ドイツのUJAMが開発している自動演奏家系ツール『Beatmaker KANDY』。
現代的なポップミュージックのビート制作に特化したドラムツールです。
KANDYは、UJAM得意の指一本を鍵盤に置くだけでOKの自動演奏モードと通常版のドラム音源モードの二つの使い方が可能です。
ポップミュージック制作用と定義されてはいますが、幅広いジャンルに使用できると思います。何も考えずに直感だけで使える、触ってていてとても楽しい楽器です。個人的にもお気に入りです。
スウィート&エッジの効いたドラム演奏家『Beatmaker KANDY』
現代的なポップミュージックのヒットソングを作るためのバーチャルなドラム演奏家「Beatmaker KANDY」
KANDYは、精巧に作成されたドラムサンプルライブラリと最先端のサウンドデザイン機能を併せ持つ最先端のバーチャルビートメーカーです。
現代のポップミュージックに求められるビートを簡単に作成できます。
プリセットデモ動画 1(2分):
紹介動画(1分45秒):
紹介動画(3分):
解説動画(25分・日本語字幕可能):
Beatmaker KANDYの各機能
プリセットから気分に合ったものを選んで、以下に紹介するスタイル(自動演奏モード)を使えば、好みの鍵盤を押すだけでKANDYが自動的に演奏してくれます。
特にDJから音楽制作に入る人や、時短が必要な作曲家、新しいインスピレーションを求める音楽製作者、音楽制作初心者の方には、とても役立つ助っ人になるはずです。
難しいことを考えずに直感勝負で使用できます。触っているだけでほんと楽しい楽器です。
一方で、音作り&ビート作成を手作りでコツコツと作り上げていきたい方には無用の長物かと思います。
プリセット
プリセットは以下の三つテイストに分かれて色々入っています。
- Glassy(鏡のようになめらか)
- Grungy(グランジー・汚れた感じ)
- Avantgarde(アバンギャルド・前衛的)
スタイル(自動演奏モード)
MIDIキーボードのC3からB4のレンジの鍵盤を押すとKANDYが自動的に演奏してくれます。
自動演奏系ツールの雄UJAMの真骨頂的機能ですね。
Styleのメニューでは、テンポごとのスタイルを選択することができます。
今製作中の音楽のBPMに関わりなくどんなテンポのスタイルでも選択することができます。
*BPMの表示は、その特定のスタイルの音楽的なコンフォートゾーンのヒントに過ぎません。
プレイを始めよう
もっと詳しく見る前に、まずはUJAM Beatmakerのプレイ方法を見てみましょう。
UJAM Beatmakerウィンドウのキーボードセクションは、ドラムヒットの発射とドラムグルーブのコントロールに特化しています。
左半分のキーで個々のドラムサウンドをトリガーし、C3*以上のキーで曲のアレンジを構成する様々なパターンを選択することができます。
基本的な原理はシンプルです
- C3-B4の範囲のキーを押すと、そのグルーヴに合わせてフレーズを演奏します。リズムパターンは曲のパーツのように便利な名前がついています。キーを離すと(ラッチがオフの状態で)再生が停止します。
- ラッチがオンの状態で、B4またはエンディング(C#4、D#4)のいずれかを押すと再生を停止できます。
- バージョン 2:
フレーズキーの上半分をクリックして、そのフレーズをMIDIファイルとしてDAWにドラッグすることができます。この機能は、パターンを編集して、スタイルを超えて、さらにはビートメーカーを超えて使用することができる素晴らしい機能です。 - MIDIノートC1-D#2は、個々のドラムのヒットを表しています。
- ピッチベンドホイールを使うと、キックドラムやスネアを徐々にミュートすることができます。モジュレーションホイールを回すことで、クレッシェンドやデクレッシェンドを作ることができます。とてもダイナミックです。
- これらのことを知っていて、プリセットを切り替えることができれば、UJAM Beatmakerでの制作を始めるのに必要なことはすべてわかっているはずです。
*MIDIノート番号60は、一部のDAWやシンセメーカーではC3と呼ばれています。他のDAWやシンセメーカーではC4と呼ばれています。
Instrumentセクション(通常のドラム音源として使用できる)
MIDIキーボードのC1-D#2のレンジの鍵盤を押すと通常のドラム音源として使用できます。
各鍵盤には、ドラムの各パートが割り当てられています。
インストゥルメントセクション
キットやスタイルを構成する個々のサウンドを簡単に微調整したり、変更したりすることができます。
