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iZotope『Music Production Suite 3』アップグレードセール

iZotopeのバンドル『Music Production Suite 3』のアップグレード版が安くなっています。(Music Production Suite 2.1とTonal Balance Bundleからのアップグレードです。)

『Music Production Suite 3』アップグレードセール概要

Music Production Suite 2.1からのアップグレード

*このアップグレード版の購入には、「Music Production Suite 2.1」を所有している必要があります。

通常価格:299ドル

セール特価:99ドル(66%OFF)

Tonal Balance Bundleからのアップグレード

*このアップグレード版の購入には「Tonal Balance Bundle」を所有している必要があります。

通常価格:299ドル

セール特価:149ドル(50%OFF)

〔管理人メモ〕

「Music Production Suite 2.1」と新しい「Music Production Suite 3」との違い

  • Ozone 8 Advanced → Ozone 9 Advanced
  • Exponential Audioのステレオリバーブ「R4」(299ドル)と「Nimbus」(199ドル)が追加

これら3製品のアップグレードで299ドル→99ドル(66%OFF)です。

「Tonal Balance Bundle」と「Music Production Suite 3」との違い

iZotopeで特に人気のある2つのバンドル『Tonal Balance Bundle』と『Music Production Suite 3』の違いを考えるポイントになるのは、特に、以下の四製品の有無です。

『Music Production Suite 3』には、『Tonal Balance Bundle』に入っている全ての製品と以下の4つの製品が収録されています。

ノイズ除去総合ソフトウェアの『RX 7 Standard

空間系エフェクトのExponential Audio『R4(299ドル)

空間系エフェクトのExponential Audio Nimbus』(199ドル)

『NIMBUS』ボーカルエフェクトの『VocalSynth 2

2020年6月5日:現在セール中で199ドル→49ドルになっています。

(Insight 2もMPS3のみに入っています。)

特に『RX7 Standard』の有る無しが大きな着眼点になると思います。

したがって、RX 7 StandardとVocalSynth 2が欲しいなら、このアップグレードにした方が同じ価格で、Exponential Audioのステレオリバーブ「R4」(299ドル)と「Nimbus」(199ドル)も付いてくるのでこちらの方が得ですね。

それらに加えて、Insight 2(199ドル)も付いてきます。

『Music Production Suite 3』とは

(再掲)

『Music Production Suite 3(MPS 3)』は、音楽制作上級者でなくても、自身の楽曲をプロレベルの完成度まで引き上げることを可能にする業界最先端の製品群です。

iZotope社のマシンラーニング技術を用いたアシスタント機能(半自動化機能)が、音楽制作の核になる各分野(マスタリング、ミキシング、ボーカル処理、オーディオ修復)でユーザーを助けてくれます。

iZotope MPS 3は、音楽製作者でもとりわけ「マスタリング or ミキシング・エンジニアではない方」にとって革命的なツール群です。

数回のクリック操作で、

ミキシング   +   マスタリング   +  ボーカル処理   + (ノイズ除去などの)オーディオ修復  自動的に完了します。

とにかく楽が出来て、仕事がスピーディーに進みます。仕上がりの品質も高いのが特徴です。

自身の貴重な制作時間を作曲などに集中させたい音楽家さんやマスタリング初心者の方にとっては救世主になりえるものです。

(一方で、現代最先端のプロフェッショナル・マスタリング・ミキシングエンジニアの方々にも愛用されている奥が深いツール群です。)


ちなみに、iZotopeの製品は、基本的に個別に買うよりバンドルで買った方が安いです。金額的に大きな差があるので留意してください。(しかしたまに例外もあります。)

現在の「Music Production Suite 3 クロスグレード版」安売りキャンペーンは、特に新規さんやOzoneなどのiZotopeの単体製品所有者さんにとってはかなりお得な施策です。

このMusic Production Suite 3の通常価格は、999ドルと価格もビックです。

今回のセールで、それが大幅に値引きされています。

大きな買い物ですが、専属で優秀なマスタリングとミキシングの専門のエンジニアと、オーディオ修復に特化した音響技術者のチームをフルタイムで雇うことが出来ると考えると、非常に魅力的です。

セールは6月5日 19時ごろまで。

2020年6月4日 追記:セール期間が17日頃まで延長されています。

「Music Production Suite 3」の内容

『Music Production Suite 3』は、音楽制作のスタートから仕上げまでを統括する総合ソフトウェアバンドルです。

総額2442ドル(265,200円)以上の音楽制作用ツールの数々、合計で30種類以上の個別のプラグインで構成された以下、11の製品が収録されています。

収録ソフトウェア:

