「RX 10 Elements」は、iZotope社のノイズリダクションとオーディオ修復用ツールの最新版「RX 10」の入門バージョンです。
手頃な価格のエントリー版ですが、強力なノイズ除去機能を搭載しています。
とりあえずセール時にゲットして持っておくと良いと思います。ほぼ自動のオーディオ修復アシスタント機能も非常に便利。
おすすめです。そして、上位版への格安チケットにも化けます。
iZotope『RX 10 Elements』オーディオ修復の定番ツール
ざっと見動画(1:47):
iZotope『RX 10 Elements』は、世界トップクラスの技術を駆使した、低価格のノイズリダクションとオーディオ修復ツールキットです。
コンテンツクリエイターやホームスタジオのために設計されています。
プロが使用するのと同じツールをコンパクトにし一般的なオーディオ問題を迅速に修正してくれます。
デモ動画
解説動画(3:17):
オーバービュー動画(1:57・自動翻訳の日本語字幕可能):
管理人メモ
「RX 10 Elements」iZotope社が誇るオーディオの修復、ノイズ除去系のプラグインの最新版です。
Elementsと名が付いているように、iZotopeの製品群ではOzone Elements、Neutron Elementsと共に入門版的な位置づけですが、他のOzone Elements、Neutron Elementsよりは、機能制限が緩めでかなりいい感じです。(実用的です。)
Elements版でも「RX」は結構頼りになる製品です。
上位版(RX Standard や RX Advanced)との違いは、オーディオ修復機能、ノイズ除去機能の種類が上位版と比べて少ないことと「ミュージックリバランス機能」が付いていないことです(それ以外にも価格が大きく異なる分、機能はだいぶ削られています)。
とは言え、RX Elementsにも基本的な機能はそこそこ備わっているので、「ノイズ除去」用としては重宝します。
もちろん機械学習によるオーディオ修復の自動化機能「リペアアシスタント」機能も搭載されています。
また、このRX Elementsを持っていると(特にセール時を狙うと)上位版やバンドル製品へコスパの良い価格でアップグレードすることができます。
RXシリーズの比較表(Elements・Standard・Advanced)
* = プラグインとして利用可能。
** = Pro Tools AudioSuiteとして入手可能。
出典:iZotope
セールページリンク
『RX Elements』について
RX Elementsは、基本的なノイズリダクションとオーディオ修復を行いたいコンテンツクリエイターのためのお手頃価格のツールキットです。
このキットには、全く新しいRepair Assistantプラグインと、クリッピング、ハム、クリック、その他アンプヒス、エアコン、リバーブなどの不要なバックグラウンドノイズを修正する5つの必須リアルタイムノイズ低減プラグインが含まれています。
Repair Assistantは、RXのデジタル信号処理を使ってオーディオを分析し、最も一般的な問題を素早く修正するソリューションを提供します。プロが使っているのと同じツールを、信じられない価格で手に入れることができます。
クリアなオーディオのためのスマートなソリューション
プロのオーディオエンジニアから信頼され、クリーンなサウンドを素早く確実に提供します。
モノは壊れる。オーディオもそうです。
録音された音が完璧であることはほとんどなく、むしろ本当に悪い状態であることが多いのです。
だからこそ、ポストプロダクション、音楽、コンテンツ制作において、レコーディングの修復、クリーンアップ、改善を支援する、受賞歴のあるオーディオ修復スイート「iZotope RX」が必要が必要とされています。
数十年にわたるiZotopeの研究をもとに作られた「RX 10」は、iZotopeがこれまでに作った中で最も直感的でインテリジェントなバージョンです。
オーディオキャプチャとプロダクションの問題の分析から処理ソリューションの提供まで、RXは編集ワークフローをスピードアップし、かつては修正不可能だった貧弱なオーディオテイクを救い、信頼できるクリアなサウンドクオリティを提供します。
ポッドキャストの編集、フルバンドのレコーディング、大ヒット映画の制作など、RX 10を使えば、録音されたオーディオの魅力を最大限に引き出し、聴衆を魅了することができます。
RX 10の新機能
刷新されたリペア・アシスタント・プラグインがマスタリングを手助けします
オーディオ修理が初めての方、または時間を節約したい方は、機械学習を利用してDAWにいながらにしてオーディオの問題を素早く発見し修理する、新しいRepair Assistantプラグインをお試しください。
アシスタントは特定の問題を自動的に認識し、インテリジェントに修理チェーンを提案します。使いやすいダイヤルで好みに合わせて変更することができます。
従来のRepair Assistantをアップグレードしただけでなく、このプラグインは一から作り直されました。
【NEW】ディハム・ダイナミック・アダプティブ・モード
ノイズに適応する
De-Humの新しいDynamic Adaptive Modeで、不要なハムノイズを除去する時間を節約できます。
