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MacBook AirのCPUの発熱と4GBのメモリ容量は大丈夫なのか?

モバイルにもメイン機にもなる優等生機種MacBook Air。よく話題になるメモリ容量とCPU温度についての考察です。

MacBook AirのメモリやCPUに関して

CPU

MacのCPUの能力やメモリの搭載量は、もちろん大きいに越したことはありませんが、ノートPCで出来る作業には所詮限界があります。
  
15インチのMacBook Proはフットプリントが広い分内部に余裕があるので、発熱しやすい4コアのcore i7でもなんとかなっています。しかし、高負荷な作業をすれば軽く80~90度まで行ってしまう。また、15インチのGPU付きモデルはより高熱になるようです。
 
そして、現行の2コアでも結構熱くなる13インチ。そのぎっちり詰まった13インチの個体に4コアのCPUを詰め込むのはちょっと厳しいかもしれません。
現行モデルよりもっと薄型を目指すであろう次期MacBook Pro 13インチモデルの4コア化は、個人的にはあまり期待していません
 
現在すでに発売されている(次期MacBook Proで採用されそうな)インテルの新型CPU「スカイレイク」にしても発熱の度合いが劇的改善されているわけではなさそうです。やはり薄くて軽いを目指す13インチに4コア化は難しいのでは?
  
 
CPU周りの過度な発熱はロジックボード自体の劣化を招きかねません。マシンをいたわりたいならCPU周りが熱くなる高負荷な作業は極力避ける方向になるでしょう。
なんだか本末転倒な気もしますが、「発熱」は小さな個体に機能を詰め込んだノートPCの宿命ともいえます。  
 
では次期本命CPUの「Skylake」でCPUの発熱が抑えられるかというと、それもかなり怪しい。根本的な解決にはMacBook Proのデザイン自体を練り直す必要があるのかもしれない。
     
対して、MacBook Airはどうかというと、こちらもCPUに高負荷をかけると結構熱くなります。
しかし、どちらかというと、CPUよりその間近に位置するSSDの発熱の方が酷い。
CPUはファンを回せば過度な発熱は避けられますが、SSDはCPUほど直にはファンの冷却が効きづらいのか、温度が下がるまでには相当時間がかかる。
 
わたしはMacsFanControlというフリーウェアを常駐させて問題の解決を図っています。(注1)
  
以下の設定。
スクリーンショット 2015-11-07 21.02.39
 
  
SSDの温度を基準に、「ファン速度が増加し始める温度」を50度。最大温度を74度に設定しています。
この設定が効いているおかげで、かなりCPUをシバいてもSSDの温度が70度を超える事は少なくなりました。ただし、ファンを回せばバッテリーの消耗は激しくなります。
わたしはCPUを酷使する時は極力ACアダプタを繋げて行うようにしているので、その点は特に問題を感じてません。
 
(注1)2017年1月 追記:
 
  
今はこっちを使っています。
 
 
結局ハイスペックなCPUを搭載したノートPCを持っていても、常に(特に夏場や暑い国では)マシンの発熱に留意しながらの作業になります。
    
そう考えると、機種選定においてどの辺が自分にとっての落としどころなのかが見えてくるかもしれません。
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メモリ

2018年12月31日追記:現在のOS(High Sierra以降)だと4GBは流石に緩慢になる場面が出て来ました。(最低8GBが推奨値でしょう。)
現行のMacBook Air11の標準モデルのメモリは4GB。新しいMacBookが8GB搭載しているのと比べると明らかに少ないわけです。
しかし、先に述べたようにMacBook Proや新しいMacbookは比較的メモリを多く消費するRetina液晶なので、メモリの搭載量だけを見て単純に能力の比較することはできません。
    