ドラムキー(C1-D#2)をクリックすると、そのドラムの名前が真下のドラム編集エリアに表示されます。4つのノブと出力スイッチがあり、特定のサウンドを微調整することができます。
ボリューム
個々のドラム音の音量を変更します。
ディケイ
ドラムの音が減衰する速さを調節します。最大の位置では、ドラムはオリジナルのエンベロープを再生します。最小の位置では、すべての音が非常に短くなり、シンバルでさえもスタッカート楽器のように聞こえ始めます。
ピッチ
ドラムを各方向に6半音ずつ調整できます。
フィルター(バージョン2の機能)
フィルターノブを使って、ローパス(左に回す)またはハイパス(右に回す)フィルターを適用し、ドラムインストゥルメントの全体的なトーンを調整することができます。
ソロ
ドラムの音を分離して聴くことができます。パターン全体が演奏されている間に、一時的に楽器の音を確認したり、微調整したりするのに最適です。
ミュート
ミュートボタンを再度押すまで、ドラムの音をミックスから削除します。
インストゥルメントモードでは、各ドラムパートの音源を変更することができます。
マスターセクション
マスターセクション
Beatmakerのミックス・プリセットとアマウント・コントロールは、12 バスのミキシング・コンソールをコントロールし、チャンネルごとに複数のオーディオ・プロセッサーとマスタリング・バスを備えています。
新しいマスターセクションでは、ワンノブのサチュレーション、ラウドネスマキシマイザー、アンビエンスセレクターが搭載されています。
新しいプリセットを試してみると、これらの新しい処理と微調整オプションのすべてが実際に動作しているのがわかるでしょう。
ミックスセクション
全体のサウンドの質感を司る「MIX」は12種類のテイスト(ミックスプリセット)から選べます。
ミックスプリセット選択の両端には、Beat Intensity(ビートの強度)とAmount(量)を調節するスライダーがあります。これらを上下に調節することで、好みの塩梅を探っていくことができます。
Beatmakerのミックスセクションはシンプルに見えますが、その下には12バスのミキシングコンソールがあり、各チャンネルストリップには複数のオーディオプロセッサーが搭載されています。
数百のパラメーターはプリセットセレクターとアマウントノブでマクロ制御されています。
プリセットセレクター
ここで選択できるミックスプリセットは、Beatmakerの内蔵ミキシングコンソールで数百ものパラメータを微調整することができます。
Beatmakerにはそれぞれのジャンルに最適化された12のミックスプリセットがあります。
Amount Controlを上げて、円形要素の中央にある名前や矢印をクリックしてミックスプリセットを選択し、あなたのトラックに最適なものを見つけてください。
Amount(アマウント)
ミキシングコンソールのニュートラルな設定とプリセットの最も極端な設定の間で好みのバランスを設定できます。
これは単純な Dry/Wet コントロールではなく、実際にはマクロコントロールであり、ミキシングコンソールのパラメータを個別に回転させます。
ヒント:アマウントコントロールをフルアップにした状態で、お好みのタイプを見つけるまでミックスプリセットをステップアップし、処理量がちょうど良い量になるまでアマウントをダイヤルダウンしてください。
キット・セクション
ドラムキットのテイストも選択可能です(10種類)。
ドラムキット・テイスト選択の両端には、「Snare / Kick」と「Sweetness」を調節するスライダーがあります。
Snare / Kickは、Snare方向にスライダーを持っていくとキック音が消え、スネアのみの音になります。
逆に、Kicke方向にスライダーを持っていくとスネア音が消え、キックのみの音になります。
このスライダーはトグル式ではなく、スラデーから手を離すと中央に戻ります。
右側にある「Sweetness」スライダーは、その名の示すように音に甘さを加える機能を果たします。
ミックスとキットセクションの特別なコントロール
どんな Kit and Mix でも使えるカーブスライダーがいくつかあります。
これらのスライダーの配置は論理的というよりはむしろ光学的なものなので、前もって説明しておいた方が良いでしょう。
キック/スネア(左側のスライダー)
このスライダーはKitセクションの左にあり、キーボードのPitchbendコントローラーまたはホイールにハードワイヤリングされています。
このコントロールを使用して、キックやスネアを一時的にフェードアウトすることができます。
ビート強度(Beatmaker KANDYの場合はSweetnessの強度)
