前回まで様々なDJのセットアップについて触れてきましたが、今回はそれらのまとめです。
「現代的DJの機材選び」目次
2 「DVSとPCDJ」リアルミキサーとPCを使ったDJプレイ
3 本格的なDJプレイを望む人にお勧めしたい 「Kontrol Z2 DJ Mixer」
4 MIDIコントローラーとインターナルミキサーを使ったDJプレイ
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今回はここ
DJ Mixerについてのまとめ
前回まで、4つの異なるDJのセットアプについて見てきました。
第一回では
A. (ロータリー)リアルミキサー + アナログレコード + ターンテーブル
による
クラシカルなDJセットアップ
第二回、第三回では
B. リアルミキサー + PC + ターンテーブル(CDJ)
と
PCDJソフトによる DVS(デジタル・バイナル・システム)
C. リアルミキサー + PC + (MIDIコントローラー)
と
PCDJソフトを使った、よりシンプルな(タンテやCDJを排した)
エクスターナルターナル(外部)・ミキサー・モード
のセットアップ
そして、第四回は
D. PC + MIDIコントローラー
による
インターナル(内部)・ミキサー・モード
の手軽なセットアップ
などの方法を紹介してきました。
音質や操作感が素晴らしい外部のリアルミキサーやターンテーブル。
リアルミキサーは使用するが、基本的にはビート同期はソフトウェアに任して、CDJなどのテンポをコントロールする円盤を使わず、よりシンプルにプレイするエクスターナルミキサーのセットアップ。
多機能なのに手軽。そしてモバイルにも便利なソフトウェアの内部ミキサーとMIDIコントローラーのセットアップ。
それらどれも一長一短があるということを感じていただけただろうか。
これからDJを始めてみたい方への指針
最後に、簡単ではあるが、これからDJを始めてみたい方への指針を示しておこう。
手軽にDJを始めてみたい場合
上記「D」の「PCDJソフトによるインターナルミキサーモード」のセットアップが手頃で性能も良く使いやすいだろう。
必要なものは、
1. 適当なノートPC
Mac が不具合が少なくお勧め。2つの曲を繋いでいくスタンダードなDJスタイルならMacBook Airの11インチでもなんら問題ない。
ただし目が悪い人や、将来的にはRemixdeckや4deckのプレイを考えている人は、15インチ・クラスの大きめのPCにしたほうが使いやすいだろう。
2. 適当なコントローラー
当サイトでのオススメはKontrol Z1+X1。モジュラータイプ(組み立てユニット型)のコントローラーは様々なシーンに応用可能です。
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3. オーディオインターフェイス
(購入例:TRAKTOR AUDIO 2など)
最近のコントローラーにはオーディオインターフェイス内蔵のものが多い。Kontrol Z1の場合も内蔵されているので必要ない。
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4. PCDJソフトウェア
コントローラーやオーディオインターフェイスに付属していることもある。Z1にはTraktor LEが付属している。フルバージョンのTraktor proは12800円だが、Z1やX1には、eバウチャーという割引チケットが5千円分付いてくるので、7800円で購入可能だ。
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以上の構成で、(私も使用していますが)全く問題なく快適です。
kontrol X1とZ1のようなモジュール(組み合わせ)タイプのコントローラーは、後から(欲しい機能を持つ)コントローラーを付け足していくことが出来る(※5)ので、将来的にも無駄がなく長く使えるだろう。
(※5) TraktorのRemixDeckを使いたくなったら「Kontrol F1」を付け足すのが一般的。
もしジョグホイールのみが欲しくなったら、べリンガーのCMD PL-1
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真剣にDJを極めていきたい場合
先に挙げた「A」、「B」、「C」3つの方法を、その時々のTPOに応じて自由に選択できる以下のセットアップをお勧めしたい。
1. (その1やその3で紹介したような)ナイスなリアルミキサー
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特に、Kontrol Z2はオススメ。手頃な価格だが、高機能で使いやすい。ハウス、テクノ、EDM、ヒップホップ系など、どんなジャンルにも対応可能。
(MP2015は個人的にまだ触っていないので気軽にはお勧めできませんが、アメリカ本国では概ね好評のようです。)
(もちろんA&Hやパイオニアのミキサーなどでも良い物はたくさんある。)
2. Macbook Pro 15 or 13インチ
(4Deckを使う人にとっては15インチの方が圧倒的に見やすいだろう。)
3. ターンテーブル2台
(定番のTechnics SL-1200MKシリーズは既に廃版。ゆえにパイオニアのPLX-1000あたりが性能もよく買いやすくお勧め。1台、約8万円)
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4. 補助的なコントローラー(Kontrol x1など)
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5. オーディオインターフェイス
(ミキサーに内蔵されている場合は不要。前回紹介したMP2015やKontrol Z2には内蔵されている。)
(購入例:TraktorならTraktor Scratch A6。Seratoなら最近発売されたDENON DS-1や定番のRane SLシリーズ。)
6. PCDJソフトウェア
(オーディオインターフェイスやミキサーに付属していることも多い。)
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以上が、現代的でしかも長く付き合えるベストな選択だが、30〜80万円コースと高額。
現実的にレコード音源だけでプレイするのはなかなか大変なので、やはり上記のようにDVS(かCDJ)は用意しておきたいところだ。
もちろん、どの構成もイイ感じにプレイできます。あとはあなたの好みとお財布次第。
そして、やっぱり腕次第。
今回は長くなってしまったので、ヘッドホンに関しては次回、見ていく事にしましょう。
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