  • Ozone 9 Advanced(マスタリング総合ツール)
  • Neutron 3 Advanced (ミキシング総合ツール)
  • Nectar 3(ボーカル処理総合ツール)
  • RX 7 Standard(オーディオ修復総合ツール)
  • VocalSynth 2(多機能ボーカルフェクト)
  • Insight 2(メーターリング&オーディオ分析ツール)
  • Exponential Audio R4(空間系エフェクト)
  • Exponential Audio NIMBUS(空間系エフェクト)
  • RX 7 Breath Control(ブレス音調整ツール)
  • Tonal Balance Control (ミックス&マスタリング時のサウンドバランスを整えるツール)

上記の製品に加えて、Celemony社のMelodyne 4 Essentialも含まれています。

Celemony Melodyne 4 Essential(オーディオピッチ編集ツール)

Music Production Suite 3に含まれているソフトウェア群は、音楽制作全体で相互作用し、作業時間を大幅に節約するAIを用いた支援機能、革新的な新しいワークフロー、最先端の視覚分析ツールなどを30を超える業界標準のプラグインで構築されています。

Music Production Suite 3には新たに、最新のOzone 9と、Exponential Audioの最も音楽的なステレオリバーブプラグイン「R4」と「Nimbus」を新たに搭載しています。

オーディオからリペア、ボーカル、ミキシング、マスタリングまで、音楽制作におけるワークフローのあらゆるステップを支援します。

このプラグインコレクションは、音楽制作に必要な全てが入っています。

https://www.izotope.com/en/products/music-production-suite.html

Music Production Suite 3は、iZotopeの製品群の中でも、ミキシングから製品に仕上げるまでの工程で必要になる強力なソフトウェアをまとめた「総合音楽制作ツール」です。

iZotop自身も「Music Production Suiteは、業界最高のミキシング、マスタリング、ボーカル制作、オーディオ修復ツールだよ!」と言っていますが 、これは間違いではないと思います。

iZotopeは、どの製品も業界の最先端を突っ走っています。

特にiZotope独自の「数回のクリックで作業が完了する超簡単操作」(いわゆるアシスタント機能、自動化機能)は、他社の追随を許さず独走状態。

それらの機能がもたらす仕上がりの完成度は、多くの音楽家から高い評価を得ています。

人の時間は有限なので、ミキシング・マスタリングエンジニアではない音楽家さんは、その方面は、極力iZotopeの自動化ツールに任せて、空いた時間を自分の得意なフィールドにあてるのも有益な方法ではないかと思います。(ミキシング・マスタリングは、習得と作業に膨大な時間を必要としますので。。)

それでは、『Music Production Suite 3』に収録される製品群を順に見ていきましょう。

Neutron 3 Advanced

ミキシング用総合ツールのNeutron 3はAdvanced版を収録

ミキシング総合ツールのNeutron 3

https://www.izotope.com/en/products/neutron.html http://www.tacsystem.com/products/izotope/neutron3stdadvele.php

ミキシング特化のツールNeutron 3。これ一つで大まかなミキシングは完了できます。

新しいミックス・アシスタントを利用すれば、数回のクリックでミキシングが完了します。

また、ミックス・アシスタントのミキシング結果を参考にすることで、ミキシングの学習にも役立ちます。

iZotope Neutron 3

主な新機能

  • 楽曲全体を聴いて各トラックの音量レベルを自動設定してくれる「Mix Assistant」
  • まるで彫刻をする様に音を創りあげる「Sculptor」
  • 視覚的で直感的なミックスを可能にする「Visual Mixer」

V2と比較しパフォーマンスが飛躍的に向上し、Neutronを数多くインサートしても快適に動作する様になり、更に画面のリサイズが可能になりました。

他にも数多くの改善や向上を施し、シリーズ最高の完成度に仕上がっています。

パフォーマンスの改善。(Neutronを数多くインサートしても快適に動作するようになっています。)

三倍の高速化が実現
https://www.izotope.com/en/products/mix/neutron.html
新しくなったNeutron3のデモ動画

楽曲全体を聴いて各トラックの音量レベルを自動設定してくれる「Mix Assistant」

https://www.youtube.com/watch?v=qXVnm3t9fHs

彫刻をする様に音を創りあげる「Sculptor」

 NeutronのAdvanced版とスタンダード版の違い

*MPS3には最上位版のAdvancedが収録されています。(以下の画像はクリックで拡大できます)

NeutronのAdvanced版とスタンダード版の違い

  • Advanced版は、EQ、コンプレッサー、エキサイター、トランジェントシェイパーの各機能を個別のプラグインとして動作させることができます
  • Mix Assistant の追加機能の有無(Balance、Choose Mix Focus、Communicate with Neutron & Relay)
  • サラウンドサポートの有無
  • Ready Pluginの有無
  • Tonal Balance Control機能が使えるか否か

Nentronはミキシング用のいわゆる「チャンネルストリップ」です。

Neutronに入っている各機能(チャンネルストリップ内のモジュール)が、個別のプラグインとして立ち上げられるか否かが、Neutron Advanced版とStandard版の大きな違いです。

それに加えて、Tonal Balance Controlとの連携です。(これはAdvanceのみの機能です。)

V3にリニューアルされたことにより、軽量化されたNeutron。今までよりマシンへの負荷が軽減されています。マシンパワーがあれば多くのトラックにNeutronを(チャンネルストリップとして)刺すことが可能になってきました。

とはいえ、各機能が個別で立ち上げられるのはAdvancedの利点であることには変わりはありません。(NeutronのEQやコンプなどの各機能が気に入っているのなら、比較的負荷が軽い個別の機能が単独で使えるAdvancedの方がより良い選択になるでしょう。)

Advanced版ならNeutronのダイナミックEQ(これが非常に良い出来)も個別で使えます。

チャンネルストリップとしての使用が前提となるStandard版と比較すると使い勝手が良いです。個別に起動できると小回りが利くので、Neutronの各プラグインの使用頻度が増えるはずです。

しかしながら、Standerdの場合は、Neutronを起動させるとすべてのツールが一緒に立ち上がりますが、各モジュールはオフにできます。Advancedと比べると小回りの良さは削がれるかもしれませんが、Neutronのアシスタント機能を中心にに使ってくならStandardで特に不都合は感じないかもしれません。

(Tonal Balance Controlを積極的に使用していきたい場合はAdvance一択です。)

参照:

https://www.izotope.com/en/products/neutron/features.html#comp

マスタリング総合ツールのOzone 9は最上位版のAdvanced版が入っている

(誤解を恐れずに言うと)プロレベルのマスタリングの知識がなくても、Ozoneならなんとかなってしまう(ハイレベルなサウンドをいとも簡単に獲得できてしまう)恐ろしいソフトです。

かなりの部分の操作系統が、Ozoneにおまかせ(機械学習による自動化)が可能です。

(もちろん、Ozone一本で、マスタリングが完成できるフローが確立されています。)

iZotope Ozone 9:概要

Ozone 9がこれまでにない新しいローエンドのリアルタイム楽器分離のための処理により、音楽にバランスをもたらす方法を学びましょう。

(機械学習を活用した超高速のワークフロー。)

Tonal Balance Control、Imager、NKS統合などの改善は言うまでもありません。

 『MPS 3』にはOzone 9 Advancedが収録されている

Ozone 9 StandardとAdvancedの機能比較表

(以下の画像はクリックで拡大します)

 (参照:iZotope Ozone 9のページ

Music Production Suiteに収録されているのは最上位版のOzone 9 Advancedです。

標準バージョンのSatandard版と違い、Ozoneに付属する各プラグインを個別に使用することが出来きます。マシンへの負荷の節約に寄与します。

また、Advanced版では、スペクトラルシェイパーやビンテージEQ、ヴィンテージコンプレッサーなどの各機能が追加されています。

それに加えて、V9からの最新機能である「Master Rebalance」と「Low End Forcus」もAdvancedの独占機能です。

これがAdvancedのみに搭載されたことで、全バージョンのV8の頃と比較すると、AdvancedとSatandardの機能差がだいぶ開いた印象を持ちます。

上記以外のAdvanced版の独占的機能で特に重要なのが(iZotopeの新しい機能である)Tonal Balance Controlが使用できることです。

 ⬇️   

曲の音色バランスを絶妙な状態に持っていけるツール「Tonal Balance Control」

 Ozone 9 新機能の解説動画

新しい目玉機能の 『Low End Focus』『Master Rebalance』

Low End Focus

*Youtubeの自動翻訳機能で(不完全ではありますが)日本語の字幕が利用できます

Ozone 9の新しいLow End Focusモジュールは、業界初の低音シェーピングツールです。 次のプロジェクトで、濁りを最小限に抑え、明快さを高め、一般的なローエンドの問題に対処するための使用方法を学びましょう。

(Advancedのみの機能です)

 Master Rebalance

Ozone 9のMaster Rebalanceを使用して、ベース、ボーカル、ドラムをリアルタイムで変更する方法を学びます。

EQを使用した外科的手術の時間を節約し、マスタリングにとって最も重要なソングの要素に焦点を合わせます。

(Advancedのみの機能です)

改良されたTonal Balance Control 

Ozone 9の改善されたトーナルバランスコントロールの備わるセッション全体のバランスの問題に対処するように設計されたツールを使用して、確実なミックスまたはマスター翻訳を確保する方法を学びましょう。

(Advancedのみの機能です)

Master Assistant(マスターアシスタント)の使い方

Ozone 9の(マスタリング半自動化機能)マスターアシスタントは、音楽に合わせてインテリジェントに調整されたマスタリングの出発点をユーザーに提供し、ユーザーの経験レベルに関係なくプロのサウンドマスターを作成できるようにします。

その方法と、マスターアシスタントの新しいビンテージモードを最大限に活用する方法を学びましょう。

MaschineとOzone 9で曲をマスタリング

MaschineまたはKomplete Controlで音楽を作成しながら、Ozone 9 マスターのNKSサポートを紹介します。 次のMaschineセッションにOzone 9モジュールとプリセットを追加する方法を学びます。

Neutronのミックスアシスタントのマスタリング版的機能です。マスタリングの自動化を実現しています。

そのマスターアシスタントの中でも熱いのが、「リファレンス(参照機能、真似っこ機能)」です。

これは、ご自分の目標とする曲(リファレンス曲)をOzone8に取り込むと、ソフトが自動的に、製作中の曲をそのリファレンス曲の状態に近づけつつ自動で仕上げてくれる機能。

「このアーティストの曲みたいにマスタリングしてよ」とOzoneに命令すると、ササっとそのように仕上げてくれる非常に便利な機能です。

もちろん自動でマスタリングされた結果を、ユーザー自身が自由に調整していくことも可能です。(この自分で調整してく流れもやりやすいものになっています。)

魔法の剣「RX7 Standard」も入っている

話題のRX7です。

iZotope RXは、ノイズ除去・オーディオ修復のパイオニアです。

最新のRX7は、オーディオ修復の自動化のみではなく、ミュージックリバランス機能(曲のボーカルと音楽を分離できる機能)を備えた強烈な進化を遂げています。

ソフトウェアの機械学習機能(AI)が、自動で修復を行う「Repair Assistant」が新たに搭載されています。

数回のクリックで、クリックノイズ、ポップノイズ、ハムノイズ、定在ノイズを修正します。

(RX7からiZotope社の機械学習技術による自動化機能が追加されました。)

 ⬇️

リペアアシスタント機能(修復自動化機能)

この業界初のインテリジェント修理ツールは、ノイズを分析してクリッピング、クリックなどを検出するためにオーディオを分析し、3つの異なる強度で3つの処理提案を提供し、これまで以上に迅速に修復を行います。(iZotope社の紹介文の意訳)

iZotopeのOzoneやNeutronではおなじみのアシスタント機能(自動化機能)が、とうとうRXにも追加されました。

RXにお任せで、クリッピング、クリックなどのノイズが入ったオーディオファイルの問題を、ボタンを数回押すだけで簡単に修復することができてしまいます。

RXにお任せしちゃう手もありますが、RXの提案を叩き台に、より細やかな調整をユーザーが気軽に行える流れになっています。

ボーカルなどのノイズ除去だけじゃなく、昔のレコード音源などの修復がはかどるでしょう。

ミュージック・リバランス機能

そしてもRX7の新機能:もう一つの真打ちが、Music Rebalance機能

曲中からボーカルのみを摘出できる魔法のようなツールです。

モジュール単位で、ミックスされたの各楽器の音量を再調整することで、ボーカルだけを分離したり、ベースだけを抜き取ったりと魔法のような作業が可能になっています。

ライブ録音、生録時にどうしても入ってしまうノイズや、他の楽器の音声の除去などを行う機能です。マスタリング時にステム化できなかった音源のミックス修正にも役立つでしょう。

「ミュージック・リバランス機能」は、機械学習で訓練されたアルゴリズムを使用して、ボーカル、ベース、パーカッションなどの楽器をインテリジェントに識別して音源分離を行います。

ユーザーはステレオオーディオトラックの要素を個別に強調することができ、マルチトラックなしでミックスを調整することができます。

ボーカルの削除/分離が可能に

ボーカルの要素を削除してインストゥルメンタルバージョンの曲を作成するか、個々のトラックやステムにアクセスすることなくボーカルを分離してリミックスを作成することが可能です。(iZotope社の紹介文の意訳)

これ色々なことに使えます。 昔の曲などから必要な部分のみ摘出して、それを素材に曲作りをしたり。昔の曲などのパート単位の分離化が簡単に行えるので、DJ用途やリミックス作業に使いたい。

サンプリングが超はかどる。EDMプロデューサーの場合は、Bassのみを摘出することなどにも重宝するはずです。

ボーカル編集に特化したツールNectar3 も収録

Nectar 3は、ボーカルトラックのミキシングで威力を発揮するボーカルプロセッシング総合ツール。

https://www.izotope.com/en/products/mix/nectar.html http://www.tacsystem.com/products/izotope/nectar_3.php

Nectar 3: ボーカルのミックスに必要な全てを

Nectar 3はプロフェッショナルなエンジニアのミキシング用途からクリエイティブなボーカルプロダクションまで、幅広い用途をカバーする最先端のボーカル用のチャネルストリップ型プラグインです。

ピッチ補正、EQ、コンプから空間系、ハーモニーの生成にモジュレーション系まで網羅。

更にiZotopeならではのAIによるアシスタントテクノロジーやUnmaskの機能がボーカルやぶつかる帯域にある楽器を解析して自動で各プラグインのパラメータを設定。短時間でハイクオリティなボーカルミックスを実現します。

Celemony Melodyne 4 essentialとRX 7 Breath Controlを同梱

Nectarにもモダンなオートピッチエフェクトを搭載していますが、より精細な手作業でのピッチ補正用途として、Celemony Melodyne 4 essentialを同梱しているので、オフラインでの繊細なピッチ補正もプロフェッショナルなクオリティで。

RX 7 Breath Control

iZotope RX Breath Controlをバンドルしているので、録音したボーカルの音質を損なうことなく、ブレスの音量だけをプラグインで簡単に除去、または均一に低減させることが出来ます。一つ一つのブレスの音にオートメーションを書く必要はありません。

参照:日本代理店のTacsystem様の解説ページ

最新の『Nectar バージョン3』には、待望のiZotope得意の機械学習技術を応用したアシスタント機能(自動化ツール)「ボーカルアシスタント機能」が追加されています。

「Nectar3」には新たに以下の2つの機能が追加されました。

1. ボーカル処理の自動化機能

* Vocal Assistant(ワンクリックのボーカル処理自動化機能)* ボリュームオートメーションの自動化

の2つが装備されるようになりました。

これが非常に画期的。)

高性能なダイナミックEQを備えた

「フォローEQモード」

「オートレベルモード」

の2つの機能で、音量にむらがでるボーカル処理で大変面倒な「ボリュームオートメーション」を書く作業を、自動化できるようになっています。

もうこれ、WavesのVocal Riderいらないんじゃないかな。。

2.  Nectar3とTonal Balance Controlの間の連携機能の追加

Ozone8とNeutron2の間の連携機能は既に存在していましたが、MPS2からはNectar3との連携も可能になっています。

これの何が凄いかと言うと、Ozone8とNeutron2とNectar3の間をシームレスに行き来しながら、マスキング(トラック同士の音のかぶり)とトーナルバランス(ミックス、マスタリング時の音楽的に良い状態になるバランス)を整えることが可能です。

ミックス時の問題解決に非常に役立つ機能です。

これでボーカル処理に必要なことは「Nectar3」一台で大抵まかなえるようになりました。   

Celemony Melodyne 4 essentialとRX 7 Breath Controlも収録

また、ピッチ修正機能として、Celemony Melodyne 4 essentialが新たに追加されたのも面白い変化でしょう。

RX 7 Breath Controlでは、録音したボーカルの音質を損なうことなく、ブレスの音量だけをプラグインで簡単に除去、または均一に低減させることが出来るそうです。一つ一つのブレスの音にオートメーションを書く必要性から開放されるようになりました。

Celemony Melodyne 4 Essential:

こちらもMusic Production Suite V2で、新たに仲間に加わったツールです。

Melodyneは、世界で一番利用されているピッチ補正ソフトウェアです。

なんとMelodyneが付属するとは。。

Melodyneの詳しい解説は、Melodyne日本代理店のフックアップ様のページを参考にしてください。

付属するのは下位版のEssentialですが、普通に買うと99ユーロ

【空間系エフェクト】Music Production Suite 3に新た加わったExponential Audio:ステレオリバーブ「R4」と「Nimbus」

*Music Production Suite 3には、新たに「Exponential Audio」のステレオリバーブ「R4」と「Nimbus」のが含まれるようになりました。 

MPSの全バージョンV2には入っていなかったExponential Audioの非常に上質なスレレオリバーブ2製品。二つの製品の合計が約500ドル。

しかし、MPS3とMPS2の通常価格に変更はなし(値上げはなし)。しかも今回のブラックフライデーセールでより安く手に入ります。  これも画期的。

NIMBUS(通常価格:199ドル)

強力なコントロールを備えた「ナチュラル ステレオリバーブ:NIMBUS」

NIMBUSは、PhoenixVerbによって最初に導入された手付かずの自然なリバーブをさらに正確にコントロールします。

本格的でクラシックなトーンは、高度なフィルターメカニズム、コンプレッション、オーバードライブ、テンポ同期、ワープエフェクトを満たしているので、音楽にぴったりのリバーブが得られます。

拡張されたアタック、初期反射音、リバーブテールコントロールを使って、リバーブの形と色に独自のスピンをかけます。

R4(通常価格:299ドル)

強力なコントロールを備えた「セクシーなステレオリバーブ:R4」

R4は、クラシカルな暖かさで定評のあるリバーブハードウェアユニットを提供します。

これらはすべて、拡張されたクリエイティブコントロールを備えたCPU効率の高いアルゴリズムリバーブプラグインです。

明快さを損なうことなくあなたのミックスを着色するように設計されたリバーブ。

あなたの音楽に個性と深みを加えます。

あまり伝統的ではないプロジェクトでは、WarpやFreezeのような創造的な効果を使って、認識を超えたリフレクションを抑え、観客を驚かせるために時間効果をツイストします。

VocalSynth2

VocalSynth 2は、iZotopeが開発している最先端のボーカルエフェクトプラグインです。

https://www.izotope.com/en/products/create-and-design/vocalsynth.html

VocalSynth 2とは?

VocalSynth 2はレトロなボコーダーなどのスタイルから、最先端のシンセサイザーによるバックトラックに負けない、厚みのあるボーカルサウンドまで、幅広いサウンドに対応することが出来るボーカルシンセサイザー・エフェクトです。

Vocoder, Compuvox, Polyvox, Talkbox, そして人の声道をコントロールするBiovoxと5つのボーカル変調モジュールに7つのスタジオ品質のエフェクトを合わせることで、ボーカルサウンドに無限の可能性が広がります。

自動でボーカルのメロディに合わせてシンセボイス化するAutoモード、MIDIコントロールモード、更に別のトラックのサウンドをボーカルシンセ化するサイドチェーンを搭載。

参照:日本代理店のTacsystem様の解説ページ

VocalSynth2は、ボーカル用マルチエフェクト・プラグイン。

VocalSynth2がどんなものかは以下の動画を見てみるとどんなものか掴みやすいと思いますよ。

またVocal Synth2では、Neutron2とTonal Balance Controlとのシームレスな連携が可能になっています。

例えば、他のトラックに挿しているNeutron2側のマスキング機能で、Vocal Synth2を挿しているトラックとの調整が可能です。

VocalSynth 2の概要

進化するボーカル

VocalSynth 2は、あなたの音楽制作スタイルに適応し、進化する没入型のボーカルエクスペリエンスです。

そして、ボーカルの可能性の世界を開きます。

VocalSynth 2は、過去、現在、未来のボーカルサウンドをワンストップで提供するVocoder、Compuvox、Polyvox、Talkbox、Biovoxを備えています。これは、人間の声道の音質に基づいたまったく新しいエフェクトです。

ボーカルの進化

実験的なボーカルプレイグラウンドでレイヤー、テクスチャ、エフェクト、ブレンド、モーフィングに没頭し、最終的にボーカルを際立たせる秘密を見つけてください。

5つのユニークなボーカルツールを選択して組み合わせたり、数百のプリセットから選択してすばやくインパクトを与えたりできます。

キラーは箱から出して鳴る

VocalSynth2は、先代のVocalSynthを完全に再設計して、これまでにない速さでより良いサウンドを実現しました。細心の注意を払った設計により、VocalSynthのあらゆる側面を改善しました。

より忠実なサウンドを実現するVocoderの拡張、シュレッドへのパワーの追加、CPUの最適化、各モジュール内の制御の追加など。また、VocalSynthが提供するすべての機能を最大限に活用する新しいプリセットの追加で、余計な手間をかけずに、すぐに使用すろことができます。

Biovox:科学へのボーカル

真新しいボーカルエフェクトを使用して、生物学的インプリントを作成および操作します。人間の声道の科学的モデリングを使用して、鼻音、母音の形、フォルマントなどの人間の声の特性を調整して、あらゆる音声信号に対する滑らかで質感のある声の処理を行います。