Mixセクションの右側に配置され、Modulationコントローラー(またはキーボードのModWheel)にハードワイヤリングされたこのリアルタイム・コントロールは、ビートの強度を一時的に下げることができます(技術的にはMIDIベロシティと同じ)。
Beatmaker KANDYの特徴
- 20スタイル、50プリセットを搭載
- ドラムキット10種、460パターンを搭載
- MIDIのドラッグ&ドロップが可能
- 特別なコントロール機能「スウィートネス・アルゴリズム」を搭載
パンチがありながらも官能的なサウンド
最も成功しているAリストのポップアーティストに共通しているのは、ビートを重視していることです。
ビートは曲の中心的な要素であり、そのリズムは様々なジャンルのものがありますが、全てのアーティストに共通している点があります。
光沢があり滑らかなビート
現代のポップスのビートは巨大とまでは言わないまでも、正確で力強くミックスを切り裂き、非常に細心の注意を払ってプログラムされ、多くの場合広範囲に自動化されています。
ポップソングをドラムシンセサイザーから直接1つまたは2つの静的ループで運ぶことができた時代は過ぎ去りました。
ハイブリッド・サウンド(様々なジャンルの良いとこどり)
トップ・オブ・ザ・チャートやポップ・ミュージックを聴いていると、様々なジャンルの影響を受けていることがすぐにわかります。
壊れたダンス・リズムからテクノにインスパイアされたストンパーまで、人気のあるポップミュージックは、ジャンル的に流動性があります。
スウィートネスを調整
Beatmaker KANDY独自のSweetnessコントロールは、マルチバンド圧縮とトランジェントデザイナーの助けを借りて巨大なサウンドを形作るので、ドラムはミックスをより良くカットします。
ヒット曲を作るためのビートマシン
UJAMs Beatmakerシリーズの新作として開発されたKANDY。
DAWのテンポに合わせて瞬時に同期し、無限に近いバリエーションのビートを再生することができます。
Beatmaker KANDYの機能
KANDYには、16種類のドラム楽器がそれぞれ12個ずつ入ったキットが用意されています。
それぞれ23の既製パターンを持つ20のスタイルがあり、合計460のパターンがあります。
それに加えて、パンチの効いたコンテンポラリー・ビートを作成するために必要なすべてのエフェクトに簡単にアクセスでき、印象を残すことができます。
ミックスをコントロールする
KANDYのすっきりとしたシンプルなインターフェースにより、考えすぎずに簡単に音楽を作成できます。
ミックスプリセットを選択し、その時の気分のスタイルを選べばOK。
現代の最も成功しているポップミュージックを作るなら、このKANDYがあなたの新しい相棒になってくれるはずです。
システム要件
オペレーティングシステム
- macOS 10.15 Catalina 以降 (64 ビットのみ)
- Windows 10以降 (64ビットのみ)
- 以前のバージョンでも実行できますが、UJAM はサポートしていません。
最低限の必要条件
- 4GBのRAM
- 0.17 GBのディスク容量
- 1280x768px ディスプレイ
- ダウンロードと認証にはインターネット接続が必要です。
プラグインのフォーマット
- VST、AU2
- AU 2 バージョンは、Logic Pro X 以降とのみ互換性があります。
対応規格
MIDI
追加情報
- ダウンロード可能なインストーラーファイルが付属しています。
- プラグイン内のujam.comのメールアドレスとパスワードで認証します。
- .blobファイルを外付けドライブに移動したい場合は、ドロップアウトを防ぐためにSSDの使用をお勧めします。
**セール情報**
通常価格:69ドル
*購入地点の設定により価格が若干変化します(詳細記事)。
*上記の製品を購入時に、以下の製品が無料でプレゼントされます。
*主なセール価格の推移:
- 2020年12月:69ドル→49ドル(リリースセール)
- 2021年7月:69ドル→35ドル
- 2021年10月:69ドル→35ドル
- 2021年11月:69ドル→34.5ドル(Black Friday)
- 2022年2月:99ドル→34.5ドル(バレンタインデー)
- 2022年7月:69ドル→34.5ドル(サマーセール)
- 2022年11月:69ドル→34.5ドル(Black Friday)
- 2023年7月:69ドル→34.5ドル(サマーセール)
- 2023年11月:69ドル→25ドル(Black Friday)
- 2024年8月:69ドル→8.08ドル