでしょう。
② HDDの温度検知にSMARTを使うか否か。
通常は、デフォルトのチェックしないで良いかと。
Notifications(通知設定)
設定しておいた温度に達すると、メールでお知らせしてくれる機能。
*私はこの機能を一切使っていません。。
恐らくサーバー管理者さんなどにはありがたい機能なんでしょうね。
① メールの設定
② トリガーの設定
③ 音声でお知らせさせる設定
Log(ログの設定)
この機能も私は使っていません。
Macの状態を事細かに検証したい方のための機能でプロ向きかな。
通常は「チェックなし」で差し支えないでしょう。
Auto Boost選択時のファン設定
ここが一番重要な設定箇所。
「Auto Boost」を選択した場合の、センサーとファンの回転率の関係性のルール(しきい値)を設定します。
①「Power Adpter」& 「Battery」
ACアダプターを接続した状態と、バッテリー駆動の状態で、ルールを分けることができます。(超便利!)
② 「ルールの設定」(重要箇所)
任意のセンサーの温度が、設定した温度を超えるとファンの回転率を自動的に変化させることができる。
回転率は「パーセンテージ」でルールの設定をします。
パーセンテージ表示の意味
0%が最小RPM(毎分の回転数)、100%が最大、50%が真ん中になります。
たとえば、最小値が2000RPM、最大値が6100RPMの場合、20%に設定するとファン速度は2820RPMに上がります。
上記画像の左下部にある「+」ボタンで、ルールを追加していく事が可能。
相当に細かいルール設定が可能なので、自分のMac用に合ったオーダーメイドのファンコントロールが実現できる。
通常使うセンサーは、「Highest CPU」で良いと思いますが、個別のセンサーを選択することで、SSDやバッテリーなどCPU以外の箇所が異様に高温になる場合などにも対応しやすいのでは。
また、「Right Side(右のファン)」「Left Side(左のファン)」もしくは、「All Fans両方のファン」を個別に設定可能。(ファンが複数あるMacのみ有効。)
③「Auto Boost Gradual Time」
デフォルトの状態で問題ないと思います。
Auto Boost Gradual Timeとは
これは、オートブースト時に、ルールの切り替えに要する時間です。 たとえば、5秒に設定されている場合、ルール間で5秒のスムーズな移行が行われます。
遅れが長くなればなるほど、ファンがスピードを変えるのに時間がかかります。 この機能は、ファンが急速に増減するのを防ぐために追加されました。
「System Sleep」
このオプションをオンにすると、Macがスリープしている間は、システム準拠のファンコントロールに戻し、そして起動時に再びTGPROのユーザー設定モードに戻ります。
*通常はチェックを入れておいて良いでしょう。
④「Override System Control」
現在のTGPROは、システムのファン制御を無効にすることはないので、この設定は無視でOKのようです。(上記の追記あり。)
私のAutoBoost時の設定状態
以下の画像が私のAutoboost時の設定です。
*Power Adapter(ACアダプタ)接続時のみ、独自のルールを設定し、バッテリー駆動の場合は、システムの設定を使っています。
MacBook Pro 15(2015年)モデル(iGPUの標準モデル)で、上記のルールで使用中。ファンが回り過ぎることもなく絶妙なタイミングでファンが回ってMacを冷やしてくれています。
* 一番高いCPUの温度が67度を超えると、MAX回転率の35%でオートブーストさせる設定です。
そのあと、70度を超えると40%、90度を超えると75%、100度を超えると100%と、複数のルールを設定しています。
一方、バッテリー駆動の場合は、ルール欄を空欄にしてシステムのファンコントロールに任せるようにしています。私の場合、負荷がかかる作業(Macが高温になりやすい作業)は、ACアダプタを繋いでやるようにしています。基本的に外出時は、軽作業しかしないので。。
ちなみに、サードパーティのファンコントロールを使うと電力消費が増えます。その分(バッテリー駆動時は)バッテリーが減る速度は早くなります。
その他、特記事項
例えば、上記画像のように、一番上のルールを「20% When Always」にすると、次の二番目のルールの「Macの温度が65度」になるまでは、「常に20%の回転率を維持」させる設定になります。
何らかの理由でMacのデフォルトの最低回転率が低過ぎる場合に有効な方法かもしれません。
Update(アップデート)
こちらはお好みで。
「Enable」にチェックを入れると自動でアップデートしてくれます。
その下の「Frequency」で更新をチェックする頻度を設定します。
「Check Now」で今すぐに更新を確認できます。
Main Window (メインウインドウ)
メニューバーのTGPROのアイコンをクリックしてコンテンツを表示させ、以下の画像のように「Main Window」をクリックで、メインウインドウ画面を呼び出すことができます。
⬇
このメインウインドウでは、各パーツの温度、ファンの速度、そしてTGPROによるハードウェアの診断結果が表示されます。
各センサーの表示にマウスをあてて数秒待つと下の画像のように今まで記録された中で一番高温だった温度が表示されます。
温度バーの色分けの意味
温度バーは3つの色のいずれかになります(メニューバー上のTG PROの温度表示の色分けも同様):
緑色 – 温度は0〜89℃(32〜192F)で、一般的に心配することはありません。(*メニューバー上では黒色)
オレンジ – 温度は90〜99℃(194〜210°F)で、ハードウェアの熱限界に近づいています。
赤 – 温度が100℃(212°F)以上で、熱限界に非常に近い。
適切なルールの作成は、長期間コンポーネントを高温にしないようにすること大切です。
(*ほとんどのインテルCPUは、最温度の値が95℃〜105℃ですが、その温度に達した時点で被害を避けるために自動的にマシンがスローダウンするはずです。)
メインウインドウの一番下にある「Diagnostics」で、簡易的ではありますが、Macのハードウェアの健康状態を診断し表示してくれます。
重要な追記(T2チップとAppleシリコン内蔵のマシンを使用の方へ)
(T2チップ搭載の)MacBook Pro 2017年以降のモデルとAppleシリコンのMacでは、上記の表示から変更点があります。
T2 チップ/ Apple Silicon Macの変更点
アップルは、MacBook Air、MacBook Pro、Mac Mini、iMac Pro、Mac Proの各モデルを含む2018年以上のMacモデルで、SMCの実装方法を変更しました。
2007年からの独立したチップを使った方法ではなく、iBridge/T2チップ(インテル)またはM1チップ(アップルシリコン)に統合されています。
その結果、TG Proが使っている既存のファンコントロールの方法ではうまくいかなくなりました。
私たちTGPROは、これらのモデルのファンを制御する方法と、それを行うための最も安全な方法を決定するために広範な研究開発を行いました。
その結果、ファンの回転数を変更することは可能ですが、システムを完全に無効にしてしまい、ファンの回転数を上げることも下げることもできないということがわかりました。
これらのモデルに安全にファン制御を行う方法についていくつかのアイデアを検討した結果、現時点で最も良いと思われる解決策を導き出しました。
それは、これらのモデルのファンコントロールの仕組みをいくつか変更して、誤って低く設定できないようにすることでした。
T2およびApple SiliconベースのMacでは、以下のファンコントロールモードが変更されています。
ただし、「オーバーライドシステム」でこれを元に戻すオプションがありますが、注意点としては、TG Proがファンの制御に完全に責任を持ち、システムがそれを増やすことはできません。
ロギング、温度センサー、ファン情報、通知など、その他の機能はすべて従来のモデルと同じです。
Max
T2とApple SiliconベースのMacでは、ファンコントロールの仕組みが異なるため、ファンモードを変更する必要がありました。
最初に変更したのは「マニュアル」で、これが「マックス」になります。このモードに切り替えると、TG Proはすべてのファンを自動的に最大回転数にします。
これは、これらのMacのファンを制御するためには、TG Proが完全に引き継ぐ必要があり、システムが必要に応じてファンをブーストすることができないためです。
スライダーではなく最大速度を使用することで、このモードでは誤ってファンの速度を低く設定してしまうことがありません。
Auto Max
これは「Auto Boost」ファンコントロールモードと同じですが、各ルールがファンの最大速度(100%)に設定されています。
最大速度に設定されている理由は、TG Proが完全に引き継がなければならないため、システムが必要に応じてファンをブーストすることができないからです。
低い速度ではなく、最大の速度を使用することで、誤ってファンの速度を低く設定してしまうことがありません。
完全なオーバーライドを有効にする
ファンコントロールモードの「Max」と「Auto Max」に加えて、ファンカーブを完全にコントロールできるように変更することも可能です。
このオプションを有効にすると、TG Proのみがファンの増減を制御できるようになります。
これは、システムを完全にオーバーライドするオプションと基本的には同じですが、T2およびApple SiliconベースのMac用であることが追加されています。
*これは、手動モードを使用してファン速度を一時的に下げる必要がある場合(例:オーディオ録音用)、または自動ブーストモードを使用してファンコントロールを完全に置き換える必要がある場合にのみ使用してください。
マニュアルモードでの使用
このオプションを有効にすると、MaxファンコントロールモードがManualに変わり、ファンの速度を設定するスライダが用意されます。
通常のマニュアルとこれとの1つの違いは、ファンコントロールを完全に無効にするため、TGProのみがファン制御を制御できることです。
誤ってファン速度を低く設定しすぎてCPUがスロットルされないようにするには、CPUスロットル修正オプションをオンにしてみてください。
有効にした後のファン設定は以下ようになります:
メインウィンドウ(およびメニューバーアイコン)に、システムオーバーライドインジケーターが表示されていることに注意してください(以下の画像を参照)。
Auto Boostの使用
このオプションを有効にすると、「Auto Max」のファンコントロールモードが「Auto Boost」に変更され、ルールごとにファンの速度を設定する機能が提供されます。
このオプションを使用すると、ファン制御が完全に無効になり、TG Proのみが制御できるようになります。
このため、温度上昇に応じてファンの速度を適切に上げるためには、十分な数のルールを設定する必要があります。
完全なファンカーブプロファイルを設定する方法については、「Auto Boostルールを使ってシステムを完全にオーバーライドする方法」の項を参照してください。
また、誤ってファン速度を低く設定してCPUがスロットルされるのを防ぐために、「CPUスロットル修正」オプションをオンにしてみてください。
以下のスクリーンショットは、「ファン」設定を有効にした後のものです。
T2&アップルシリコンのマニュアルモードと同じように、メインウィンドウ(とメニューバーのアイコン)にシステムオーバーライドインジケーターが表示されています。
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上記の製品は機能としては単純で、単に底部に隙間を作ってあげるだけなのですが、これだけでも結構違ってきます。最初、自分は本などで代用していたのですが、本だと安定感が良くないのと本に触れる部分が意外と熱くなったので本を台にするのはやめました。
アマゾンでは上記のように色々な会社から同じようなモバイル向けスタンドが
でていますが、中身はほぼ同じです。(2回別のところから買いましたが、ロゴががあかナシかだけでまるっきり一緒でした。。)
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