熟してきたオーストラリアのDeep Houseとそのプロデューサーたち

距離的には他の欧米のハウス、クラブミュージックシーンから相当遠い位置にあったオーストラリアだが、この10年の成熟は目を見張るものがある。

オーストラリアのDJといえば、今やれっきとしたハウス・ミュージック界ビックネームとなったMic Newmanが有名だが、彼以外にも他の国では見ないようなユニークな味わいを持ったDJたちが多数存在する。

今回はそんな現代オーストラリア・アンダーグラウンド・ハウスシーンのカティングエッジを走る若き2人のアーティスト/DJを紹介したい。

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Jad & The Ladyboy 

オーストラリア東部の穏やかな都市・ブリスベン在住のJad Leeの変名プロジェクト「Jad & The Ladyboy」。Jedは元々バンドマンでブリスベンで有名な男性4人組ポップバンド・Mitziのメンバー。MitziではNYインディー風の音楽をやっている彼だが、Jad & The Ladyboyでは、Dubなエレクトロからダンサブルでディープなハウスミュージックまでと、幅広いジャンルをクロスオーバーしながらヒットチューンを連発しています。オージー・アンダーグラウンド・クラブミュージックシーンでいま異彩を放つ存在です。

個人的には、Jad & The Ladyboy名義の曲ではこれがおすすめ。2013年ドイツリリース。

Jad & The Ladyboy – Only 1 Feat. Andrea Viti K (Jad’s Synth Dub)

  

こちらも上記同様ベルリンのハイセンスなクラブニュージックレーベルEXPLOITEDから2014年にリリースされたNu Disco+Deep Houseなユニークな曲。

Jad & The Ladyboy – Step in My Direction

 

ちなみにこちらは彼が所属するバンドMitziの曲。

 

Andy Hart

Andy Hart – Merkin(2014)

 

最近のオーストラリア産デープハウスの当たりトラックといえばこの辺。メルボルン出身のAndy Hartの作品群。彼はこの数年でビックネームの仲間入りをした感がある。ドイツが誇るアンダーグランド・クラブミュージック界のスパースターMax Graefとの共作あたりからじわじわとその才能を露わにしてきた彼だが、ソロで製作したトラックはもっとヤバかった。

現在の彼の製作現場はメルボルンからベルリンに移り本格的に職業音楽家の道を邁進しているようで、その意味でも、彼の音楽はドイツのMax GraefやGlenn Astro、IMYRMINDなどと連なる80sクラシックスな空気感を彷彿とさせるディープでソウルフルなハウスミュージックの系統と捉えることができる。だが、Andyの曲はそれらドイツ人の曲とは明らかに異なるの部分もある。それは、現代のベルリンのアーティストからはあまり感じられなくなった広大なスペース感と言えるかもしれない。

 

きわめて現代的なハウスミュージックの代表と言えるドイツのMax GraefやフランスのS3Aなどは、音の見せ方と言うかその視点が、接写的にスポットライトを当て、暗闇から浮かび上がる限定された世界を、濃度を高くして見せていく手法と感じる。

それに対してAndy Hartの音楽は、もう少し高いところから俯瞰的に世界を見渡しているようなワイドな感覚がある。この感覚が他にはない新鮮な印象を聞く者に与える。

音空間の広さから滲み出てくる緩い暖かさとエネルギッシュなフィーリングの共存。これがオーストラリアン・ハウスミュージックの主要な持ち味の一つだと私は勝手に理解している。前述のJed&The Ladyboyもそれに近いをものを感じさせる。

オーストラリアは日本の5分の1の人口でクラブシーンもそれほど大きくはないのだが、なかなか侮れない独自の文化を育んでいます。

 

Andy Hart – The Same for Me (Original Mix)(2014) 

アムステルダムの人気DJデュオ・Detroit Swindleによって設立された新興レーベル・Heist Recordingsから2014年にリリースされた「La Meme Pour Moi EP」より。このEPの成功でAndy Hartの名がヨーロッパのディープハウスシーンにまで広く知られるようになっていく。

 


 Max Graef & Andy Hart – Heavy Setter(2013)

ドイツの名プロデューサーMax Graefとの共作でアムスルダムのレーベル・Sleazy Beats Recordingsより2013年にリリースされた傑作。

    

 
Mic Newman(番外編)

オーストラリアのハウスDJ/プロデューサーといえばこの人。もはやハウスミュージック界では知らぬ人はいないであろうMic Newman。こちらは2013年のBoilerRoomとロンドンの名門レーベルFreerangeの合作パーティーの様子。完成度の高い大人の男のDJプレイを聴かせてくれます。

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