外科的に使用してテイクを適応させ、プロダクションに適合させるか、創造的なエフェクトとして適用して、ボーカルをより存在感のあるサウンドにします。

ストンプボックスの遊び場

新しく改良されたシュレッド、リングモッド、コーラス、ディストーション、フィルター、トランスフォーム、ディレイを含む7つの実験的エフェクト。

それらを備えたカスタムドラッグアンドドロップボーカルエフェクトチェーンで、音楽制作をさらに強化します。

ボーカルエフェクトの完璧なカクテルに特別な何かを追加することができます。

インタラクティブな視覚化

VocalSynth 2のカラフルなアニメーションであるアネモネ。

音声信号の形状に合わせて移動および成長します。母音の音響特性に反応する高度なスペクトル分析によって駆動されるアネモネは、楽しい相互作用とユニークな計測体験とを融合しています。

プラグイン間通信

VocalSynth 2は、iZotope製品のエコシステム内で動作します。

Neutron、Ozone、およびTonal Balance Controlと同様に、VocalSynth 2はプラグイン間通信を備えており、音楽の制作と分析に不可欠なツールとシームレスに統合できます。

VocalSynth 2は、Neutron 2のビジュアルミキサーとマスキングメーター内、およびトーナルバランスコントロール内で見ることができ、リアルタイムで対話しながら視覚的なフィードバックを得ることができます。

VocalSynth2をプレイする3つの方法

3つの異なるモードを使用すると、VocalSynth 2を自分のスタイルに合った方法で操作できます。DAWに合わせて調整された便利なアプリ内セットアップ手順により、簡単に起動して実行できるため、創造的な決定に時間をかけることができます。

  • 自動:リアルタイムのピッチ補正でボーカルをキーにロックし、追加のボイスとハーモニーを生成し、モジュール設定をVocalSynthの直感的なミックスパネルとシームレスにブレンドします。
  • MIDI: MIDI信号を使用してピッチを制御し、演奏中に楽にカスタムボーカルハーモニーを作成します。これは、古典的なボコーダーまたはトークボックスを演奏する体験を再現します!
  • サイドチェーン: VocalSynth内でシンセサイザーを使用するのではなく、独自のオーディオをパイプ処理して「キャリア」信号として使用します。これにより、オーディオの「トーク」を作成したり、他の方法では不可能な新しい異様なサウンドを作成したりできます。

VocalSynth 2の特徴

  • Biovox:人間の声道の科学的モデリングを使用して、鼻音、母音の形、フォルマントなどの人間の声の特性を調整し、音声信号に対する滑らかで質感のある声の処理を行います。
  • ストンプボックススタイルのエフェクト: VocalSynth 2のエフェクトには、ユニークなトレモロエフェクトを備えたコーラスとリングMODの2つの新しいペダルスタイルエフェクトが含まれています。ここでドラッグして、シーケンサー付きの改良された細断処理、ディストーション、フィルター、変換、ディレイなど、7つのエフェクトすべてを並べ替えます。
  • 3つのプレイ方法:VocalSynth 2は柔軟に構築されており、自動モード、MIDIモード、サイドチェーンモードの3つの方法でやり取りおよび作成できます。
  • プラグイン間通信: Neutron 2のVisual MixerとMasking Meter内でVocalSynth 2を使用するとともに、音楽制作の鳥瞰図を常に表示するTonal Balance Controlを使用します。
  • 豊富なソニックの機能強化ユーザビリティ:CPU使用率、および音質を向上させるボコーダーモジュールにだけでなく、トークボックス、Polyvox、Compuvox。
  • 深いコントロールを備えたインターフェイスの再構築: VocalSynth 2には、最新の最新インターフェイスと、個々のモジュールごとに高度なシンセサイザーコントロールが追加されています。VocalSynth 2は、流動的で進化する視覚化と組み合わせて、あなたを中心に何時間も創造性を発揮します。

システム要求

オペレーティングシステム:

  • Mac — OS X 10.8マウンテンライオン-macOS 10.14 Mojave
  • PC — Win XP(32ビットService Pack 3)-Win 10

プラグイン形式:

  • AAX(64ビット)、AU、RTAS(32ビット)、VST、VST3

サポートされているホスト:

  • Ableton Live 9-10、Cubase 9.5、Digital Performer 9、FL Studio 12、Logic Pro X、Nuendo 8、Pro Tools 10-12、Reaper 5、Reason 10、Studio One 3-4

注:VocalSynth 2で視覚化を表示するには、Open GL 2.0をサポートするグラフィックカードが必要です。

Insight 2 

Music Production Suite V2には、新しいメーターリング&オーディオ分析プラグインのInsight 2。

マスタリング、ミックス時にサウンドを整える時に必要になる分析ツール。

通常価格は199ドルです。

Music Production Suite 3はどんな人に必要なのか?