私がMacBook Airで行っている主な作業は、DTM(DAWソフト)のミックス作業とDJソフト(Traktor pro)を使ったリアルタイム演奏。また、主にFirefoxでWebブラウジング、写真の軽い編集などです
重いアプリを起動した直後は虹色の風車が回ることがありますが、それもつかの間の事なので特に気にはなりません。深刻な「PCが固って動かない!」と言うようなことは経験していません。
もちろん、あくまでも私個人の場合です。
しかし私の使用状況では、MacBook Airの標準モデル(4GB)でメモリに関してのストレスはほぼ0と言っていい。4GBのメモリで不自由を感じることはまずありません。
 (私個人はPCの作業に関してはかなり几帳面な方で、必要のないアプリはきちんと終了していることが多ですが。)
  

Tips

画面小さめのMacBook Air11は複数テスクトップや全画面設定を用いると画面が広々使える

Air11インチは小さい画面なので、一つのアプリを全画面で使ったり、デスクトップの数を複数にして、必要に応じて4本指を左右にスワイプで画面を行き来する使い方をしています。

スクリーンショット 2016-05-29 4.49.35
  
  
そして、Mission Controlを呼び出して(設定によるが通常は3本指か4本指で上にスワイプ)、以下のようにデスクトップを3つに拡張しています。
スクリーンショット 2016-05-29 4.53.31

4本指を左右にスワイプで複数のデスクトップを行き来出来る。

  
私の場合、上記の方法で立ち上げているアプリの数などたかが知れています。
Firefoxでブラウジングしながらitunesで音楽鑑賞。メモ帳と辞書、それにプレビューを開いているくらい。これくらいならなら4GBのメモリでも特に問題にはならない。
     
Firefoxで多数のタブを開きつつYoutubeなどの動画を鑑賞している時やDAW使用時はメモリの使用量は多くなります。
時にはSSDにスワップしていますが緩慢さを感じることは殆どありません。MacBook Airの超高速なSSDの働きが効いているようです。
    
Macの4GBや8GBのメモリ搭載機では、アクティビティモニタを見ると、かなりメモリ使用状態が逼迫していることが多いですのが、それはメモリが不足しているという理由ばかりでもないようです。
最近のMac(OSX)はメモリの空きエリアを意図的にあまり残さず、搭載容量分めいっぱいあるだけ確保する傾向があるようです。
  
そのせいもあり、メモリ4GBのAirでは、SSDへのスワップも発生しやすい。とは言え、AirのSSDはPCIeで接続されてるので超高速です。
遅いHDDや通常のSATA接続のSSDを使っているわけではないので、多少SSDにスワップしていても、それほど気にする必要はないと思います。スワップのことなどアクティビティモニタを見なければ知る由もない訳ですが。  
現在メインで使ってるOS(評判の芳しくない)「Yosemite」(+MacBook Air 11インチ4GBメモリ)でも快適に使えています。
Macの挙動が緩慢になった時は、ターミナルからメモリを解放すればよいのですが、いちいちターミナルでコマンドを打つのが面倒なので、私の場合は、スワップファイルを作らない優秀なメモリ解放ソフトの「FreeMan」を使ってスッキリさせています。
  
FreeMan 
カテゴリ: ユーティリティ
現在の価格: ¥240
 
 
メニューバーに常駐出来て、メモリ解放を自動化することも可能です。メモリの少なめなMacユーザーには定番化していますね。
  
色々書き連ねてきましたが、Macは欲しいと思うモノがあればその時が買い時なのでこんな文章は参考にならないかもしれませんが、一応自分が購入を検討していた中でわかった事を記しておきました。
 

追記

2016年6月2日
 
MacBook Airの13インチモデルのみですが、メモリ搭載量は8GBが標準になりました。
用途がサイズ的に13インチで大きく感じないなら、今買うなら13インチモデルの方が(価格は据え置きなので、)お得感が高いですね。
ただし、近々MacBook Airの新機種の発売の噂も一部では囁かれているので、購入を決断しづらいもどかしさはあります。
 
もし、どうしても今すぐに持ち運び用のMacが必要なら、(自分なら)メモリが8GBになった13インチを購入すると思います。
 
また、もっと安く上げたいなら、中古の11インチの2013以降(メモリ4GB)の状態の良いモノをとりあえずは買っておくのも手だとは思います。
 
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次回は、「MacBook AirやProのメモリはCTOで容量アップして買うべきなのか?」です。