(恐らく機能的には)単体プラグインでは最強の製品:MeldaProduction「MXXX」。
このMXXXを購入すると、MXXX1とMXXXの2つのプラグインが付いてきます。この2つプラグインの違いについて軽く説明しておきます。
MXXX1:シングルバンド
MXXX:マルチバンド(最大6バンド)
マルチバンド版のMXXXでは、帯域を最大6分割して、その6個の帯域個別にエフェクトがかけられます。
ようするに、帯域ごとにチャンネルストリップ 1機、6バンドで計6個のチャンネルストリップを1つのトラックに適用できます。
ちなみに、1バンドに16×6=96個のエフェクトがかけられます(マシンスペックが許せば)。
したがって、一つのトラックに最大、96×6=576個のエフェクトがかけられる。(頭おかしいですね。)
しかし実際は、576個の中のエフェクトモジュールにMXXXを選ぶことが出来るので(MXXXの中にMXXXを入れ子状に挿すことも出来るので)、マシンスペックが許せばですが、無限です。
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各エフェクトモジュールには、Meldaの単体エフェクト製品と同様のプリセットが装備されています。
また、シングルバンドしか使わない場合は、「MXXX1」にするとマシンへの負荷を抑えることが出来ます。
70プラグイン以上、恐らく総額3、40万円以上のプラグインが収録されているMXXXですが、エフェクトプラグインだけではなく音源系プラグインも追加されています。
MPowerSynth(227ドル) も入っています。超絶多機能なシンセです。
MPowerSynthは、スマートランダマイズエンジンや豊富なサウンドプリセットのおかげで、気軽にササッと使うことも出来ますが、本気で向き合うには根気が必要かと思います。
MXXXは非常に優れたプラグインですが、もちろん短所もあります。
私が感じるMXXXの短所2点。
(1)Meldaの単体プラグインと比べて文字が小さいこと。
(2)MXXX内部のプラグインを独立したウインドウで表示した場合、そのウインドウを選択した状態だとDAWのキーボードショートカットが効かないこと(Logic Pro Xの場合)。
これは仕様です。
*キーボードショートカットを効かせたい場合は、その独立したウインドウ以外の場所をクリックで、キーボードショートカットが効くようになります。
一方で、MXXXのウインドウの内部に各プラグインを表示した場合は、問題なくキーボードショートカットが効きます。
MXXXには、各エフェクトモジュールを組み合わせた「チャンネルストリップ用の総合プリセット」が多数内蔵されているのがとても便利です。
もちろん、エフェクトモジュールごとのプリセットも各Meldaのエフェクト製品と同じものが内蔵されています。
また、イケてる機能スマートランダマイズエンジンも各セクションに装備されています。
MXXXのより詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。
https://sawayakatrip.com/daw-sale-mxxx-melda-mar-2019