Music Production Suite 3には、Ozone 9とNeutron 3(どちらもAdvanced版)と言う業界最高クラスの「マスタリング」と「ミキシング」用の総合ツールが収録されています。

したがって、(極論を言ってしまうと)曲を製品まで仕上げるのにこのバンドルだけで必要十分なはずです。

(もちろんシンセなどの音源やサウンドデザイン系のFXプラグインなどのぞきますよ。)

特にマスタリングとオーディオ修復は、これで一本でOKでしょう。

一方、ミキシングに関しては、Neutronは非常に良くできたツールですが、決して軽いプラグインではないです。したがって、かなりのハイスペックPCを使用していない場合は、全てのトラックに挿すのはあまり現実的ではない。(しかしながら、Neutron 3になりだいぶ改善されてきました。)

だからこそNeutron 3のプラグイン各種が単独で使用可能なAdvancedの方が大きなアドバンテージがあります。(Standard版はEQなどを単独で使用できない。)*MPS 3にはNeutron 3 Advancedが収録されています。

ハイスペックPCを使用していない場合は、Neutronの総合機能(トラックアシスタント)は、重要なトラックやバスに挿して、残りのトラックはNeutron2の各プラグインを単独で使用してみたり、(DAW付属などの)他の軽いEQやコンプなどを使ったりと工夫するのが良い方法でしょう。

Ozone 9もNeutron 3も、そしてRX7も(加えて、新しく生まれ変わったNectar3も)、ミックスアシスタントに代表されるマシン・ラーニング技術による提案機能(自動化機能)が大きな魅力になっています。

他の名だたるプラグインメーカーでここまで自動化が進んだ総合ツールはありません。この領域は、iZotopeの独走状態。

例えば、DAWを使っている人にも色々なタイプの方がいらっしゃると思います。

  • 作曲家
  • 歌い手
  • サウンドデザイナー
  • DJ
  • ミキシング・マスタリングエンジニア

など。

現在は、ある程度作り込まれたデモ曲をクライアントに提出する必要があったり、ネットなどを利用して個人で曲の販売までやりたかったり、完成曲をYouTubeやSoundcloudなどにアップしたい方が増えています。

しかし、一般的に作曲家さんやDJさんなどはエンジニアではないですし、ミキシングやマスタリングの領域は畑違い。

当然ですが、ミキシング・マスタリングの技術は、作曲などとはまた違った知識と技術と才能が求められます。

それらをまた一から勉強し始めて、ある程度のレベルまで高めるのは無駄ではないですが、かなりの時間と労力が必要でしょう。いや、実際いくらあっても足りないのではないでしょうか。(マスタリングもミキシングも、めちゃくちゃ奥の深いプロの領域なので。。)(私は結構好き分野なので勉強中ですが、一生かかっても大したところまでは到達できないと思っています。)

したがって、ミキシングやマスタリングはその道の専門家の方に依頼するのが近道なのですが、自分の好みの状態に仕上げてくれるとは限らない。また、お金も毎回かかる。(もちろん良いエンジニア様に出会えれば最高ですが。。)

最近のiZotopeは、新しいOzoneやNeutron、RX、Nectarで、その辺の層をダイレクトに狙って製品を更新してきています。

もちろん自動化機能は完璧ではありません。

しかし、素の状態からかなりのレベルまでブラッシュアップされるのが使用してみるとしっかりと感じられるはずです。(仕上がりの品質の高さに驚かれると思います。)

iZotopeの自動化系ツールの流れ

トラックを作る 

⬇️

ミキシングが必要 ➡️ Neutronにある程度任せる。

⬇️

マスタリングが必要 ➡️ 大まかな部分はOzone8にお任せ。その後自分で軽く手直し。

⬇️

デモ提出。製品化終了。YouTubeやSoundcloudにアップロード。

NeutronやOzoneは、アシスタント機能(自動化機能)にある程度任せることも可能だし、自分で作り込む流れもしっかり用意されているので、両方をバランスよく使いこなしていくことが可能です。

Music Production Suiteは、iZotopeの(自動化ツールなどの)最新技術の力を借りながら「PC内部のホームスタジオ」で、楽曲を完成品まで一気に仕上げてしまいたい方にとって最も適したバンドルと言えるでしょう。

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