オーディオのノイズプロファイルの学習に時間をかけることなく、ハムやバズをその場で取り除くことができます。電磁干渉やピッチが変化する複雑なノイズの除去も、品質を犠牲にすることなく自動で行えるようになりました。
その他の機能強化
RX Elementsは、全く新しいリペアアシスタントプラグインと5つのコンポーネントプラグインで構成されるようになりました。
- De-Hum(ダイナミックモードのアップデート付き)
- De-Click
- De-Clip
- Voice De-Noise
- De-Reverb
システム要件
オペレーティングシステム
- Mac: macOS Catalina (10.15.7) – macOS Monterey (12.5.x) (VST3、AU でネイティブにサポートされている Apple シリコン Mac、AAX では Rosetta 2 経由)
- Windows: Windows 10 – Windows 11
プラグイン形式
- AU、AAX、AAX オーディオスイート、VST3、AU ARA
- すべてのプラグイン形式は 64 ビットのみです。
- RX 10 プラグインは VST2 形式では利用できません。
- 修復アシスタント プラグインは、Pro Tools でのみ Audiosuite として利用でき、他の DAW では VST3 & AU 形式で利用できます。
プラグインのホスティング
- AU プラグイン ホスティングは、Intel または Apple シリコン Mac (Rosetta またはネイティブ) で利用できます。
- VST2 プラグイン ホスティングは、Windows、Intel Mac、または Apple シリコン Mac (Rosetta のみ) で利用できます。
- VST2 プラグイン ホスティングは廃止され、RX 10 へのアップデートで VST3 プラグイン ホスティングに置き換えられます。
サポートされているホスト(DAW および NLES)
- Logic Pro 10.6.3 – 10.7.x
- Pro Tools 2021 – 2022
- Ableton Live 11
- Cubase 11 – 12
- Nuendo 12
- Studio One 5
- Reaper 6
- FL Studio 20
- Audition CC 2022
- Premiere Pro CC 2022
RX オーディオ エディターに関する注意事項
- RX 10 Elementsはプラグインのみで構成されています。
プラグインではなくスタンドアロン・アプリケーションとして機能する「RX 10 Audio Editor アプリケーション」はこの「RX 10 Elements」には含まれていません。
デモ動画 その2
*以下は以前のバージョンの紹介動画です。
【日本語】以前のバージョン(RX 7 Elements)の紹介動画(3分):
【日本語】RXのエントリーモデルでAIノイズ除去(日本語字幕付き):
【日本語】OBS動画配信で音声に「Voice De-noise」を使う方法(2分):
RXElementsを使用してポッドキャストオーディオのバックグラウンドノイズとクリッピングを修正する方法(9分・日本語字幕可能):
管理人メモ:
iZotope Elementsシリーズは、高級志向のiZotopeにしては手頃な価格が魅力的ですが、機能制限がキツくて使いどころに困る場面があると思います。
(Elementsシリーズは、基本的に入門版(ダイジェスト版)的な位置づけです。)
(Elementsの隠れた大きな価値は、上位グレードへの優待アップグレード製品が格安で買える「クロスグレード用の弾」になることです。持っていると、あとあとかなり美味しい。)
なのですが、RX Elementsはこの価格にしては中々使えるので評判が良いです。
RX Elementsにも、オーディオ修復用の自動アシスタント機能「Repair Assistant」が付いています。ワンクリックのお手軽機能です。
RX Standard以上のバージョンから付いている「ミュージックリバランス機能」(ボーカルなどの特定の音のみを抜きだす機能)はRX Elementsには付いていませんが、オーディオ修復は中々イケてます。
簡易的なオーディオ修復用のソフトが欲しい方はRX Elementsの購入を検討してみても良いかもしれません。(ただし定価じゃなく今回のように定期的にセールで安くなっているとき。)
Elementsで機能が足りたくなってきたら、(特にセール時を狙うと)上位版のRX StandardやAdvancedへ、コスパの良い価格で優待価格でアップグレードすることができるのも良い点です。
RX Elementsのセール情報
ADSR
通常価格:129ドル
*セール元のADSRでは、上記の製品を購入時に以下の製品が無料でプレゼントされます。
Plugin Boutique
通常価格:129ドル
*上記の製品を購入時に、以下の製品が無料でプレゼントされます。
*主なセール価格の推移:
- 2023年3月:129ドル→32.25ドル
バンドル
上記の「RX 10 Elements」が入った4製品バンドル『iZotope Elements Suite』もあります。
詳細記事リンク: